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2015年 6月

  • 2015.6.20(土)
    関西フィルNews
    フルート四重奏曲をマグノリアホールで

    みなさま、こんにちは。
    ヨーロッパから帰国してしばらくは時差ボケに悩むメンバーもいましたが
    すっかり通常運転の関西フィルです
    そして今月も通常運転で、マグノリアコンサートがございます

    阪急電鉄さんとマグノリアホールさんの多大なご支援により
    月に1回、関西フィルのメンバーが出演させていただいている
    室内楽のコンサートシリーズ「マグノリア・サロン・コンサート」
    6月はフルートの沼田陽一と、チェロの大町剛が出演させていただきます

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    練習場の廊下でパチリ
    沼田&大町のコンビは、2012年2月以来で、約3年ぶりです

    沼田は5月に引き続き、2か月連チャンで出演させていただきます
    先月ご来場くださったみなさま、今月もよろしくお願いいたします

    (実は過去にも1人だけ、2か月連続出演したメンバーがいます。
    誰だかお分かりになる方は、相当な関西フィルマニアですね

    今回の共演者は、前回2012年に引き続き、
    ヴァイオリンのチプリアン・マリネスクさん。

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    そして、ヴィオラには紅一点で土井茉莉さん。


    土井茉莉写真

    今回のプログラムは、題して
    「モーツァルト フルート四重奏曲・全曲演奏」

    「フルート四重奏」? フルート4人で演奏するのかな?
    と思ってしまいますが、そのフルート四重奏ではなくて、
    ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、そしてフルート、の編成によるカルテットです。
    室内楽の世界はややこしいです

    モーツァルトが残したフルート四重奏曲は全部で4曲。
    第1番ニ長調K285
    第2番ト長調K285a
    第3番ハ長調K285b
    第4番イ長調K298

    中でも、第1番ニ長調K285は名曲・傑作として知られ、
    フルート奏者が避けて通れない重要レパートリーです。

    モーツァルトと言えば、明るく快活で屈託のない長調の音楽と、
    メランコリックで独特の憂いに満ちた短調の音楽、
    相反する特徴を合わせ持つのが、モーツァルトの魅力だと言われます。
    このフルート四重奏曲第1番ニ長調では、
    そんなモーツァルトの二面性がしっかりと感じ取れる構成になっていて
    第1楽章ニ長調と、第2楽章ロ短調のアダージョ、
    そして切れ目なく続く第3楽章のニ長調ロンド、
    明・暗・明の対比がすばらしく味わい深い1曲です

    加えて、フルートはもともとニ長調を得意とする楽器ですから、
    第1楽章のメロディでは、フルートの魅力全開です
    ちなみに、モーツァルトはフルートが嫌いだったと言われているそうです
    嫌いな楽器なのに、こんなにもフルートらしい曲が書けるわけですから、
    やっぱりモーツァルトは天才ですね

    フルートのことばかりお伝えしていますが、
    フルートを支える弦楽器群の活躍にもぜひご注目ください。
    メランコリックな第2楽章は、全編ピチカートによる演奏で、
    メロディの空間を広げます。弦楽器ならではの表現ですね

    残る3つの四重奏曲も、第1番ほどに有名ではありませんが、
    それぞれにモーツァルトらしさを感じていただける曲だと思います。
    この4つを、第2番→第1番→第3番→第4番の順に演奏する予定です。
    4曲を一度に聞く機会はなかなかありませんので、この機会にぜひ、
    モーツァルトワールドにどっぷり浸っていただければ幸いです

    そして、この4曲をいっぺんに演奏する機会もめったにありませんので、
    沼田番長、「まァた大変なプログラムになりましたよォ。
    ひとつ、よろしくお願いしまっす」と、気合を入れて、
    みなさまのご来場をお待ちしています


    【マグノリア・サロンコンサート】
    [日時] 2015年6月27日(土)14:00開演(13:15開場)
    [場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
      (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

    [出演]
     沼田 陽一(関西フィル・フルート トップ奏者)
     大町 剛(関西フィル・チェロ奏者)
     チプリアン・マリネスク(ヴァイオリン)
     土井 茉莉(ヴィオラ)
    [プログラム]
     モーツァルト:フルート四重奏曲 全曲 
    [入場料]
     全席自由¥1,000
     (※120名様限定です!)
    [お問合わせ]
     逸翁美術館:072-751-3865

    撮影前のひとこま

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    「なにやってるんすか~?」

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    「え?これなんの撮影?マグノリア?」


  • 2015.6.13(土)
    募集・求人
    (※終了しています。)団員募集(オーディション)のお知らせ【第2ヴァイオリンTop奏者1名】
    (※終了しています。)
    関西フィルハーモニー管弦楽団 【団員募集要項】
    団員募集(オーディション)のお知らせ【第2ヴァイオリンTop奏者1名】
    ■募集パート…第2ヴァイオリンTop奏者:1名
    ■選考日時
     1次,2次:2015年9月1日(火)午前10時00分 開始(予定)
     【予備日】2015年8月31日(月)
      ※応募者多数の場合は8月31日に1次審査を行います。
    ■選考会場…オークホール(関西フィル練習場=大阪市港区・弁天町)
    ■審査内容
     【1次審査(カーテン審査)】
     課題曲2曲([A],[B])とオーケストラスタディ
      《1次審査課題曲[A]》
    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218 より 第1楽章 (カデンツァ:ヨアヒム)
     または、
    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219 「トルコ風」 より 第1楽章 (カデンツァ:ヨアヒム)
     以上のいずれかを選択する。
       ※応募時に必ず選択曲を明記すること。
       ※いずれも楽譜の版は自由です。
       ※演奏箇所は募集締切後(または当日)に発表いたします。
      《1次審査課題曲[B]》
     以下の5曲より、いずれかを選択する。
    ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61 より 第1楽章 (カデンツァ:クライスラー)
    メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64 より 第1楽章
    ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 より 第1楽章 (カデンツァ:ヨアヒム)
    チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 より 第1楽章
    シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 より 第1楽章
       ※応募時に必ず選択曲を明記すること。
       ※いずれも楽譜の版は自由です。
       ※演奏箇所は募集締切後(または当日)に発表いたします。
      《オーケストラスタディ》
       ※楽譜は募集締切後に送付いたします。
     【2次審査(オープン審査)】
     課題曲2曲([B],[C])とオーケストラスタディおよび面接
      《2次審査課題曲[B]》
    1次審査で演奏したものと同じ曲。
      《2次審査課題曲[C]》
    J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV.1001 より 「II.フーガ」
       ※いずれも楽譜の版は自由です。
       ※演奏箇所は募集締切後(または当日)に発表いたします。
      《オーケストラスタディ》
       ※楽譜は募集締切後に送付いたします。
      《面接》
    ■注意事項
     ◎伴奏者について。
     1次審査、2次審査とも、伴奏者は各自でご用意ください。
     ◎集合時間など当日の詳細は、オーケストラスタディ楽譜発送時に書面にて通知いたします。
     ◎選考結果に関するお問合せは一切受け付けません。
     ◎オーディション参加のための費用はすべて本人負担となります。
     ◎応募書類は返却いたしません。(当楽団で一定期間保管後、適切に処分いたします。)
    ■待遇…当楽団規定による。社会保険完備。
     ※学生、その他の理由ですぐに就業できない事情のある方は相談に応じます。
    ■応募方法…当楽団所定の応募用紙に必要事項を記入し、写真添付したものを提出して下さい。
     ◎所定の応募用紙は楽団ホームページからダウンロードできます。(事務局でも配布しています。)
     ⇒ 応募用紙ダウンロード
     ◎日本語以外の場合は、日本語訳を添付のこと。
     ◎近畿圏外からの応募等事情がある場合、第1次審査の受験時間については可能な範囲で相談に応じます。希望を応募用紙の備考欄に明記してください。
    ■応募締切…2015年7月31日(金)必着
    ■お問合せ・送付先
    〒552-0007
    大阪市港区弁天1-2-4-700 オーク2番街西館7階
    特定非営利活動法人 関西フィルハーモニー管弦楽団
    事務局(第2ヴァイオリンTopオーディション係)
    【TEL】06-6577-1381 【FAX】06-6577-1383
    【E-mail】kpo1982@kansaiphil.jp
    【URL】https://kansaiphil.jp/

  • 2015.6.8(月)
    公演情報
    チケット発売日のお知らせ~関西フィル名曲アワー♪

    皆様こんにちは

    ヨーロッパでの5公演が無事終了し、メンバーは無事帰国いたしました
    ヨーロッパ公演実現のためご支援くださった皆様、本当にありがとうございました
    この経験を糧に、よりよい演奏を皆様にご披露できるよう、日々精進してまいります
    これからも関西フィルをどうぞよろしくお願いいたします

          

    さて6月10日(水)10:00より、10月15日開催「関西フィル名曲アワー」のチケットを
    発売開始いたします
    指揮は大友直人さん
    2012年の「第九」特別演奏会以来、約三年ぶりにご一緒させていただきます。
    この日は冨田勲さんの懐かしの名曲「新日本紀行のテーマ」で開幕

    大友直人※トリミング(C)Rowland Kirishima

    (C)Rowland Kirishima

    続いてニューヨークを拠点に世界で活躍するソロ・マリンバ奏者・名倉誠人さんと
    初共演させていただきます。
    名倉さんは「マリンバをストラディバリウスにしてしまう男」と国際的に高い評価を
    受けておらる世界的ソロ・マリンバ奏者でいらっしゃいます

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    (C)松井みさき

    今回名倉さんとご一緒させていただくのは、名倉さんのために作曲された「大樹の歌」
    この曲は日本からのブラジル移民100周年を記念して作られた曲でもあります。
    日本からブラジルへ渡った人々の希望や苦労、ブラジルの人々との友情、
    やがて両国民の友情がブラジルの大地に根を張る大樹となる・・・
    懐かしさや未来への希望に満ちた壮大な物語を描いた作品です。


    そして「名曲アワー」を締めくくるのはチャイコフスキー晩年の最高傑作、
    交響曲第6番「悲愴」。
    まさに「名曲アワー」のタイトルにふさわしい、名曲中の名曲ですね
    名匠・大友さんとともに、皆様の心に深く残る「悲愴」をお届けできればと思っています
    皆様、どうぞお楽しみに

          

    チケットは関西フィル事務局(06-6577-1381)のほか、チケットぴあ、イープラスでも
    ご予約いただけます。
    25歳以下の学生の皆様には学生席(¥1,000)もございます。
    皆様のご予約、お待ちしております

    《関西フィル名曲アワー》

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    [日時]
    2015年10月15日(木)
    19:00開演 (18:00開場)
    [場所]
    オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)
    ※地下鉄四つ橋線「四ツ橋」駅あるいは「本町」駅下車
    [出演]
    指揮:大友直人
    独奏:名倉誠人(マリンバ)
    司会:都築由美
    [プログラム]
    【第1部】
    冨田勲:新日本紀行のテーマ
    真島俊夫:大樹の歌~マリンバとオーケストラのための協奏曲~
    【第2部】
    チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
    ※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
    [入場料]
    S席¥5,000/A席¥4,000/B席¥3,000/学生席(25歳以下)¥1,000(全席指定・税込)
    ※学生席は関西フィル・チケット受付でのみご予約承ります。
    [ご予約]
    関西フィルハーモニー管弦楽団 06-6577-1381(平日10:00~17:00 土10:00~16:00 日・祝休み)
    チケットぴあ[Pコード264-983] 0570-02-9999
    イープラス http://eplus.jp/ (PC・携帯共通)


  • 2015.6.6(土)
    関西フィルNews
    ヨーロッパ公演から帰ってまいりました!

    みなさまこんにちは

    皆様のおかげで、ヨーロッパ公演を無事に終え帰国致しました。
    ご寄付・ご協賛を頂戴した皆様に心より御礼申し上げます。

    最終日公演、ヴュルツブルクの公演は諸事情によりブログで
    紹介させていただきます。

    ウルムからバスで2時間くらい、レジデンツに到着しました!
    大きくて荘厳な建物です。

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    外面の堅牢さとはうって変わって演奏会場はこのスーパーゴージャス

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    ホール内の響きは最高!!残響はとても長く、深い響きです。

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    地元の方々の社交の場として皆様が楽しみにされているコンサートのようです。
    とても大きなダイヤモンドのネックレスをしたご夫人や、蝶ネクタイの紳士、ホールの内装とピッタリ合う服装で来場されていました。

    細川俊夫さんの「月夜の蓮」も、さらに神秘的な雰囲気になりました。
    ヴュルツブルク公演のピアニストは広瀬悦子さんです。

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    休憩中は、シャンパンを持って美しいお庭を散策。

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    なので、休憩が長い長い・・・。
    なかなかお客様は客席に戻ってらっしゃいません。

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    後半のプログラムが終わったのは22時30分。
    音楽専用ホールのように、舞台用の照明はありません。
    そのため、オーケストラも譜面台に譜面灯を付けました。
    外が暗いので、会場内はシャンデリアの明かりでとても
    クラシカルな雰囲気になります。

    とても温かい拍手と「ブラボー!!」、このホールの雰囲気の中、
    まさしく”ヨーロッパ公演”という気持ちで最終公演を終えることができました

    このヴュルツブルグの公演では、バイエルン放送の録音が入りました。

    第1回の放送日は、「日本時間7/30(木)の01:05~」予定です。(ドイツ時間7/29 18:05~)
    下記のリンクから聴く事が出来るようです。
     
     次回からの再放送日は
     
    また、下記のリンクにデュッセルドルフ公演の素敵な写真が公開されています。

    楽団員の感想など、ヨーロッパ公演に関してはもう少しご報告
    させていただこうと思っております。

    さて、来週からは6月12日(金)本番の藤岡さんの定期演奏会です!!