草創期より当楽団をご支援いただいております
株式会社安井建築設計事務所様に本社1階ロビーをご提供いただき、
7月7日(火)18時30分から七夕コンサート(弦楽四重奏)を
初ライブ配信します。
コンサートを企画してくださった株式会社安井建築設計事務所、
代表取締役社長、佐野吉彦様にインタビューさせていただきました。
コンサートを企画された趣旨・目的をお教えください。
私は関西フィルのファンで一日も早く演奏を聴きたいと思っていました。
4・5月ごろ、本来の演奏会を開催するのが難しい状態だったとき、
「オンライン」という新しいカタチがあってもいいのではないかと
考えました。
コンサート会場ではなく、違った場所からオンラインでコンサートを
配信するのも新しいですよね。音楽のやり方を試すにはいいチャンスで、
プラス面が発見できるかもしれません。
世界に向けて関西フィルの音楽が飛びだしていくのが、
しかも私たちの会社のロビーからというのは
大変素敵なことだと思っています。
プログラムの感想をお聞かせください。
後半のプログラムが、音楽は世の中に必要だけれども、
協力者がいないと成り立たないと訴えていた作曲家で
固めているのは面白い。
今のコンサートを開催する状況に似ていますね。
そういう意味では弦楽四重奏でこんなにチャレンジングなプログラムを
作っていただいて、嬉しいです。
♫プログラム ♪前半 ・ドビュッシー:『小組曲』より第4曲“バレエ” ・ハイドン:弦楽四重奏曲第67番『ひばり』より第1楽章 ・ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番『悲愴』より第2楽章 ・J.シュトラウス2世:常動曲 |
♫後半 ・ポルカ「金曜日」~ソロコフ~グラズノフ~リャードフ~による共作 ・『B-la-fの主題による弦楽四重奏曲』より第3楽章 第4楽章 |
それなら、このプログラムの性格を表すために
「この曲が時代を変えた~弦楽四重奏でたどる音楽史~」という
キャッチコピーはどうでしょう、と提案しました。
実際の演奏がきっかけで元気になるだけでなく、クラシックは時代を
引っ張る力がある、面白い存在だと感じてもらえたら楽しいなと。
文化やクラシックに対する思いをお聞かせください。
もともと両親が音楽好きで、幼少のころから影響を受けています。
高校1年生のとき、1970年開催、大阪万博の鉄鋼館で、
まだ若かった武満徹さんなどの個性的な現代音楽を連日聴く機会があり、
音楽の拡がりみたいなものを実感しました。
だからなのか、ちょっとひねくれた音楽の聴き方が自分の中に
発生したかもしれません。
アマチュアではありますが、自分で演奏したり、コンサートの企画・運営も
経験してきたりしたので、音楽の面白い聴かせ方があるのではないかと、
いつも考えています。大真面目に新しいことにチャレンジするのが、
これからの芸術に大事ではないかと言う気がしています。
それで、今回のプログラムは名曲コンサートではなく
マニアックでも大丈夫ですよ、とコンサート担当の方に伝えました。
新しい曲と出会ったり、普段違うイメージで聴いていた作曲家を
再発見したりするのはすごく楽しいですよね。
コンサートも非常に楽しみです。
※写真クリックで拡大します※ |
音楽は抽象芸術、建築は具体芸術なので単純に
比較することはできませんが、例えば、ブラームスの曲は、
ヴァイオリンのメロディーにチェロが対比するカタチで
違うメロディーが重なり、デリケートなハーモニーとバランスが
取れていますよね。
一方でシューマンみたいに、いい意味でバランスの悪い感じも魅力です。
全体を見たら平凡でも、別のところで凄みが潜んでいたり、
作曲家によってポイントが違うのが面白いと思います。
つまり、曲におけるバランスや構成が、
インスピレーションになっています。
建築も同じでデザインも構造も環境技術もあり、
色々なことがバランスよく成り立っていないと
いい建築にはなりませんから。
オンライン・コンサートをご視聴くださる方に
メッセージをお願いいたします。
夏の始まりに、関西フィルのちょっと新しい響きを楽しみませんか。
七夕の夜は、ホールではなくご自宅でお楽しみいただける
オンラインコンサート。
弦楽四重奏とともに、平和な未来の夢を描きながら、
健やかに過ごす夕べとなりますように。
配信時間:約1時間を予定
※変更になる場合がありますのであらかじめご了承ください。
※生配信終了後、アーカイブ配信いたします。
配信URL:https://youtu.be/i6QW2yd4yvk