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2020年 7月

  • 2020.7.13(月)
    公演情報 事務局からのお知らせ
    7/17公演払い戻し方法のお知らせ

    先日、開催のお知らせをいたしました
    7月17日(金)「第312回定期演奏会」につきまして、
    残念ながらご来場が叶わないお客様には払戻しをいたしますので、
    払戻し方法をご案内いたします。
    公演開催・プログラム変更のお知らせ
      ⇒ https://kansaiphil.jp/kansaiphil_news/13232/
     
     
    【払い戻し方法】
    関西フィルでチケットをご購入いただいた方
    ①お振り込みによりご返金させていただきます。
    関西フィル事務局に、「7月17日の演奏会チケット」を特定記録郵便でお送りください。座席変更後の新しいチケットをお持ちのお客様は、そちらも併せてお送りください。その際、お客様の口座情報(メモ)を同封してください。後日、ご指定の口座にチケット返送料を含めたチケット代金をご返金させていただきます。
      払い戻し期間:2020年7月9日~8月31日
      期間内に払い戻しのお手続きをお願いいたします。   
       送り先:〒552-0007 大阪府大阪市港区弁天一丁目2番4-700 
             関西フィルハーモニー管弦楽団「7/17」返金係 宛
    口座情報:金融機関名、支店名、支店番号、口座種別(普通もしくは当座)、口座番号、口座名義人(フリガナ)、お客様のお名前とご連絡先(電話番号)をご明記ください。
    (ゆうちょ銀行の場合は、他金融機関からの振込用の「店名(数字)/預金種目/口座番号/口座名義(フリガナ)」をご記入ください。)

    ※半券のもぎられたチケットは無効となります。
    ※チケットをオンラインカード決済・ファミリーマート引取でご予約されているお客様は期限内にお引き取りください。
    ※特定記録郵便以上の郵送代はご返金いたしかねます。
    ※購入先の違うチケットが届いた場合は着払いにてお客様に返送致しますのであらかじめご了承ください。
    ※ご返金に際し、時間を要する場合がございます。ご了承の程、お願い申し上げます。

    ②関西フィル事務局にて現金でご返金
    (準備の都合上、お越しいただく前に事前にご連絡ください)
    必ずチケットをご持参ください。座席変更後の新しいチケットをお持ちのお客様は、そちらも併せてご持参ください。チケットがない場合はご返金出来ません。
    ※尚、事務局までの交通費については、お支払いいたしかねますのでご了承ください。

    《ご返金対象》
    〇チケット代金
    〇払い戻しに伴うお客様からのチケット返送代(特定記録郵便代)
     <郵送のお客様> チケット代金+特定記録郵便代
     <窓口返金のお客様>チケット代金

    ザ・シンフォニーホールでチケットをご購入いただいた方
     払い戻し期間:2020年7月9日~8月31日
    ご購入いただきました「ザ・シンフォニーホール」でご返金のお手続きをお願いいたします。
     詳細はこちらでご確認ください。→→→ http://www.symphonyhall.jp/
    【ザ・シンフォニーホール 払い戻しに関する問い合わせ】
         ザ・シンフォニーチケットセンター TEL:06-6453-2333
                    (10:00~18:00 火曜日:定休日)
     

    「チケットぴあ」でチケットをご購入いただいた方
     払い戻し期間:2020年7月9日午前10時~831
        期間内に払い戻しのお手続きをお願いいたします。
    払い戻し方法は、チケットの受取方法などにより手続きが異なります。
    払い戻し方法詳細については、下記の「払い戻しについて」をご確認ください。
    <払い戻しについて> http://t.pia.jp/guide/refund.html
    【チケットぴあ 払い戻しに関する問い合わせ】
    チケットぴあインフォメーション TEL0570-02-9111 (10:0018:00


  • 2020.7.11(土)
    関西フィルNews
    明日7/12(日)は「関西フィルびわ湖ホール特別演奏会~エンター・ザ・ミュージックSPコンサート~」です!!

    このたびの記録的な集中豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 今なお避難されている皆様、復旧作業に従事されている皆様のご安全を心よりお祈り申し上げます。

     

    さて…、明日7/12(日)は「関西フィルびわ湖ホール特別演奏会~エンター・ザ・ミュージックSPコンサート~」です

    既にご案内させていただいた通り、2020年7月12日(日)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールで開催を予定しております「関西フィルびわ湖ホール特別演奏会」は、新型コロナウイルス感染症拡大を巡る状況に鑑みまして、感染予防対策を講じた上で、プログラムを変更して開催いたします。

    ■変更後のプログラムは以下のとおりです。

    ・マックス・スタイナー:風と共に去りぬ

    ・チャイコフスキー:弦楽セレナードより第1楽章

    ・モンティ:チャルダッシュ ※ヴァイオリン:富樫美玲・富樫音葉

    ・NHK大河ドラマメドレー(利家とまつ、風林火山、篤姫、平清盛、真田丸)

    ・ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11(室内楽版)※ピアノ:清塚信也


    ピアノソリストは今をときめく人気ピアニスト!清塚信也さんです(o(´∀`)o)ワクワク

    当初はラプソディー・イン・ブルーを演奏していただく予定でしたが、コロナ禍の影響もあり、ショパンのピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11(室内楽版)に変更させていただきました。

    ちなみに、昨年8月に行われた文化パルク城陽での「関西フィル第9回城陽定期演奏会」にご出演いただいた際にも同協奏曲を演奏していただきましたが、明日のびわ湖公演は弦5部伴奏による「室内楽版」です!

    少しだけリハーサルの様子をお見せしましょう!!

    繊細かつダイナミックな表現、そして理知的な解釈…今回の室内楽版では、ショパンの美しさがより際立つ事でしょう♫

    たくさんのお客様に聴いていただきたいところですが、日の公演の前売りは既に終了しており、また当日券の販売はございません。

    演奏会の模様は、BSテレ東7ch「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜朝8:30~9:00)で後日放送されますので、ご来場いただけなかったお客様は是非番組の方をご覧くださいませ。

    首席指揮者、藤岡さんとの共演は実に5ヶ月ぶり…!!!
    明日は会場でお客様とお会い出来る事、楽しみにしております!!!!


  • 2020.7.5(日)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.0705

    みなさまこんにちは!

    関西フィル50周年記念コラム~未来の関西フィルへ Op.0705です。

    今回は“横顔シリーズ”として、「徳岡写真館」を
    お届けしたいと思います

    第一ヴァイオリン奏者の徳岡裕紀は、普段からよくカメラを
    持ち歩き、写真を撮っています。
    2015年のヨーロッパ公演の時にも資料作成のために、
    「徳岡さん!〇〇〇の写真撮っていませんか??」と
    写真を提供してもらっていました…。
    “横顔シリーズ”「徳岡写真館」、何回かに分けて徳岡の写真を
    ご紹介します♪♪

    徳岡に、カメラとの馴れ初めを尋ねてみたところ…

      子供の頃からカメラに限らずラジオや無線機、車など、
       機械には
    とても興味がありましたが、改めてそのきっかけが
       何だったのかは・・・
    よくわかりません。
      でも、小さな筐体にボタンやレバーや目盛りやレンズが
       ぎっしり
    収まっているのを見ると今でもワクワクします。 

    とのこと。
    徳岡少年、写真ではなくて“カメラ”自体が魅力的だったのですね。

     現在、デジタルカメラ2台と交換レンズを数本所有していて、
    普段はその中から最軽量の組み合わせを持ち歩いているとのこと。

     第一回目の今回は、まだまだ梅雨が明けない日々なので、
    清々しい気分になっていただける写真をご紹介致します~

     

    梅雨の季節の清々しい物として外せないのは紫陽花ですね。

    はっとするほど鮮やかなブルー!

    ふんわりした気持ちになるピンクの紫陽花も。
    土の状態で色が変わる紫陽花、雨の日も明るい気持ちになれますよね!

    紫陽花の花言葉の中には、「家族愛」「家族団らん」という言葉が
    あるそうです。
    まさにこの季節のステイホーム・フラワー

    そして雨と言えばカエル。雨とカエルはセットです

    カエルが鎮座している場所が、
    大砲の砲身の上なのか、チャッカマンなのかによって
    カエルの大きさがかなり変わってきますよね~。
    (正解は徳岡の車のアンテナ。丹波市だそうです。)

    カエルが何をつぶやいているのか、想像してみましょう。

     

    「やっべっ!行き止まりやん。。」

    「マスクしていないから絶対しゃべりませんよ、私は。」

    「下りるのめんどくさくなってきたな~」

    「この形状はトンボがとまるはずやねん。」

     

    カメラマンからは
    「“雨あめ降れふれもっと降れ”やろ。」
    と素直な回答が。

     

    次はマイナスイオンたっぷりの1枚
    熊本県南阿蘇村の有名な湧き水、白川の水源とのことです。

    少しシャッタースピードを遅くする(1.3秒)、という手法で
    このニュアンスになるそうです。

    水音が聴こえてきますね~。
    体感温度も下がってきました!

    お次は季節の食べ物
    宮崎県延岡市のマンゴーパフェ。
    夏の色、夏の香りです!!

    ぱっと見、すぐにパフェだとわかりませんよね。

    太陽の塔的な、
    エミール・ガレのガラスのオブジェ的な、
    ガウディの建築物的な、
    何かに見えませんか??

    暗闇の中に浮かび上がる、ワイルドながら妖艶なマンゴーパフェ
    なかなかの迫力です!

     

    最後は、熊本県宇城市で撮影された写真をご紹介します。

    コロナ禍でガラッと日常が変わってしまい、来月、どのような世の中に
    なっているのか正直わかりませんね。
    そんな中にもきっとひとかけらの希望はあるはず、と前向きに
    過ごしていきたいものです
    そんな想いを込めてこの写真をご紹介します。
    美しい夕日の次の日は晴れ

     

    徳岡カメラマン、当たり前ですがオケの中ではヴァイオリンを
    しっかり弾いています。

    コンサートマスター、岩谷の左に座っているのが徳岡裕紀です!
    応援よろしくお願いします

     

    “横顔シリーズ”「徳岡写真館」、次回をお楽しみに!

    ではまた“5”の付く日に

     


  • 2020.7.2(木)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0702

     皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0702
    今回は、特別契約Vc首席奏者、向井航からのメッセージをお届けします。

     「よく弾いた平成時代の、最後の本番が昨日の関西フィル第300回定期演奏会だった。良い演奏会になって、良かった。
    関フィルに入ってすぐの頃に第200回定期があって、200回かぁ、
    長い歴史があるんだな、と思った。
    200〜300の歴史に関わってきたんだと思うと、感慨深い。」

     2020年、関西フィルハーモニー管弦楽団は創立50周年を迎えた。
    「人生は退屈すれば長く、充実すれば短い」というシラーの言葉があるように、「長い」ということが無条件で尊いとされるわけではないが、
    楽団創立当時からの先輩達は
    「良い時も悪い時もあったけど、乗り越えてきた。これからはお前たちの時代だ」と言って下さる。その言葉は、音楽をより多くの人に届ける貢献を今後も継続し、発展していくことを期待して下さっているのだと、私は理解している。

     2007年、当時は最年少で27歳の時に関西フィルの首席チェロ奏者に就任した私は、今年で40歳になる。
     オーケストラ奏者になってからの13年間という時間は、
    長いような気もするし短いような気もするが、楽団の50年という歴史は、
    生きてる時間が40年弱の私からすると、尊敬の念を抱く長さだ。

     関西フィルに入るまでの私は、クラシックの分野以外にスタジオミュージシャンとしても仕事をしていた。ハンガリーに留学した後、藝大に復学した時からチェリストとして演奏の仕事をするようになった私は、多くの素晴らしい先輩や友人に恵まれ、運良くその世界での仕事の機会を得た。
    自分でもバンドを組んでデビューしたこともあって、
    当時は国内外のロックアーティスト、J-popや演歌、映画のための音楽、
    テレビドラマやCMのための、いわゆる劇伴音楽をレコーディングスタジオで録音する仕事で、都内のスタジオを毎日駆け回っていた。

     Liveやテレビ出演するアーティストの後ろでも演奏し、弱冠20歳そこそこの私が、著名なミュージシャンやアーティストの皆さまと行動を共にさせて頂き、自分も、自分が演奏する音楽で多くの人を幸せにしていると勘違い出来るほど、華々しい世界を沢山見せて頂いた。 

     しかし、新興の音楽のクリエイティブな魅力が大好きでありながらも、
    チェロというクラシック音楽を起源とする楽器を演奏する以上、
    一度はオーケストラに所属して、スケールも歴史も壮大な交響曲やオペラを
    演奏することが、何にも代え難い夢の一つだとも感じていた。

     一般的に「クラシック音楽」と言われるものは、グレゴリオ聖歌を含まないとしても16世紀から、400年以上の歴史があると言える。
    クラシック音楽で使われる楽器の種類は多種多様で、オーケストラでは
    その代表的なものを集めて構成され、演奏されている。

     チェロという楽器も300年以上の歴史があり、かつては
    Basso continuo(通奏低音)として主にリズムとベースラインという役割が
    多かったのだが、古典以降は、立ち位置を低声部に置きながらも
    次第に編成の大型化や楽器の改造も加わり、内声、対旋律、主旋律も演奏するオールマイティな楽器に進化していった。
    チェロ を必要とする曲、チェロの為に書かれた曲がとても沢山存在するので、日々探求、研究していても未だにその魅力と奥深さは計り知れない。

     その300年の歴史の中で、多くのチェロが製作されているので、現在では様々な年代の楽器が使用されている。私の楽器は1928年、イタリアのトリノで製作されたものだそうで、引き算が間違っていなければ今年92歳になる。もちろん0〜300歳以上のものが存在するので、比較的に若いものと言えるかも知れない。
     しかし、チェロをつくる為に使われる木は、少なくとも樹齢100〜200年以上だそうで、つまりこの楽器に使われている木が地球上に生まれてから
    およそ200〜300年以上経つということになる。

     そんなチェロを自分が練習で弾いているときに、なんでうまく弾けないんだ…という局面に幾度となく遭遇する。そういう時はいつも、自分より圧倒的に長い年月を知っている「楽器」に、その答えを教えてもらう事にしている。
    それは即ち、うまく弾けないのは自分なのであって、うまく弾きさえすれば、楽器は素晴らしい音で音楽を奏でてくれる。
     地球に根をはった大木になるまでの長い年月に見てきたもの、感じてきた事、知っている事、楽器となってからの92年間にも、きっと何人もの素晴らしいチェリストが弾いてきたことだろう。何度も素晴らしい音楽家、楽器達とアンサンブルをしてきたことだろう。だから楽器は良い音も、良い弾き方も、良い音楽も全て知っていて、うまく弾けた!と自分で思えた時、楽器が素晴らしい音で歌ってくれた時、
    「そう、その弾き方なら、こんな音が出るよ。」と、教えてくれるのだ。
    そして楽器のこの先の100年の為にも、私が使っている時代に悪い音に
    するわけにはいかないので、少しでもより良い音が出るような弾き方を
    銘肝して弾いている。

     オーケストラも、楽器と似た性質がある。
    良い時間を過ごせば良い音に、まあまあな時間であればまあまあな音になると思うし、進む方向も、その寿命も、関わる人によって大きく変わってくると思う。

     次々と勉強して弾き続けた13年間は、あっという間の短い時間だった気もするが、私が関わった時間もオーケストラにとって少しでも、良い時間であったのだろうかと、自問出来る程度には、長くやってきた気もする。

     50年という時間、多くの音楽家と関わってきたこのオーケストラは、
    少しでも良い音で鳴るためにはどうしたら良いのか、
    低声部の位置から模索を続ける私に、これからもきっと、
    たくさんの事を教えてくれる。

     

     現在、新型コロナウィルスの影響で公演中止があいつぎ、
    音楽業界全体が未曾有の危機に直面しています。
    もうコンサートホールでオーケストラという形態の演奏会をしていくことは
    無理なのではないか、と悲観的に思わざるを得ないような状況が続きますが、多くの応援メッセージや寄付を頂き、深く感謝申し上げます。

     山登りをする人にとって、どの山もそれぞれの魅力やおもしろさがあるそうです。
    関西フィルは数ある山の一つとして、これまでの50年に敬意を払いつつ、これからの50年も、歴史ある「音楽」を多くの人と共有する役割を担う団体で
    あり続けたいと思っています。

    特別契約Vc首席奏者 向井 航