• 2015.5.15(金)
    関西フィルNews
    5月のマグノリアコンサート

    みなさま、こんにちは

    ヨーロッパ公演ツアー前のデュメイウィーク真っ最中ですが、
    実は月いちのマグノリアコンサートもちゃんとあります

    今月は、5月24日の日曜日、
    兵庫県加東市の東条文化会館コスミックホールで
    関西フィルとデュメイ監督が出演させていただくのと同じ日に、
    マグノリアコンサートがございます

    今回のヨーロッパ公演は、曲目の楽器編成の都合で
    ツアーに参加しないメンバーがおりまして、
    おるすばん組の中から、マグノリアコンサートに
    出演させていただくこととなりました
    調整の結果やむを得ずコスミックホールのコンサートと同日になってしまい、
    両方のコンサートを楽しみにしてくださる方には本当に申し訳ございませんが、
    どちらかのコンサートに足をお運びいただけましたら幸いです

    そんなわけで、5月のマグノリアコンサートは
    フルートの沼田陽一が出演させていただきます。

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    共演はハープの寺澤彩さんです
    寺澤さんには、関西フィルのコンサートにもたびたびご出演をいただいています

    関西フィルの≪番長≫沼田と、うら若き乙女の寺澤さん。
    見た目チグハグなコンビですがどういうわけか、意気投合
    そして自宅がご近所同士ということもあって練習のタイミングもばっちり

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    こちらの写真は、つい先日開催されたご近所コンサートの1コマ。

    「お~かげさまで、ぅレパートリーもた~くさん増えましたヨォ」と
    いつもの沼田節で、ご機嫌サンです

    フルートとハープ、
    相性ピッタリ、間違いなしの組み合わせですね
    プログラムには、またまたオーケストラでは馴染みのない名前が
    ずらずらっと並んでいますので、
    少し曲目のお話をさせていただきます

    フェルデルホフの「ファンタジア」という曲。
    資料によるとフェルデルホフはオランダの作曲家、
    1907年から2006年までを生きたそうで、
    お亡くなりになったのは99歳か100歳、ということになりますね長生き
    そのフェルデルホフが晩年の1990年、83歳のときに書いた曲だそうです。
    沼田自身が、とても綺麗な曲なのでぜひやりたい!と思っていたところ、
    楽譜の入手になんと14週間もかかったということです

    ルトスワフスキの名前はオーケストラ曲でも目にすることがありますね。
    2009年11月の定期演奏会では「管弦楽のための協奏曲」を取り上げました。
    (この曲は藤岡さんが作曲者本人に賞賛されたという伝説の曲です
    「3つの断章」は文字通り、3つの短い小品からなる組曲です。
    第1曲〈アレグロ・モデラート〉は、
    ハープのグリッサンド上で、フルートが緊迫感のある旋律を歌い、
    第2曲〈アンダンテ・コン・モート〉は、
    サティのグノシエンヌを思わせるような懐旧的な調べを、
    第3曲〈プレスト〉では、
    フルートが高音域を飛び跳ねるように疾走します。

    フェルデルホフとルトスワフスキ、
    どちらもフルートとハープのために書かれた曲で、
    まだまだ演奏される機会の少ないめずらしい曲なので、
    この機会に、ぜひ、聴いていただきたいです

    今回は、寺澤さんのハープソロもあります
    アッセルマンの「泉」、そしてグリーディの「古いソルツィコ」という2曲。

    アッセルマンは19~20世紀を代表するハーピスト兼作曲家で、
    パリ音楽院の教授を務めるなどフランスのハープ史を礎を作り、
    ハープのための曲も多数残しました。
    この「泉」と題された小品、ハープのソロ曲として名高い曲ですが、
    音のつぶが、ふわ~と舞い上がり、
    泉から清明な水がわき出るイメージがパッと目に浮かぶような、
    ほんとうに美しい曲で、これぞハープ!という1曲です

    グリーディの「古いソルツィコ」、
    「ソルツィコ」とは、作曲家グリーディの生まれ故郷スペイン・バスク地方に
    伝わる舞曲のひとつで、8分の5拍子の変拍子!
    バスク地方って、言語にも特徴がありますし、
    音楽にも独特のリズムがいろいろあって興味深い地域ですね~
    そんなソルツィコのリズムに乗せた3部形式の作品で、
    スペイン系のリズミカルな曲がお好きな方はハマると思います

    コンサートのメインはバッハのフルートソナタ。
    (実は次男のC.P.E.バッハが書いた作品だとも言われています。)
    この時代の曲はもちろん、チェンバロ用に書かれており、
    ふつうはチェンバロかピアノで演奏するのですが、
    今回はこれをハープで演奏します
    沼田いわく「こ~れが、意外によくってねぇ、驚いてますヨォ」とのこと。
    (セリフは沼田節で読んでください

    5月24日の日曜日は、
    車でちょっと遠出して東条文化会館へ、
    または阪急宝塚線でマグノリアホールへ。
    2つの会場で、みなさまのご来場をお待ちしております


    【マグノリア・サロンコンサート】
    [日時] 2015年5月24日(日)14:00開演(13:15開場)
    [場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
      (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

    [出演]
     沼田 陽一(関西フィル・フルート トップ奏者)
     寺澤 彩(ハープ)
    [プログラム]
     ラヴェル:ハバネラ形式の小品
     フェルデルホフ:ファンタジア
     アッセルマン:泉
     ルトスワフスキ:3つの断章
     ドニゼッティ:ソナタ
     グリーディ:古いソルツィコ
     バッハ:フルートソナタ ト短調
    [入場料]
     全席自由¥1,000
     (※120名様限定です!)
    [お問合わせ]
     逸翁美術館:072-751-3865


  • 2015.5.13(水)
    関西フィルNews
    チェロの貴公子、パスカルさん登場~!!

    みなさまこんにちは
    台風一過、夏のようですね

    明日本番のいずみホールシリーズ、昨日の練習からチェロの
    オーレリアン・パスカルさんにご参加いただいています。


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    パスカルさんは現在21歳
    2014年11月、ベルリンのエマニュエル・フォイアマン・グランプリで第1位を受賞された、
    若き新星です

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    それにしてもなんとまあハンサム・・・
    ギリシャ彫刻のようなお顔立ち・・・(フランス人です)

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    練習の際、ソリストはオーケストラの方を向いて(お客様側に背中を向けて)
    演奏することがあります。
    そうするとオーケストラにチェロの音が良く聴こえるんですね。
    でも、上の写真の通り、パスカルさんは練習のときも本番と同じ向きで
    演奏されていました。

    「この向きで演奏して、こんなによく響くチェロの音は初めて!!」
    と楽団員がびっくりしていました

    本当に、豊かに幅広く響き渡る音色です
    そして、音色の使い分けが素晴らしいとのこと。
    この骨太の大曲に相応しい豊かなサウンドをいずみホールに
    響かせてくれることでしょう

    練習の合間にちらっと見えた楽器の横顔・・・

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    おやや!!
    楽器の側面に何か模様が!!
    休憩時間に拝見しました

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    立ち姿も麗しいです・・・。

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    「1850年に1位を受賞した」とのことがフランス語で書かれて
    いるそうです。美しいですね~
    明日は楽器の側面もチェックしてみてください~。

    ずっとフランス語で楽しそうにおしゃべりをしていたお二人

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    休憩中には世界初公開と思われるこんな場面が・・・!!

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    デュメイと弦楽器、何の違和感もありません
    (明日、デュメイはヴァイオリンもチェロも演奏しませんが・・)

    本日、17時までご予約を承っております。
    (関西フィル:06-6577-1381)

    チェロ王子、パスカルさんの骨太のドヴォコン、
    対照的な明るく軽やかなデュメイのベートーヴェン、
    ぜひお楽しみください


  • 2015.5.12(火)
    事務局からのお知らせ
    「4大オーケストラの響演」の様子がテレビ放映されます!!

    みなさまこんにちは!

    デュメイ監督とのドヴォルザークとベートーヴェンの練習、
    着々と進んでおりますが、ここで1つテレビ放送のお知らせです。

    4月22日(水)に開催しました「4大オーケストラの響演」、
    満席のお客様と共に、無事終了することができました
    ありがとうございました

    この公演の、練習から本番にかけての様子を朝日放送さんが
    番組にしてくださり、5月15日(金)深夜に放送されます

    関西地区、6チャンネルABCテレビで放送予定です。ぜひご覧ください。

    ◆放送予定日 
    2015年5月15日(金)深夜25時34分〜(105分番組)
    ABCテレビ

    コンサートの様子を、「ぴあ関西版WEB」に載せていただきました。
    藤岡さんの素晴らしくかっこよい写真を掲載してくださっています。
    一度ご覧くださいませ!
     ↓  ↓  ↓
    ぴあ関西版WEB

    20150422_4人の指揮者005-1

    (写真提供:朝日新聞文化財団)


  • 2015.5.11(月)
    関西フィルNews
    デュメイ音楽監督の練習が始まりました。

    みなさまこんにちは。

    5月7日(木)”スプリング・スペシャル・コンサート”では、
    デュメイが体調不良のために演奏できず、
    この公演を楽しみにしていただいた皆様には本当に
    申し訳なく思っております。

    アンドラーシュ・ケラー氏に代役をお願いして開催しましたが、
    幸いにもたくさんのお客様に来ていただき、無事公演を
    終えることができました。
    来場いただきましたお客様に心より感謝申し上げます。
    ありがとうございました。

    今日から5月14日(木)本番、いずみホールシリーズの練習が始まりました。

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    デュメイ監督、復活しました!!

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    今回のプログラムはドヴォルザークのチェロ協奏曲と、
    ベートーヴェンの交響曲第7番という王道プログラム

    デュメイの”ベー7”、デュメイ指揮の演奏を何回か聴いてくださっているお客様は、
    「おもしろそう・・・」とにんまりしてくださるはず。
    期待を裏切りませんよ

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    第1楽章では、
    「音が長くてロマンティック過ぎる。もっと軽やかにしてハッピーに!」
    という指示が。

    2楽章、”不滅のアレグレット”では、楽団員が
    「今まで、聴いたことがないフレージングだよ!驚愕~!」
    と言っていました。

    4楽章はまさしくデュメイの快速テンポ
    さてさて、本番ではどこまで早くなるでしょうか

    明日からはチェロのオーレリアン・パスカルさんに参加して
    いただいての練習です。
    デュメイが紹介してくれるソリストは、若いながらもデュメイが
    認めただけあって本当に素晴らしい音楽と技術を持った方ばかりです
    今回も新しい出会いが楽しみです

    13日(水)17時まで、事前ご予約を受け付けております。
    (関西フィル:06-6577-1381)

    【関西フィルいずみホールシリーズVol.37】

    [日時]2015年5月14日(木)19:00開演 (18:30開場)
    [場所]いずみホール
    [出演]
    指揮:オーギュスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)
    独奏:オーレリアン・パスカル(チェロ)

    [プログラム]
    ◆ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
    ◆ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92
    ※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。
    あらかじめご了承ください。

    入場料:S席¥5,000/A席¥4,000(全席指定・消費税込)
    ※乳幼児、未就学児のご同伴、ご入場はご遠慮下さい。

    関西フィルハーモニー管弦楽団
    06-6577-1381

     


  • 2015.5.5(火)
    事務局からのお知らせ
    【謹告】オーギュスタン・デュメイ休演のお知らせ(5/7(木)開催「スプリング・スペシャル」)

    【謹告】オーギュスタン・デュメイ休演のお知らせ(5/7(木)開催「スプリング・スペシャル」)
     皆様には、日頃より関西フィル公演にご来場・ご支援賜り誠にありがとうございます。
     5/7(木)開催「スプリング・スペシャル」に出演を予定しておりましたオーギュスタン・デュメイ氏は体調不良により出演が不可能となり、代わってアンドラーシュ・ケラー氏にご出演いただくこととなりました。なお、曲目・開演時刻等に変更はございません。
     なお、すでにこの公演のチケットをお求めいただいた皆様には、追って楽団よりご連絡させていただきます。(現在お申し込みデータを整備中でございます。)
     やむを得ぬ事情とはいえ、お客様各位には、大変ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。
     諸事情をご勘案の上、皆様のご理解をお願いいたします。
     何卒、ご了承下さいますようお願い申し上げます。
         特定非営利活動法人 関西フィルハーモニー管弦楽団

     5/7(木)開催「スプリング・スペシャル」
     【指揮およびヴァイオリン】アンドラーシュ・ケラー
      ◆シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」
      ◆モーツァルト:3つのディヴェルティメント(K.136~138)
       ※曲目、曲順に変更はございません。

     * ケラー氏をご紹介いたします。

    【指揮およびヴァイオリン】アンドラーシュ・ケラー
     ブダペストのフランツ・リスト音楽院卒業。指揮者、ソリスト、室内楽奏者、コンサートマスターとして世界的に活躍し、作曲家クルタークとは長年にわたるコラボレーションを続けている。1987年にケラー四重奏団を創設し、世界各地でコンサートやマスタークラスを行っている。
     とりわけ室内楽奏者、およびソリストとして、ヨーロッパを代表するホールでの演奏経験が豊富で、ルツェルン・フェスティバル、BBCプロムスなどの音楽祭にも招かれている。ヨーロッパ以外では、ニューヨークのカーネギーホールやリンカーンセンターなどに登場したほか、日本各地での演奏も多い。
     これまでロストロポーヴィチ、グートマン、クレーメル、ベレゾフスキー、レーピンらと共演。2007年にハンガリー交響楽団(コンチェルト・ブダペスト)の音楽監督/首席指揮者に就任し、その献身的な取り組みから、彼らはハンガリーでもっとも歴史ある楽団の一つに相応しいという評価を得ている。
     シャーンドル・ヴェーグ国際弦楽四重奏コンクール創設者/音楽監督。2012年から、リスト音楽院の室内楽学部長。


  • 2015.5.2(土)
    事務局からのお知らせ
    ゴールデンウィーク、事務局営業スケジュールのお知らせ

    皆様こんにちは
    お天気の良い土曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか?

    さて5月3日(日)~5月6日(水・祝)は日祝日のため休業させていただきます。
    5月7日(木)10:00より通常営業いたします。
    皆様にはご不便をおかけいたしますが何卒ご了承ください。

    5月7日(木)開催「デュメイ&関西フィル スプリング・スペシャルコンサート」の事前予約は
    本日16:00をもちまして終了させていただきます。
    当日券を7日18:30より会場にて販売いたします。
    皆様のご来場お待ちしております


  • 2015.5.1(金)
    募集・求人
    スタッフ募集のお知らせ(ステージマネージャー募集)
    現在は募集を停止しております。
    スタッフ募集のお知らせです。(ステージマネージャー募集)

    『2015年、音楽監督オーギュスタン・デュメイのもと、初のヨーロッパツアーを控え、さらなる飛躍を目指す関西フィル。年間約120回の公演をこなすオーケストラを支えるのが事務局です。今回は事務局の組織強化を図るため、新しいスタッフを募集いたします。音楽や文化芸術に対する情熱を持って働いていただける方をお待ちしております。』

    ■職種:ステージマネージャー

    ■仕事内容:
     オーケストラのスタッフとして、事業運営、演奏会にかかる業務全般を行っていただきます。
     ステージマネージャーは、コンサートにおける裏方の責任者として、現場の進行を統括します。出演者が演奏に専念できる環境を整え、演奏会が滞りなく進行するよう、リハーサルの立ち会い、ホールや主催者との打ち合わせ、楽器の搬入搬出、楽屋準備や舞台セッティング、などを行っていただきます。

    ■資格:
     高卒以上、45歳くらいまで(現在学生の方はご応募いただけません。)

    ■応募資格・求めるスキル等:
     ・音楽、オーケストラに関する基礎知識必須
    (オーケストラやコンサートの企画制作や舞台運営について実務経験がある方を優遇します)
     ・パソコンによる事務作業が可能な方
     ・土日祝日の出勤、早朝・夜間の変則勤務が可能な方
     ・コミュニケーション能力・協調性のある方

    ■勤務日・勤務時間:
     オーケストラの稼働スケジュールにより大幅に変動します。

    ■雇用形態:
     契約職員(勤務開始日より1年間)。
     試用期間として取扱い、勤務状況を評価の上、面接を経て正規職員登用あり。

    ■給与:
     月額 約150,000円~200,000円
     楽団規定により年齢、経験を考慮の上決定。
     オーケストラの稼働スケジュールにより給与額が変動します。

    ■待遇:
     社会保険完備、交通費全額支給

    ■応募方法:
     ・履歴書(写真添付・連絡が取りやすいメールアドレスを必ず明記)および職務経歴書(書式任意)を下記に郵送してください。書類選考通過者に、面接日のご連絡をいたします。
     ・選考結果に関するお問い合せには一切応じられません。
     ・応募の秘密は厳守いたします。
     ・面接日、入社日は相談に応じます。

    ■お問い合わせ・送付先:
     特定非営利活動法人
     関西フィルハーモニー管弦楽団 事務局
     「ステージマネージャー募集係」
     〒552-0007
     大阪市港区弁天1-2-4-700 オーク2番街西館7階
     TEL:06-6577-1381 FAX:06-6577-1383
     e-mail:kpo1982@kansaiphil.jp


  • 2015.4.28(火)
    関西フィルNews
    メンデルスゾーンの大オラトリオ、「聖パウロ」いよいよです。

    みなさまこんにちは

    明日はいよいよメンデルスゾーンの2大オラトリオのひとつ、
    「聖パウロ」の定期演奏会です

    今日は3日目の大詰めの練習でした

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    2013年発足の関西フィル合唱団、今回3回目の定期演奏会出演となります。
    去年までの公演より合唱団員が増え、90名の団員さんとの共演です。

    メンデルスゾーンの「聖パウロ」はモーツァルトの「レクイエム」のように、
    幅広く知られた宗教曲ではありませんね。
    「聖パウロ」というタイトルだけではどんな内容なのか想像が
    つかないと思います。

    飯守さんにおおまかな流れを聞いてみました。

    簡単に言うと、タイトル通り「聖人パウロさんのお話」ということ

    この聖人パウロさん、聖人になる前は「サウロ」という名前でした。
    サウロは天地創造の神(この神の子どもがイエス・キリスト)に対しては
    深い愛情を持って信仰していましたが、イエス・キリストには憎しみを
    持っていました。
    ステファノをはじめとする他の聖人達が迫害を受けるのを、
    喜んでいたのです。

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    しかし、そんなサウロにイエス・キリストから一筋の光がさし、
    サウロは震え慄きます。
    イエス・キリストの光と言葉によってサウロは目覚め、
    その教えを広めていこうという情熱に立ち上がります。

    天からの鋭い光によって視力を失ったサウロですが、
    イエス・キリストに選ばれたサウロは奇跡によって視力も
    取り戻します。

    ここまでは前半の流れです。

    対訳にある「サウロ」と「パウロ」は同一人物です。
    後半は、いわゆる聖人パウロとなった彼が、神を称え布教を進める
    生涯を描いています。

    ユダヤ人からのひどい迫害・ねたみ、仲間との出会い、
    パウロ自身が起こす奇跡、さまざまなことが描かれます。

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    4名のソリストの皆様。
    一番左より、民衆の様子や物語を語るソプラノの朴 瑛実さん、
    深い心の信仰を語るアルトの谷地畝 晶子さん、ステファノやアナニアなど、
    パウロ以外の登場人物を歌うテノールの畑 義文さん、関西フィル合唱団の指導者も
    していただいています。
    そして、サウロと聖人となったパウロを歌うバスの篠部 信宏さん。

    「メンデルスゾーンの繊細さと情熱が同居したとても彼らしい作品です。
    ”信仰の素晴らしさ”と”憎しみの恐ろしさ”の2つを極端に表しています。
    ”信仰の違いによって蔓延る大きな憎しみ”、現代にも同じように
    存在していますね。」
    と飯守さんはおっしゃっていました。

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    第1部、休憩、第2部で、2時間40分前後の公演時間となりそうです。

    この音楽によるパウロの生涯の長編ドキュメンタリー
    どうぞたっぷりとお楽しみください

    明日は12時45分から当日券を発売いたします。
    皆様のお越しをお待ちしております。

    【関西フィル第264回定期演奏会】

    [日時]2015年4月29日(水・祝)14:00開演 (13:00開場)
    13:40~ 指揮:飯守泰次郎によるプレトーク開催!
    [出演]
    指揮:飯守 泰次郎(関西フィル桂冠名誉指揮者)
    独唱:朴 瑛実(ソプラノ) 谷地畝 晶子(アルト)
        畑 儀文(テノール) 篠部 信宏(バス)
    合唱:関西フィルハーモニー合唱団

    [プログラム]

    メンデルスゾーン:オラトリオ「聖パウロ」作品36

    ※出演者、曲目など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

    入場料:S席¥6,000/A席¥4,500/B席¥3,000/C席¥2,000/
                学生席(25歳以下)¥1,000(全席指定・税込)

     


  • 2015.4.24(金)
    関西フィルNews
    明日は奈良定期演奏会です!!

    みなさまこんにちは

    明日はいよいよ奈良での定期演奏会を開催いたします

    業務連絡ですが、明日4月25日(土)は事務局は臨時休業と
    させていただきます。27日(月)10時から通常営業いたします。
    ご了承くださいませ。

    明日の奈良定期は、安倍なつみさん&シェエラザードという美女プログラム

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    安倍なつみさんには、あの名作ミュージカル「エリザベート」から”わたしだけに”、
    同じくミュージカル「レ・ミゼラブル」から”夢やぶれて”、そして安倍さんのオリジナル曲
    ”光へ”の3曲を歌っていただきます

    今日の練習、安倍さんの芳醇でのびやかな歌声に全員うっとり・・・
    関西フィル、もちろん安倍さんとの共演は初めてです。
    こんな形で”なっちワールド”にご一緒できるなんて本当に感激です

    明日はうっとりしている場合ではありません
    安倍さんの歌声をしっかり支え、お客様に”なっち&オーケストラワールド”
    をご堪能いただけるよう、心して演奏致します。

    そして後半の美女ナンバーは”シェエラザード
    オーケストラの魔術師、リムスキー=コルサコフの才能が凝縮された
    交響絵巻です

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    皆様ご存知の通り、聴き所だらけのロシアンファンタジーですが、
    まずはコンサートマスターによるヴァイオリンソロが最大の目玉でしょう
    全曲を通して、シェエラザードを象徴するメロディーが
    コンサートマスターによって奏でられます

    奈良県出身のコンサートマスター、岩谷祐之のソロをどうぞお楽しみに

    1楽章のたゆたう波を表現する美しいチェロのソロ、2楽章のファゴットのソロ、
    3楽章の夢のようなクラリネットとオーボエのメロディー、怒涛の4楽章、
    トランペットとホルンが軽やかに鋭く刻むリズムのかっこよさ・・・

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    ほれぼれとする楽器の魅力がふんだんに織り込まれた音絵巻なのです

    明日もお天気のようです
    ぜひお誘いあわせの上、美女オーラ溢れるなら100年会館に
    お越しくださいませ

    当日券は14時15分から発売開始いたします。

    【第6回奈良定期演奏会】

    [日時]2015年4月25日(土)15:00開演 (14:15開場)
    [出演]
    指揮:藤岡 幸夫(関西フィル首席指揮者)
    共演:安倍なつみ

    [プログラム]

    【第1部】
    「マイフェアレディ(踊り明かそう)」
    ミュージカル「エリザベート」より”私だけに”
    ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”夢やぶれて”
    「ミッション・インポッシブル」
    「パイレーツ・オブ・カリビアン」
    「光へ」

    安倍なつみさん独唱

    【第2部】
    リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
    ヴァイオリン独奏:岩谷 祐之(関西フィルコンサートマスター)

    <入場料(全席指定・消費税込)>
    【一般】
    1階席4,000円/2階席3,000円/学生席(18歳以下、1階席のみ)2,000円

     


  • 2015.4.20(月)
    関西フィルNews
    「4大オーケストラの響演」いよいよです!!

    みなさまこんにちは
    今日はよく雨が降って、すごい湿気でしたね

    このお天気を振り払うように、黛敏郎さんの「BUGAKU」が力強く練習場に
    響きました

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    今日から大阪国際フェスティバル「4大オーケストラの響演」の練習が始まりました。

    大阪の4つのオーケストラが同じ日に同じ舞台で順番に演奏するという初めての演奏会。
    いやでも気合いが入ります・・・

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    関西フィルは黛敏郎さんの「BUGAKU」を演奏します

    常日頃から、藤岡さんと一緒に邦人作品を演奏することが多い私達は、
    迷わずこの作品を選びました。

    「BUGAKU」は2013年2月の定期演奏会でも演奏しています。
    「古式ゆかしい音階が屹立する場面はスペクタル映画のようにかっこいい」
    「摩訶不思議・・・、西洋の楽器で演奏しているとは思えない!」
    と、大変ご好評いただきました。


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    上の写真で見ていただけるように、特別な邦楽器は使用していません。

    ピッコロ、フルート、オーボエ、イングリッシュホルン、
    クラリネット、バスクラリネット、ファゴット、コントラファゴット、
    ホルン、トランペット、トロンボーン、テューバ、ティンパニ、シロフォン、グロッケン、
    スレイベル、タムタム、大太鼓、シンバル、ハープ、ピアノ、弦楽器群。

    清く正しい、近現代オーケストラの編成です

    しかし、冒頭の弦楽器の響きは「笙」そのもの・・・
    まったく構造が違う楽器なのに本当に不思議です。
    篳篥や琵琶の音も聴こえてきます。

    古代の力強く野生的な生命力が呼び覚まされる、
    さらに、日本人のアイデンティティーに溢れたオーケストラ世界です。

    トップバッター関西フィルの演奏は18時30分から。
    18時10分からは4指揮者によるプレトークも行います。

    平日のこの時間にコンサートに駆けつけるのは
    少し難しいかもしれませんが、どうにか!ぜひとも!
    お時間までにお越しくださいませ
    (チケットは完売しておりますご了承ください)

    大阪のオーケストラによる初めての試み、
    どうぞお楽しみください