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  • 2020.6.1(月)
    関西フィルNews
    ご寄附の御礼

    2020年に楽団創立50周年を迎えるにあたって、満を持したプログラムで公演を予定しておりましたが、この度の新型コロナウイルスの影響により、2月以降全ての演奏活動が出来ておりません。
    6月1日現在、主催演奏会・依頼演奏会合わせて40公演以上の演奏会が中止・延期になりました。
    今後も社会的距離政策の長期化により、通常通りの演奏会の開催は大変難しい状況です。

    皆様に演奏をお届けすることが出来ない状況にもかかわらず、たくさんの方々からご寄附を頂戴し、誠にありがとうございました。皆さまの温かいご支援に、楽団員一同心より感謝申し上げます。

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    ●いつも演奏会にお越しいただいているお客様…

    ●関西フィルのコンサートがきっかけで、クラシック音楽が人生に無くてはならないものになったというお客様…

    ●「早く集まって歌いたい!」という強い想いで支援してくださった各地の合唱団の皆様…

    ●「エンター・ザ・ミュージック」をご覧いただき、応援してくださっている全国のお客様…

    ●関西フィルを支援してくださっている後援会企業、ならびに楽団役員企業の皆様…
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    皆様一人ひとりのご厚意に報いるべく、楽団員一丸となって、この難局に取り組みたいと思います。
    皆様には演奏でお返しすることしかできませんが、演奏会を再開出来るようになった際には「生の音楽の感動」をお届けすることをお約束いたします。

    最後になりましたが、4月末に制定された「チケットを払い戻しせずに“寄附”した場合に税優遇が受けられる」制度についてご説明させていただきます。

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  • 2020.6.1(月)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0601

     皆さま、こんにちは!
     50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0601
    今回はホルン奏者、中川直子からのメッセージを
    お届けします。

     楽団創立50周年という記念の年、応援してくださる皆さまに感謝を伝え、意欲的なプログラムや様々な企画で喜びを共有していただければと思っていたところ、まさかこのような形でストップがかかるとは思いもよらぬことでした。演奏会が中止になるだけでなく、誰かと一緒に演奏することすら叶わない今の状況は、とても辛く苦しい毎日です。

      思い返してみれば、大学を卒業する際に自分の技量に自信がなく、プロを目指してこのまま演奏活動を続けていくのかどうか悩みました。
    その時に決め手になったのは、「みんなと一緒に演奏して得られた喜びをもっと感じたい、そのためにまだ努力を続けてみよう」という気持ちでした。学生時代から好きだったのはソロではなくアンサンブルやオーケストラ、誰かと一緒に合奏することでした。合奏したときに個々の力以上のものが発揮できたり、思ってもみない方向に音楽が向かっていったりする、
    そういう楽しさに夢中になりました。

     そんな私が、ホルンパートの中でもソロやリーダーシップを取ることが
    多い上吹きではなく、周りの呼吸を読んで合わせて演奏する下吹きを選んだことは、ごく自然なことでした。

      無事にコロナが終息した時、良くも悪くもコロナ以前と全く同じ状態ではないでしょう。演奏の機会を失っている今、自分にとって音楽がいかに大事なものなのか、お客様の前で演奏できることがいかに有り難いかをひしひしと感じています。

     今回のことが無駄なことだけではなかったと後に振り返られるよう、
    今の気持ちを決して忘れることなく、演奏に思いを乗せてお届けできればと思います。

     皆さまと笑顔で再びお会いできる日を、心待ちにしております。

    ホルン奏者 中川 直子