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  • 2020.12.17(木)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1217

     皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1217
    今回は、ヴィオラ奏者、山本知資とホルン奏者、林田優惟からのメッセージをお届けします。

     

     いつも応援して下さって有難うございます。
    楽団創立50周年を迎えることが出来ましたことを心より感謝しております。

     私は辻久子さんのリサイタルを聴いて感動したのがきっかけでヴァイオリンを始めました。それからさらに音楽が好きになり、オーケストラの迫力ある演奏に感動したことを鮮明に覚えています。その感動をお伝え出来たらとの思いが演奏家としての原動力になっていると思っています。

     私が入団したのは1999年。当時は任意団体で経営状況も厳しく存続していけるのか不安が常にある中、音楽に真摯に取り組んで来ました。そして支えて下さる皆様のおかげで念願の公益財団法人となる事が出来ました。

     更なる飛躍となる筈だった今年、新型ウィルスの出現により世界中が混乱しています。辛く悲しいニュースに胸を痛め、音楽家としての意味を考え、何をすべきかわからない時間を過ごしました。演奏会はまだ少ないですが今しか出来ないことをやろうと思い、練習や勉強にじっくり取り組んでいます。

    こんな時だからこそ音楽が必要だと言ってくださる方々の言葉が励みになっています。冬を迎えこれから感染が広がるかも知れません。しかし歴史を振り返ると人類は何度も未知なるウィルスを克服、共存して来ました。

     皆様が安心して演奏会にご来場していただける日が来ることを信じています。
    これからも音楽の素晴らしさをお伝えし、皆様のお心に寄り添えるオーケストラで有るように精進していきますので今後ともよろしくお願い致します。

    ヴィオラ奏者 山本 知資

                           

     いつも関西フィルを応援くださっている皆様、本当にありがとうございます。ホルンの林田優惟です。 

     去年の12月末に本採用が決まったこともあり、4月から始まる50周年が、自分にとって新たなスタート地点のような、とてもワクワクした気持ちで、楽しみにしていました。ところがコロナの影響により、まさかの経験したことのない試練のスタートとなりました。家にただステイホームすることしかできず、あまりの自分の無力さに落ち込んだ時もありましたが、生の音楽がいかにかけがえのないものかを、改めて強く感じた日々でもありました。

     そのかけがえのない瞬間に音楽家として関わることができているのは、いつも応援してくださる皆様、ご支援くださる皆様あってこそです。本当に本当にありがとうございます!!!音楽は、喜怒哀楽という表現では足りないくらい、もっと言葉にできないようないろんな感情を持つ、私たち人間の心に寄り添い、心を震わせてくれるものであると思っています。生で聴く音楽は、その力がもっともっと強いと感じます。まるで全身の細胞一つ一つで聴いているかのように。

      音楽に完璧はないと言われますが、音楽家としてその究極に出会うために、また、それをお客様に聴いていただけるように、日々貪欲に音楽と向き合って、追い求めていきたいと思っています。

    ホルン奏者 林田 優惟

     


  • 2020.12.15(火)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1215

    みなさまこんにちは。

    50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1215です。
    今回は、事務局スタッフの“つれづれシリーズ”『ああ、第九』編♪

     1212日(土)の第九特別演奏会にお越しいただいたお客様、
    本当にありがとうございました。
    皆様のご協力・ご支援をいただき、
    なんとか無事開催することができました。
    心より感謝申し上げます。

    その年によって増減はありますが、
    毎年、第九公演は12月を中心に6公演~8公演、
    多ければそれ以上、出演させていただいています。
    すなわち、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」全楽章を、
    この回数演奏しているのです。
    年間を通してこれだけの回数演奏する交響曲は、
    「第九」のみでしょう

     

    事務局側として、
    第九は出演者が多いので、準備・確認することがたくさんあります。
    事務局スタッフとしても、第九に向けての準備・現場対応を
    この回数繰り返すことになります

     

    ベートーヴェンの第九、
    人類の遺産とも言える素晴らしい芸術作品です

    が、、、様々な準備・本番当日の対応を繰り返す度に、
    事務局スタッフの、時系列に沿って変化する心境が、
    第九の音楽に結び付いてくるのです~。
    音楽版パブロフの犬

     

    第九公演では、終日、大勢の出演者に
    どれだけスムーズにスケジュール通りに動いてもらうかが、
    大きなカギになります。

    【2019年第九特別演奏会】

    そんな中でも特に、
    本番中の2楽章から3楽章にかけては大きな山です。
    舞台上の広さ・設備によって流れは変わってきますが、
    2楽章終わり(2楽章と3楽章の間)で、ソリスト4人・合唱団さんが
    舞台上に出ていくという一大イベントがあるのです。 
    (1楽章から合唱団さんが舞台上で待機される場合もあります)

    合唱団さんの皆さんに、
    「では、〇時〇分頃には舞台袖に並び終えていただけますか」
    と事務局からお願いすることがあるのですが、
    お伝えした時間が少し早く、寒い舞台袖で合唱団の皆さんに
    立ったままお待ちいただいている状況になると、
    とても心苦しい気持ちになります。。

    合唱団さんには、もちろん本番が始まるより前にスタンバイ時間を
    お伝えします。
    2楽章終わりのタイミングを見極めるには、
    開演時刻からチューニング、序曲の音が出るまでの時間、
    序曲終わりの時間、その後拍手があって、
    演奏者の出ハケ・チューニング、で、第1楽章が始まって、
    と最初から積み重ねて考えていきます。
    本番が始まってからこの机上の空論プランにズレが生じてくると、
    どんどん手汗が。。。

    そして2楽章はテンポが速めで繰り返しが多い!
    少し他のスタッフと確認作業をしていると、
    あっという間に曲の中で迷子に
    2楽章終わりのタイミングを確実に把握しておきたいのに…!!

    なので、何か1つか2つ、不安材料が重なってしまうと、
    2楽章の音楽に煽られ、もう事務局スタッフの心境はカオス

    2楽章終わりで、ソリスト4人・合唱団さんを無事舞台上に送り出し、
    その後に聴こえてくる第3楽章、
    これほど事務局スタッフの心に寄り添ってくれる音楽が
    他にあるでしょうか

    この心の平安の中、舞台袖で聴く3楽章・歓喜の4楽章は
    何回聴いても格別です。

     

     第九の演奏会は、
    何かの序曲(または短い曲)+ 第九
    というプログラムで構成されることが多く、この序曲の選曲にも
    結構事務局スタッフは悩みます。
    (ここにはまた複雑な事務局スタッフの心境が反映される)

     

    ベートーヴェン作曲の序曲の中で、
    特に演奏する機会が多いのは、

    「フィデリオ」序曲
    「コリオラン」序曲
    「レオノーレ」序曲2番・3
    「エグモント」序曲

     などでしょうか。

     この序曲を演奏している最中は、ソリストも、合唱団も、
    打楽器奏者も、曲によっては各種管楽器奏者も舞台上には
    出ておらず、それぞれスタンバイが完了しているか、
    ドキドキしながら舞台袖をウロウロ

    (大丈夫?大丈夫?みんないるよね?)
    (寒い。。)
    (あと何分で序曲終わる?)
    (は~、年末)
    (あのパートの奏者がまだ舞台袖に来てない!)
    (結局お昼ご飯食べられなかった…)

     などと色々なことに思いを馳せています。
    この地に足付かない感じが、いつどこでどの序曲を聴いても
    蘇ってくるのです!!

    【2019年、「命名祝日」序曲】

     まとめると、
    「ベートーヴェンの序曲は何を聴いても年末のそわそわした気分になる」。

     

     そんな序曲の中、最近、イメージが変わった序曲として
    レオノーレ序曲第3番があります。

     2018年に、新国立劇場の「フィデリオ」を
    見に行かせていただきました。
    関西フィル桂冠名誉指揮者、飯守泰次郎さんの
    新国立劇場オペラ芸術監督在任期間最後のオペラでした。
    「フィデリオ」の本編の中、レオノーレ序曲第3番が演奏されるのですが、
    この間に舞台上で起こった事、あまりの衝撃に凍り付く客席…。
    音楽は、とても華やかなレオノーレ序曲が鳴り続けています。
    この時の雰囲気は一生忘れることはないでしょう。

     先日、NHK「オーケストラでつなぐ希望のシンフォニー」で
    九州交響楽団さんのレオノーレ序曲第3番を聴いた時、
    「フィデリオ」の衝撃的な場面が蘇ってきて、この印象無くして
    レオノーレ第3番を素直に聴けることはもうないだろうな、
    と思いました。

     オペラにおける演出の重要性、
    既存のオペラをここまで深く掘り下げる演出の深遠さ、
    ある意味、音楽で人の心を支配できてしまうということ、
    などを色々考える機会となりました

     

     “第九”の話から少し逸れてしまいましたが、今月、
    もう1公演第九を演奏させていただきます

     本当に長くお付き合いさせていただいている
    神戸フロイデ合唱団さんの第九演奏会です
    1223日(水)に兵庫県立芸術文化センターにて、
    きっちりと感染防止対策をされて開催されます。

     【神戸フロイデ合唱団HP】

    コロナで終わってしまう2020年、
    第九演奏会に出演できることを心から感謝しながら、
    あまりバタバタしなくて良いように、
    練習・本番に向けて準備をしたいと思います。

     では皆さん、また“5”の付く日にお会いしましょう!!


  • 2020.12.8(火)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1208

    皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1208、
    『関西フィルの「セカンドヴァイオリン」にフォーカス!!!!』と題して、第2ヴァイオリン奏者のメンバーに焦点を当て紹介するシリーズ、Part2です。今回は、メンバーが心に残っている演奏会、作品、指揮者とおススメする作品について
    Part1はこちらから

    Q.これまで心に残る演奏会、作品、指揮者は?

     コロナ禍でしばらく公演が出来ない状況の中、ようやく数ヶ月ぶりの演奏会(2020年6月定期演奏会)を再開することができ、本番を終えたあとの拍手を頂いた瞬間は、本当に泣きそうになり感極まってしまいました。お客様の前で生演奏をお届けすることができた喜びと、聴きに来てくださったお客様に感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。


     東北の震災の直後に行った、2011年3月定期演奏会での「悲愴」でしょうか。あまりに辛くて泣いてしまいました。


     

     菅野祐悟さんの交響曲1番(20164月定期演奏会)は気持ちいいメロディーが、なぜかセカンドに。菅野さんに「どうしてですか」と伺ったら、「いじめられっ子にスポットあてたいんです」とおっしゃいました。(笑)えっ?私達いじめられてた?


     関西フィルがよく海外から来たバレエ団と共に仕事をしていた頃、ロシアのジュライティス氏の指揮に心打たれました。関西フィルが始めてプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」を演奏した時の指揮者です。おかげで「ロミジュリ」はみんなの大好きな曲になりました。


     ブルックナーの交響曲第7番(20173月定期演奏会)。入団1年目最初のブルックナー。それまで何度か7番の演奏経験はあったのですが、いずれもファースト。実はブルックナーのセカンド経験、記憶なし。果てしなく巨大で圧倒的な音楽、指揮は飯守泰次郎先生。両巨匠の一寸の隙間もなく計算され、イメージしつくされた音楽を前に、経験もない、セカンドの弾き方?わからん、先生方の積年の境地に一瞬にしてたどり着けるわけなし。しかもよりによってセカンドの扱いがブルックナー先生、流石です!という、ないないづくしで私ができるのはとりあえず出来ないことの覚悟を決める事くらい。成功したかはその時ご来場頂いたお客様のみぞご存じ…。

    Q. セカンドメンバーがおすすめする作品
    齊藤 ブラームスのシンフォニーの内声の動きとか。メロディーパートでは味わえない楽しさをヴィオラと分かち合っています。   

     

     

     協奏曲の中でのセカンドのパートは美しい。ソロ楽器の華やかな動きの下(中)でわかりづらいとも思いますが少し低いヴァイオリンの音に耳をよせてみて下さい。


     その他、モーツァルトのジュピター、ラフマニノフの交響曲第2番、マーラーの交響曲第5番の4楽章なども、メンバーのオススメです!!

     Part2、いかがでしたでしょうかPart3に続く

     


  • 2020.12.5(土)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1205

    みなさまこんにちは!
    関西フィル50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1205です。

    2週連続でお送りしている“はらぺこシリーズ“、
    今回もお腹グーグー!ラーメン編です~

    前回は大阪中心部のラーメン店をご紹介しましたが、
    今日は依頼演奏会でお伺いさせていただく関西各地の
    ラーメン店です♪

     

    * * * * * * * * *

     

    まずは京都コンサートホールの近くから、
    “いいちょラーメン”です。

    京都コンサートホールは頻繁にお伺いするホールではありませんが、
    京都シティーフィル合唱団さんとの演奏会で
    年に一度くらいの頻度でお伺いしています。
    合唱団さんの練習・演奏会は、今、本当に大変な
    時期でいらっしゃいますが、感染予防対策をしっかりとされ、
    2021年4月に演奏会を予定されています

     

    いいちょラーメン、
    ラーメン担当楽団員の意見です~。

     とても美味しい醤油ラーメン!炒飯も美味しい!
     炒飯とあわせて食べてしまうので本番前に食べると
     お腹一杯になるので注意。

     背脂とのバランスが絶妙!京都コンサートホールでの
     本番が待ち遠しくなるほど。

     

    【いいちょラーメン】

    折り目正しい雰囲気のラーメンですね。
    京都コンサートホール周辺は、素晴らしいパン屋さんも多く、
    炭水化物好きには垂涎エリアです!!

     

    【いいちょラーメン】公式HP

     

    さて次はお隣の滋賀県、野洲市のラーメン店です。

    野洲市のシライシアター野洲(野洲文化ホール)では、
    毎年“リラックスコンサート”に出演させていただいています。
    この野洲でのリラックスコンサートは、
    1998年に第1回目、2019年で22回目の開催となりました。
    2020年は残念ながら中止)
    毎年、野洲文化ホールさんと共催のしがぎん経済文化センターさん
    と一緒にさまざまな企画を出し合い、他では聴けないオリジナルの
    プログラムをお届けしています。

    終演後に、お客様が藤岡さんの出待ちをしてくだり、
    終演後トークという風物詩があるコンサートです
    こんな長いお付き合いの野洲市から“来来亭”をご紹介します。

     

    全国に店舗がある名店“来来亭”、野洲市に本社・本店が
    あるのはご存じでしょうか。
    当楽団のラーメン大王達は、
    「野洲と言えば来来亭だろう!」と
    当然のような顔をしていました。

     さすが本店は美味いなあと言いながら毎年食べている。
     唐揚げも美味い。
     カレーライスが気になっている。 
     細かく自分好みにカスタマイズできるのが最高!!

    との感想が。

     

    【来来亭】

    一度は本店で食べてみたいですね!!

     

    【来来亭】公式HP

     

    長いお付き合いといえば、京都府城陽市とも
    とても深いお付き合いをさせていただいています。

    プラネタリウムや図書館との複合施設、「文化パルク城陽」の
    プラムホールは素晴らしく芳醇な音響のホールです

    2001年から毎年1月にニューイヤーコンサートに
    出演させていただき、2年に一度、地元の皆様と一緒に
    第九公演でご一緒しています。
    藤岡幸夫さんは、「きょうと城陽応援大使」としての活動も!!

    関西フィルの「城陽定期演奏会」も10回目を迎えることができました。
    ジャズの巨匠、山下洋介さん、ソプラニスタの岡本知高さん、
    チャイコフスキーコンクール2位を獲得された藤田真央さん、
    サクソフォンの神、須川展也さん、テレビで大活躍の清塚信也さんなど、
    “旬”なソリストをお招きしてきました。
    20218月の城陽定期演奏会のソリストもどうぞご期待ください

    来月110日(日)は藤岡さんとソプラノの田村麻子さんで
    “これぞ迎春!”という華やかなニューイヤーコンサートを
    お届けします♪♪

    【城陽市ニューイヤーコンサート2021】

     

    さて、そんな城陽からは「ラーメン屋台」という
    お店をご紹介します。
    ここは台湾ラーメンが名物とのこと!

     沢山ラーメン屋のある城陽市、昔からある名店と言えば、
     ”ラーメン屋台”だと思う。
     名物、台湾ラーメンは少しピリ辛なスープ。
     麺と具材のひき肉、野菜を底からよく混ぜてから食べると
     より美味しい。
    俄然やる気が出るラーメン。

     

    【ラーメン屋台】

    これはラーメンにしては栄養分布表のバランスがかなり良いのでは!!??

     

    【ラーメン屋台】公式twitter

    城陽定期演奏会を開催している8月、この時期がイチジクの
    旬と重なり、ホールの近くにある直売所で
    おいしいイチジクを買うのも私達の楽しみなのです。

     

    さて、最後は、香川県高松市から。
    「ラーメン好きはうどんにもこだわってるんだろうなー」
    と思い、高松市のうどんについて聞いてみたのですが、
    「いや、高松市には素晴らしい手打ちラーメンの店がある」
    との返答が

    高松市では、「かがわ第九」というとても規模の大きな第九演奏会が
    開催されています。
    「フェスティバル第九演奏会」として1987年に始まり、
    関西フィルは1998年から出演させていただいています。
    全国から合唱団員さんが集まるので、合唱団の人数は400人くらいです!
    (多い時はもっと大人数でらしたかと)

    4楽章のいわゆるサビの合唱(練習番号M)の時、指揮者がくるっと
    お客様の方に振り返ってお客様と一緒にこの部分を歌うのです♪
    大ホールが一体となるとても大きな第九コンサートです。

    ほとんどの楽団員がうどんを楽しみにしている中、
    彼らはこの店のラーメンを食べていた!!

    「木蘭」(むーらん)というお店です。
    なんと、注文が入ってから麺を打つそうな。

     店長がその場で麺を打ってくれて、
     麺を楽しむラーメン。
     スープも絶妙で味もたくさん種類があるので、楽しみが多い。

    とのこと!

    【木蘭】

    ちょっとわかりづらいですが、右のお箸に乗っている麺が手打ち麺ですね。
    おいしそう~

     

    【木蘭】片原町西部商店街HP

     

    関西フィル楽団員の胃袋を支えている各地のラーメン、
    ぜひ皆様もご賞味ください

    12月3日まで徳島県内の小・中学校に、
    文化芸術による子供育成総合事業でお伺いしていました。

    徳島と言えば「徳島ラーメン」
    初めての一人ラーメン、
    勇気を出してスタッフが1人で入った「銀座一福」さんの
    ラーメンが由緒正しい「徳島ラーメン」でした!!

    【銀座一福】

    炒めた豚のバラ肉と生卵が乗ってボリュームたっぷり、
    濃厚な醤油スープでした~

    【銀座一福】公式HP

     

    ではでは、また”5”の付く日にお会いしましょう!!


  • 2020.11.30(月)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1130

    皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1130、

    今回は「関西フィルの「セカンドヴァイオリン」にフォーカス!!!」と題し、
    2ヴァイオリンのメンバーたちに焦点を当て、4回にわたってご紹介いたします

     普段第2ヴァイオリン(以下セカンド)は「第1ヴァイオリン(以下ファースト)より低い声部を受け持ち、サポートをするパート」などと紹介され、あまり実態が把握できないであろう我々。関西フィルのセカンドは現在7名在籍していますが、実は、実は、ものすご~く個性派揃いのパートなんです!実施したアンケートをもとに、セカンドのお仕事、メンバーが考えていることなど、皆様にもぜひ味わっていただき、今後もさらなる応援を頂ければ幸いです!最後には懐かしい名前も登場するかもしれません!?
    お楽しみに

    Q.最初からセカンドヴァイオリン? 
     Yes 6名 No 1
     Q.セカンドで苦労したこと、していることは?

    入団して最初の10年はファーストで演奏していました。実はセカンドに移った途端、出すべき音程がわからなくなり、音が出せなくなった時期があります。どこを基準に音を取れば良いのか、ハーモニーとしての取り方、メロディーとしての取り方、いろんなことを考えなければならないということを学んでいきました。また、バランスをとることも難しいと感じます。すぐ隣のファーストの音ばかり聴いてしまいがちですが、自分が今誰とどういう役割を担っているのかをもっと勉強しなくてはと感じています。

     

    テンポをしっかりキープしてリズムの頭を演奏するパートと、気持ちよく伸び縮みしながらメロディーを演奏するパートのあいだを、セカンド内でズレないように注意しながら音楽全体の流れに歪みが出ないよう調整しながら…。要するに臨機応変な立ち回りができるよう、常にアンテナ ビンビンで頑張ってます。

    学生時代にセカンドがものすごく上手いクヮルテットに衝撃を受け、そこから「セカンドが上手い人」になりたいとひそかに志を抱き、オーケストラの世界でトップを志願したという私ですが、いざ関西フィルに入団し、セカンドの仕事をしてみると(まだ入団5年目なので仕事しているうちに入りませんが…)、土台をしっかり構えるバス群、朗々と奏するメロディー。はて私が記憶している「面白い」セカンドは?入り込むスペースはいずこへ?ひたすら目の前のアンサンブルから目を逸らさず間を縫い、隙あらば内側から違う音色を求め…というのを目指してさらなる経験を積みたいです。

    Q.セカンドといえば、キザミ(8分音符や16分音符などを連続して正確に弓を往復する技法、音楽用語の通称)も大切な役割の1つですが、これは大変!という作曲家や作品は?

     第1位『ベートーヴェン』特に【交響曲第6番「田園」4楽章】
     圧倒的多数!
     
    補足:第4楽章のタイトル「雷雨、嵐」。雨粒からの突然の嵐をキザミにより表現。他パートがメロディーに移ろうがキザミ続けます嵐が去った後の第5楽章冒頭、ファーストから引き継ぐ、セカンドの美しいメロディー。激しく刻んだ「痺れた右腕」が言うことを聞かず、若干震えながらさらなる追い打ちをかけられます…勝負どころ!

    増永『「嵐」を起こしすぎて(筋を)やってしまいました』「(かかりつけ整体師)あぁ、やってしまいましたか~。はい、はーい了解。」という経験あり。

     第2位『ヨハン シュトラウス』
     
    補足: ワルツは3拍子で、セカンド(とヴィオラ)は23拍目を、またポルカなどの2拍子は主に裏拍を演奏します。この時、弓の元の方を使用することが多く、演奏会のプログラムによっては2時間(演奏会時間)右腕を「胸の高さでキープ」し続けなければならない。

    西村 「実は私、キザミはそんなに苦になってないんです」苦しさを通り超えて楽しくなっちゃってます。ヨハン・シュトラウスの「ウン チャッチャ」をひたすら引き続ける手当が欲しい。(以前ウィーンフィルの方と一緒に演奏させていただいた時、ニューイヤーコンサートの後は、ファーストの人に奢ってもらうんだと笑ってらっしゃいました。)

     第3位『ドヴォルザーク』
     

    大きな音を持続させるための刻みが多く「ここから倍速で刻んでください」という指示もあったりします。

    Q. 正直、キザミ手当が欲しい!  Yes 4名   No 3名

     

     

    今回はここまで~
    次回は、メンバーがおススメする作品や今後についてお楽しみに