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50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1208

皆さま、こんにちは!
 50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1208、
『関西フィルの「セカンドヴァイオリン」にフォーカス!!!!』と題して、第2ヴァイオリン奏者のメンバーに焦点を当て紹介するシリーズ、Part2です。今回は、メンバーが心に残っている演奏会、作品、指揮者とおススメする作品について
Part1はこちらから

Q.これまで心に残る演奏会、作品、指揮者は?

 コロナ禍でしばらく公演が出来ない状況の中、ようやく数ヶ月ぶりの演奏会(2020年6月定期演奏会)を再開することができ、本番を終えたあとの拍手を頂いた瞬間は、本当に泣きそうになり感極まってしまいました。お客様の前で生演奏をお届けすることができた喜びと、聴きに来てくださったお客様に感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。


 東北の震災の直後に行った、2011年3月定期演奏会での「悲愴」でしょうか。あまりに辛くて泣いてしまいました。


 

 菅野祐悟さんの交響曲1番(20164月定期演奏会)は気持ちいいメロディーが、なぜかセカンドに。菅野さんに「どうしてですか」と伺ったら、「いじめられっ子にスポットあてたいんです」とおっしゃいました。(笑)えっ?私達いじめられてた?


 関西フィルがよく海外から来たバレエ団と共に仕事をしていた頃、ロシアのジュライティス氏の指揮に心打たれました。関西フィルが始めてプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」を演奏した時の指揮者です。おかげで「ロミジュリ」はみんなの大好きな曲になりました。


 ブルックナーの交響曲第7番(20173月定期演奏会)。入団1年目最初のブルックナー。それまで何度か7番の演奏経験はあったのですが、いずれもファースト。実はブルックナーのセカンド経験、記憶なし。果てしなく巨大で圧倒的な音楽、指揮は飯守泰次郎先生。両巨匠の一寸の隙間もなく計算され、イメージしつくされた音楽を前に、経験もない、セカンドの弾き方?わからん、先生方の積年の境地に一瞬にしてたどり着けるわけなし。しかもよりによってセカンドの扱いがブルックナー先生、流石です!という、ないないづくしで私ができるのはとりあえず出来ないことの覚悟を決める事くらい。成功したかはその時ご来場頂いたお客様のみぞご存じ…。

Q. セカンドメンバーがおすすめする作品
齊藤 ブラームスのシンフォニーの内声の動きとか。メロディーパートでは味わえない楽しさをヴィオラと分かち合っています。   

 

 

 協奏曲の中でのセカンドのパートは美しい。ソロ楽器の華やかな動きの下(中)でわかりづらいとも思いますが少し低いヴァイオリンの音に耳をよせてみて下さい。


 その他、モーツァルトのジュピター、ラフマニノフの交響曲第2番、マーラーの交響曲第5番の4楽章なども、メンバーのオススメです!!

 Part2、いかがでしたでしょうかPart3に続く