皆さまこんにちは
今日は本当に気持ちの良いお天気でしたね
関西フィルは毎年、4月29日(祝)は必ず主催演奏会を
開催しています
この関西フィルの風習(?)は1996年に始まりました。
今は「定期演奏会」として開催していますが、
「みどりの日コンサート」と呼んでいた頃もあります
”4月29日の祝日は関西フィルのコンサート♪”と思ってくださっている
お客様もいらっしゃるみたいで、ありがたく思っております。
さて、明日の4月29日は、ベートーヴェンの晩年の大作、
「ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ)」
を演奏致します。
オーケストラの規模、ソリスト4人、合唱団、ぱっと見は「第九」の
練習をしているみたいですね。
ベートーヴェンが作曲した独唱・合唱付きのオーケストラ作品は、
37歳頃に作曲した「ミサ曲ハ長調」、50歳代前半に作曲した
交響曲第9番「合唱付き」と、この「ミサ・ソレムニス」の3曲です。
この中でも最も深遠な「ミサ・ソレムニス」、
飯守さんは
「この曲は「第九」よりも”内面的”な部分がたくさんあります。
特に”サンクトゥス”とかね。乱暴にならずに常にハモってください!」
と厳しくおっしゃっていました。
「この曲には”ベートーヴェンらしい力強い部分”、”繊細な部分”、
”機械的ではなく感覚的に演奏してほしい部分”があって、これを
ぜひ描き分けたい!」
”構築美”が素晴らしいベートーヴェンですが、
「機械的に演奏しがちになる所を、あえて音楽的に演奏して欲しい」
というようなことを指示してらっしゃいました。
とても高度なテクニックが要求される独唱は、
右から、澤畑恵美さん、池田香織さん、畑儀文さん、片桐直樹さん
に歌っていただきます
テノールの畑儀文さんは関西フィルハーモニー合唱団の指導も
お願いしています。
そしてこの曲の大きな見所の一つ、「サンクトゥス」後半の
「ベネディクティス」ではコンサートマスターの長大なソロが
あります
今回、このソロの部分は岩谷祐之が立奏します
「ベネディクトゥス」の部分、最初から最後まで引き続ける
ヴァイオリンソロにどうぞご注目ください。
ここで飯守さんが興味深いことを。
「サンクトゥスの最後の部分(ヴァイオリンソロの直前)、
私にとっては”トリスタンとイゾルデ”です…」と。
弦楽器と木管の響きが変化しながら広がっていきます
飯守さんにとっては”トリスタンとイゾルデ”に通じる部分があるそうです。
岩谷が立ち上がってソロ演奏の準備を始めたら、”トリスタンとイゾルデ”
の合図ですよ
明日の演奏会は休憩がありません。
遅れられた場合、ご自分のお席まで行っていただけいので、
どうぞ14時までにお越しください。
13時40分から飯守さんのプレトークがあります。
12時45分から当日券の発売を開始致します。
ザ・シンフォニーホールでお待ちしています