• 2021.1.13(水)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0113

     皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0113
    今回は、チェロ奏者、太田道宏からのメッセージをお届けします。

     
     新しい年こそ!

     関西フィル創立50周年!そしてベートーヴェン生誕250年、さらには東京五輪と、万感の想いで迎えた昨年2020年でしたが、コロナ禍という思いもよらない事態ですっかり状況が変わってしまいました・・。緊急事態宣言による自粛以降多くの演奏会の中止・延期で皆さまにお会いする機会が激減してしまいました。それから一年、今また新たな年を迎え、今年こその祈りの中、今以て感染拡大は収まりを見せず、その感染防止対策にこころ晴れない日々が続いております。

     しかしながら昨年一年を通して、皆さまから寄せられたご支援、ご寄付、クラウドファンディングへのご理解、多くの熱いメッセージ、そして何よりこの状況下においてもコンサートに足をお運びいただいてのご声援と、そのありがたさをより強く感じ、楽団員一同と支えてくださっている皆さまとのこころの距離を一層近く、肌で感じております。厚く御礼申し上げます。

     今年こそ、全国民、いえ全世界の協力によってCOVID-19 が終息することを祈りましょう。そしてより安心して皆さまと音楽の感動を分かち合うことができますように。そう、関西フィル50年の真のお祝いはこれからです。

     ちなみに2021年は私ならびに同い歳の3名の仲間にとって関西フィル最後の一年、ラストイヤーとなります。思えば私の場合定期演奏会で言うと第29回から団員としてほぼ全ての演奏会に出演してきました。いろいろな想いが蘇りますが、それはまた別の機会にお話しましょう。まずは無事この1年を過ごせますように、ひとつひとつの音にこころを込めて演奏できるように、と願っております。

     皆さまどうぞ日々お大切にお過ごしください。
    今年もよろしくお願い申し上げます。

    チェロ奏者 太田 道宏

     


  • 2021.1.5(火)
    50周年記念コラム 関西フィルNews
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.0105

    皆様こんにちは!

     2021年お正月、いかがお過ごしでしょうか。
    50周年記念コラムOp.0105です。
    今回は“横顔シリーズ”「徳岡写真館」新年号!! 

    2021年最初の記念コラム、今回は徳岡カメラマンが
    文章も盛り込んで全体を作成してくれました。
    最初にはわざわざ今日のために作ってくれた“新年フォト”も。

     写真の枚数もかなり多くなっていますので、ご自宅でのひととき、
    のんびりとご覧くださいませ~。

     * * * * * * * * * * *

     

    あけましておめでとうございます。
    皆様どのようなお正月をお過ごしでしょうか?

    第4回は “ヨーロッパ編その2” ということで2015年の
    関西フィルのヨーロッパツアーで移動中や自由時間に撮った写真から
    ピックアップしてみました。

    ツアーではスイス、イタリア、ドイツを回ったのですが、
    見慣れた日本の街並みとはまた違った美しさ、
    面白さにキョロキョロしっぱなしの道中でした。

    街の雰囲気というものもやはり音楽と同様、「生」で体感する感動は
    格別です。
     街の雰囲気に大きく影響を与えるのが建物ですが、日本にお寺や
    神社があるようにヨーロッパでは行く先々でしばしば教会の尖塔が
    目につきます。

    【スイス・マルティニー】

     

    【ドイツ・ケルン】

     

    【ドイツ・デュッセルドルフ】

     

    中でも圧巻はツアー最終公演地のヴュルツブルクに向かう
    途中に一泊した南ドイツ・ウルムの大聖堂で、昼夜問わず
    街のどこからでも見ることができます。

     

    高さ約162mは教会の建築としては世界一なのだそうで、
    その迫力は教会前の広場で撮った次の写真からもご想像いただけるかと
    思います。

     

    ↓巨大な聖堂の外壁面には気が遠くなるほど手の込んだ装飾が
     加えられています。

     

     ウルムという街、このツアーでは宿泊しただけで公演はしなかった
    (スイスのモントルーもそうでした)のですが、
    非常に印象的で魅力的な街でした。
    そのウルムでの写真をもう少し。

     

      かのアインシュタイン博士の生まれた町として知られており・・・

     

    ↓伝説にもなっているスズメが街のシンボルとしてあちこちに
     デザインされています。

     

    ↓昔ながらの建物があるかと思うとこんなモダンな建物も。

    機会があればもう一度訪れてもっとじっくり回ってみたいものです。

     

     

    さて建物と言えば、昔から使われている建物ではレンガ色の屋根が
    多いようです。

    【左:ベルガモ 右:ブレシャ いずれもイタリア】

    全体的にも茶色系の壁の建物が目につきます。

     

    ↓ベルガモ空港着陸直前に飛行機から見たユニークな8の字型の建物。

     

    そして街を歩くとさりげなく花を飾るセンスの良さに目を惹かれます。

    【上の段:いずれもベルガモ/下の段 左:ブレシャ 右:ドイツ・ヴュルツブルク】

     

    足元を見れば石畳の多いことにも気がつきます。

    【上の段 左と中央:ベルガモ 右:ヴュルツブルク/下の段:ウルム】

     

    道路標示も見慣れないものがいろいろ。
    【上:ベルガモ 下:ヴュルツブルク】

    それにしても、上を向いたり下を向いたりしながら歩き回るとお腹が
    空きます。ちんぷんかんぷんのメニューに悪戦苦闘しながらも
    いろいろと本場の味を楽しみました。

    【左:マルティニー 右:ベルガモ】

     

    【ベルガモ】

     

    【左の3枚:ヴュルツブルク 右:ウルム】

     

    「写真館」第4回如何だったでしょうか?
    次回はいよいよ最終回。3月にお届けの予定です。

     

      昨年は感染症の大流行によって世の中全体が大打撃を受け、
    我々関西フィルは楽団創立50周年という華々しい記念の年である筈が、
    決まっていた公演が次から次へと予定表から消えていくという
    「無念の年」となってしまいました。
    しかし、ただ無念をかみしめていただけではありません。
    ほとんど全てのイベント類が世の中からなくなってしまって暫く経った
    5月ころからだったでしょうか、
    「早く演奏会に行きたい」、「生のオーケストラが聴きたい」
    という声が私の周りからも聞かれるようになってきました。
    生きていく上での心の栄養として音楽が必要と思っておられる方、
    また、音楽を演奏する我々を必要としてくださる方が少なからず
    おられるということを感じ、大変勇気づけられました。
    そして6月の活動再開後も楽団に直接寄付をいただいたり、
    クラウドファンディングなど色々な形での温かく力強いご支援を
    いただきましたこと、
    楽団員の一人として心から厚くお礼を申し上げたいと思います。

     まだまだウイルスが猛威を振るっており、普通に生活する中にも
    より注意深さの必要な毎日が続きそうですが、この状況もいつかは
    必ず出口にたどり着くはずです。
    今年一年の皆様のご健康をお祈り申し上げますとともに、
    「禍」による痛手も近い将来必ず「福」に転じることができると信じて、
    一歩ずつ歩んでいきたいと思います。

      本拠地移転で新たなスタートを切る関西フィルを
    今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

     

       徳岡裕紀

     

     *  * * * * * * * * * *

     

    4月から始めた「50周年記念コラム」、無事新年を迎え
    残りも3か月となりました!

    3月末まで、引き続きご覧いただければ嬉しいです♪

    では、また“5”の付く日にお会いしましょう!!

     

     

     


  • 2020.12.26(土)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1226 

     皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1226

     『関西フィルの「セカンドヴァイオリン」にフォーカス!!!!』と題して、第2ヴァイオリン奏者にのメンバーに焦点を当て紹介するシリーズ、Part3
    今回は、メンバーが目指す今後について
    Part1はこちら
    Part2はこちら

    ここ5年間セカンドは定年退職された方が4名、新たなメンバーが3名と入れ替わりました。楽団創立50年と併せて、これまで歴史を作ってきたメンバーから引き継いでいきたいこと、これから目指したいことなど、メッセージをどうぞ。

     入団して4年目になりますが、私が入ってからセカンドから3名の方が定年退職されました。もっとたくさんの演奏会でご一緒したかったなと心残りはありますが、これからも、セカンドチーム一丸となって更に良い音楽をお客様に届けられるよう、頑張っていきたいと思っております。


     当楽団は創立50周年を迎えました。指揮者団には世界的なヴァイオリニストや日本を代表する名指揮者も名を連ね、後援会企業には関西はおろか、世界有数の企業が親身になって支援していただくようになりました。しかし、私が入団した頃は、楽器運搬の車両の運転や会場にセッティング、楽譜の管理や写譜までも楽員自らしなければならないような、脆弱で明日をも知れない存在でした。その時期に生活苦を顧みず、楽団の存続に尽力した楽団員たちは、あまり良い目を見ることなくひっそりと退団していったように思います。これから我が楽団は関西から世界に向けて発信していくような大きく力強い存在になっていくでしょうが、彼らの作った礎の上にそれらを作り上げていくという思いを、心のどこかに持ちながら次の50年を歩んでいきたいと思います。


     入団して27年目になります。これまでに退職された方々が、このオーケストラでそれぞれの立場にふさわしい演奏生活を全うされたように、この先私自身、自分に出来うる演奏に努めて精進してゆきたいと思います。


     何度かあった楽団の危機を、その都度膨大な時間をかけて話し合い、さまざまなアイデアを活かしながら乗り越えてきました。退職された方々も含めてその原動力は、関西フィルを、音楽的にも、働く環境としても、社会に果たす役割としても、より良くして次の世代に渡していきたいという意志であったように思います。 私は退団まで後数年。かけがえのない存在を感じながら、この素晴らしい仲間と共にセカンドを盛り上げていきたいと思います。関西フィルのことを思ってくださるお客様がたくさんいらっしゃるということ、こんなに心強いことはありません。お気持ちにお応えできるようしっかり励んでいきたいと思います。


     オーケストラを1つの家庭にたとえると、セカンドは「主婦」のような立ち位置だと思います。現代社会では家事、育児に対する男女格差が少しずつ見直されつつありますが、亭主関白なファーストに振り回されながら毎度似たような譜面を淡々とこなし、その苦労の反面、管・打楽器やハープのように演奏後に舞台上で立たされて拍手をもらうことも特別な手当が出ることもなく、なかなか世間から評価される機会の少ないセカンドには世の奥様方と同じような方向性の不遇さがあると思います。でも、私達がいなくなったら困るんでしょう?セカンドには様々な能力が求められますが、他のパートやソリストとしても必要な要素が詰まっていると思います。入団して1年の私は、今日も周りのベテラン達に揉まれながら、終わりなき花嫁修行を続けていきます。


     次はいよいよ最終回
    最終回もお楽しみに

     


  • 2020.12.25(金)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1225

    <みなさま、メリークリスマス!!

    関西フィル50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1225です。
    今回は「本業シリーズ」“友の会のススメ(あえてのA席ランク)”。

    来年114()より、関西フィル友の会
    2021年度会員の新規募集がスタートいたします
    そこで今日は、A席のススメとして、
    隠れたおすすめのAランクの座席にスポットをあてて
    ご紹介したいと思います

    関西フィル友の会は、定期演奏会の計10公演を
    お客様専用のお席でお得にお聴きいただける会員制度です。

    S会員・・・お客様専用のS席でお聴きいただきます
     単券だと全10回¥60,000のところ 年会費 ¥35,000 
    A会員・・・お客様専用のA席でお聴きいただきます
     単券だと全10回¥45,500のところ 年会費 ¥28,000 
    B会員・・・お客様専用のB席でお聴きいただきます
     単券だと全10回¥31,000のところ 年会費 ¥24,000 

    定期演奏会以外の主催演奏会の会員割引などの特典もございます。
    友の会案内ページ ⇒ https://kansaiphil.jp/friends/

     

    それでは、スタッフおすすめ座席を順にご紹介いたします

    1)112番、3940

    まずはザ・シンフォニーホール1階、各列1番、40番の両端の
    お席は、座席表では、いっちばん端っこであまり印象が良くないのですが、
    実際座ってみると、舞台の見え方は、
    どこかが欠けるということは無いと思います。


    ↑Q列39番、40番辺りからの眺め

    1階席の真ん中より後ろの1・2番、39・40番、
    この席の知られざる魅力は、音が良いことだと思います!!
    (個人的見解ですが)
    すぐ後ろが壁なので、音が集まってくる感じです♪
    (しかもなんだか反響が良さそうなツルツルの壁)

    1階席で、あまり舞台も欠けず音が良い、
    しかもA席ランク!!隠れた名席だと思います

    そして、新幹線や飛行機で窓側の席を選ぶ方…!
    1番と40番は壁沿いなので、めっちゃ落ち着きますよ~

     

    2)2AA列9番、DD18

    A席にしてまさに目玉席
    2階席正面というこの響きのステイタス

    AA9番は端っこですが、2階席最前列で
    舞台も近いですし、全体を見渡せます。
    2階席は、やはりオーケストラ演奏の全体像、
    響きの輪郭がよくわかりますね~

     
    ↑AA列9番からの眺め

     
    ↑DD列18番からの眺め 

    第九公演ではどちらもSランクのお席になるのですが、
    A会員としてご入会いただけるので通常のA席の会員様より
    更にちょっぴりお得です

     

    3)2RBブロック

    舞台の真横の2階席ですね。
    指揮者とオーケストラ楽団員の“演奏以外の表情”も
    お楽しみいただけるお席です。

    金管楽器奏者は、長い待ち時間があることがありますが、
    待ち時間の後、おもむろに楽器の準備を始める姿や、
    木管楽器奏者がとても短い間に猛スピードで
    楽器のクリーニングをやり遂げたり、
    演奏者の演奏以外の表情も興味深いところです

    演奏後には、
    お互いを称え合って奏者同士で握手をしたり(今はできませんが)、
    緊張から解放された満面の笑顔でほっとしていたりと、
    演奏中の姿とのギャップに萌えること間違いなし!

    そしてもちろん、指揮者の表情からも音楽を感じていただける席ですよ。
    顔の表情、指揮棒の動き、腕での表現、を結構近くで見ていただけるので、
    より一層音楽の動き・作り方を、
    目を通してお分かりいただけるのではないでしょうか

    演奏直前や各楽章間に、指揮者が楽団員とアイコンタクトを
    取っていたり、汗を拭いたり、そんな様子もお楽しみください


    ↑RB列5番からの眺め

     

    5)2LDRDブロック

    最後に紹介するのはS席なのですが
    LD、RDブロックは“貴賓席”という扱い、
    ということを聞いたことがあります。 

    昔、ザ・シンフォニーホールに勤めていた知り合いによると、
    SPが付くような有名な方がいらっしゃった時などは、
    その方が立ち上がった時に舞台や他の客席から見えやすく、
    また、席のすぐ後ろが扉で出入りしやすいこと、
    などの理由から貴賓席としての扱いがあったとのこと。

    元総理大臣が座られたこともあるそうです~

    他の座席と違い、高級感あるビロードのような素材の座面で
    床は板ではなくカーペットです

    今まではLDブロックは友の会のお席に設定していなかったのですが、
    2021年度は数席ご用意いたしました


    ↑LD列6番からの眺め

     


    今回ご紹介したお席は、もちろん
    2021年度の友の会座席に設定されております

    お申込み期間
     2021年1月14日(木)10:00~2021年3月19日(金)17:00
    関西フィル事務局 06-6577-1381

    良いお席は早いもの勝ち!お申込みお待ちしております

    それではまた、次の”5”の付く日にお会いしましょう!
    よいお年を


  • 2020.12.23(水)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1223

    皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1223
    今回は、チェロ奏者、分藤美紀子からのメッセージをお届けします。

     

     こんにちは、チェロパートの分藤です。
    12月も半ばとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
    2020年は関西フィルが50周年を迎える年として公演・イベント等いろいろと準備されており、それを楽しみにしてくださっていたお客様も多くいらっしゃったと思います。
     
    新型コロナ感染症の影響から、残念ながらそれらの催しの中止や内容変更を余儀なくされてしまいましたが、そのような状況下においても変わらず応援してくださったお客様や理事企業の皆さまに心からお礼を申し上げます。

     2020年は公私ともにトラブル続きの大変な年でしたが、今思い返せば私にとってはとても貴重な 忘れられない一年間でした。
    私事で恐縮なのですが、私は昨年末に少しばかり深刻な病気が見つかり、今年の年明け早々に手術となりました。
     術後の痛みを抱えながら身体と楽器演奏のリハビリを終え、3月中旬には職場復帰する予定でしたが、その頃から新型コロナ感染症の影響で公演中止の本番が相次ぎ、職場復帰かなわぬまま数か月を過ごすこととなりました。
    政府の外出自粛要請もあり、同じ関西フィルの楽員である夫と二人で自宅にこもる日々が続き、この時は楽器演奏のための通常の基礎練習に加え、夫との二重奏やこれまで弾いたことのない独奏曲にトライしたりと、二人で学生時代の合宿を彷彿とさせるような毎日を送っていました。
     
    一日の多くの時間を自身の楽器練習に費やすことができたということは、練習量という一面だけを考えれば仕事に追わることなく自分を磨くまたとない機会だったとも言えなくはないのですが、このような長い期間公開演奏の機会が全く無くなってしまうことに対するとまどいと、「今のような状況下において、私たちのような職種は必要とされてはいないのではないか」という不安な気持ちを抱えながらの毎日でした。

     そして6月の定期公演、待ちに待った演奏活動の再開です。 
    私にとって半年ぶりのステージであったこの演奏会の感動を、私はこれからも決して忘れることができないでしょう。

     感染に対する不安を感じる方も多くいらっしゃったであろう中、当日ホールへ足を運んでくださったお客様への感謝の気持ち、そしてステージに立ち演奏するという喜びと高揚感! 私たち演奏家にとって日々の練習の積み重ねは欠かせないものですが、自宅でただ練習のみを繰り返しているだけでは得られないものがあります。

     ホールでお客様と同じ空間を共有しながら演奏すること、それが生演奏の素晴らしいところであり、まさしく私たち演奏家はお客様に育てていただいているのだと、演奏後に拍手をいただきながら改めて実感しました。

     治療のためもうしばらくは通院しながらの演奏活動ですが、この経験を忘れず何気ない日常の中にこそある幸せに感謝しながら、これからも良い演奏をお送りできるよう心がけていきたいと思います。
     
    コロナ禍において関西フィルは大きな打撃を受けましたが、これを乗り切りさらなる飛躍が待っていると信じています。そして、音楽という存在が皆様にいつも寄り添い、癒しや勇気を感じさせることのできるものであってほしい、また、そのための関西フィルでありたいと思っています。

     どうぞこれからも関西フィルをよろしくお願いいたします。
     

    チェロ奏者 分藤(徳岡)美紀子