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2020年 5月

  • 2020.5.25(月)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ Op.0525

    皆さま、こんにちは

    「50周年記念コラム~未来の関西フィルへ」第6回です。
    今回は、楽団事務局員(ある企業からの出向者です)による
    “つれづれシリーズ”(つれづれと書いてみたシリーズ)。
    懐かしい2015年ヨーロッパ公演の写真も合わせてお楽しみください♪♪

     

     

    僕が、ある企業からの出向で関西フィルの専務理事になって
    この4月で5年になりました。

    2年くらい前から、楽団50周年に何をしようか、その資金は
    どうしたらいいか、楽団の外部と内部にどのように伝え
    盛り上げていったらいいか考え始め、準備万端、さあスタート!
    という時に何もできなくなりました…。

    でも楽団が50周年であることには変わりありません。
    楽団名も関わる人も移り変わってきましたが、そのバトンを引き継ぎ、
    今できることをやって次の世代にバトンを渡していきたいと思います。

    と、冒頭堅苦しいことを書きましたが、オーケストラにもクラシック
    音楽にも縁のなかった、企業の一会社員が、この世界で感じていることの
    一部を書いてみます。

     

     ◆音楽監督のデュメイさんは現在、ベルギー・ブリュッセル在住で、
    年に3回、演奏会のタイミングに合わせて来日、数週間滞在します。
    その間に、1~2回ミーティングをします。

    来期のプログラムの話、契約の話、議題は様々です。
    デュメイさんはフランス人ですから当然母国語はフランス語ですが、
    それではミーティングにならないので英語で話してくれます。
    クセのない分かりやすい英語(のはずです)を話してくれます。
    でも、話が込み入ってきたり感情的になるとフランス語が出てきて
    訳が分からなくなります。

    僕は、毎回一言はフランス語を話すことにしていて、直前に勉強して
    「コマンタレヴ」とか「メルシヴォークゥ」とか声を掛けます。
    「君のフランス語はフランス人より上手だね」と褒めてくれますが、
    本人は一言の日本語も話されません。

    2015年にデュメイさんとヨーロッパ公演に行った時、スイスやイタリア、
    ドイツの聴衆がデュメイさんに贈る拍手が、家族のような温かさだった
    ことは今も忘れません。

     

    ♪デュッセルドルフ(ドイツ)の公演にて

     

    「ムッシュー、日本でクラシック人口が減っているとか高齢化しているとか
    言うけど、ヨーロッパのほうがもっとひどいよ。フランスやドイツの
    若い人なんか、ベートーヴェンを聴いたことない人はたくさんいるよ。」
    とおっしゃっていたことも印象的でした。 

    僕はデュメイさんの指揮・演奏するフランスの小品、ラヴェルや
    ドビュッシーが大好きです。
    それから、有名で聴き慣れた交響曲をどんなリズムで、どんな解釈で
    指揮されるのかいつもワクワクします。

    他の指揮者なら絶対やらないようなことをする、本当にデュメイさんは
    ヨーロッパのど真ん中の人だと思います。

     

    ♪ベルガモ(イタリア)の丘の上からの風景(旧市街)

     

    首席指揮者の藤岡幸夫さんは早起きです。
    「僕は朝勉強するからね」とのこと。
    これも2015年、ヨーロッパ公演に行った時。
    全行程を藤岡さんに同行いただきましたので10日以上もの間、
    僕は藤岡さんと同じホテルに泊まりました。

     

    ♪2015年マルティニー(スイス)の演奏会場、ゲネプロ前に。

     

    どのホテルも朝食はビュッフェスタイルで、6時半か7時開始です。
    朝、レストランに行くと必ず藤岡さんが先に食事をしていて、
    「おはようございます。こっちに来て!」とハイテンションで
    声がかかります。
    僕もそれほど朝は苦手ではないですが、藤岡さんの一勉強した後の
    テンションにはかないません。
    ある朝、絶対藤岡さんより先に朝食を済ませようと開店の15分前に
    行ったら、既に藤岡さんが待合席に並んでいました。

    藤岡さんはいつも前向きで情熱的で、こちらが落ち込んでいる時には
    勇気を与えてくれます。
    この苦境の中でも、
    「出口が見えたら、どこもやってないような関西フィルらしい
    コンサートを絶対やろうよ!」と毎日のように電話で話してくれます。

    藤岡さんのこういう魅力に多くの人が惹かれるのですね。

     

    ♪ベルガモ公演にて。客席のどこかに藤岡さんと筆者が。。

     

    桂冠名誉指揮者、飯守泰次郎さんとのエピソードは、またお伝えできればと思います。

    では、次の「5」の付く日にお会いしましょう!

     


  • 2020.5.20(水)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休業延長についてのお知らせ

     平素より関西フィルハーモニー管弦楽団をご愛顧いただき
    誠にありがとうございます。

     新型コロナウイルス感染拡大防止ため、下記のとおり、
    事務局の臨時休業期間を延長させていただきます。

     休業期間:2020年5月21日(木)~5月31日(日)

    休業期間中、お問い合せ等に関しましては、
    下記のメールアドレスにご連絡ください。

     メールアドレス: info@kansaiphil.jp

     お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程、
    よろしくお願い申し上げます。


  • 2020.5.20(水)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0520

     皆さま、こんにちは!
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0520、
    今回は、特別契約首席チェロ奏者、日野俊介からのメッセージをお届けします。

     高校生の頃、僕は学校の友人に誘われて、初めてヴィエール・フィル(関フィルの前身)の演奏会へ行きました。あれから40年と少し、今こうして自分がそのオーケストラの一員として、楽団創立50周年を迎える事になろうとは、当時勿論知る由もありません。
    そして当時どころか、つい今年の初めにも想像だにしなかったのが、全人類がウィルスの脅威に晒されているこの現在の世界の状況です。 

       今、自分たちは何をすべきなのか? 
    演奏会をする事が叶わず、予定は全て白紙となり、オーケストラはもう限界にきている中で、何か役に立つ事ができないのか?   
    事態が収束すればその時には、皆で誠心誠意、精一杯の演奏する事はできるのですが、それも叶わぬ今、この受難の真最中に我々はただただ祈るばかりなのか…。

       40年前に夢見て入った世界は、思いも寄らなかった形で盲点を突かれ、
    その脆弱さを露呈する事となってしまいました。皆が解決の緒を模索していますが、まだまだ今後ももがき続けて行く事を余儀なくされそうです。   
     楽団創立50周年は、実に50年で最大の試練の年となっています。

    首席チェロ奏者 日野 俊介


  • 2020.5.18(月)
    50周年記念コラム
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0518

     皆さま、こんにちは。
    50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0518
    今回は、ヴィオラ奏者、多田素子からのメッセージをお届けします。

     楽団創立50周年、楽団が総力を賭して迎えようとしていた矢先にコロナによってこのような状態になってしまった事、本当に残念に思っております。

     思えば、私が入団したのは阪神淡路大震災のひと月後の平成7215日でした。
    その折も楽団は大変な問題をいろいろと抱えており、その中での大震災被災に新たな苦しみを抱えた直後でした。

     私も、念願のオーケストラに入れた喜びをゆっくり味わう間もなく、次々と襲ってくる楽団の問題に不安で胸をいっぱいにした事を鮮明に覚えています。

     あれから早くも四半世紀、楽団員一丸となり数々の困難を乗り越えながら、関西フィルハーモニー管弦楽団はこのたび50周年を迎えます。

     ファンの皆様や後押ししてくださる企業の皆様の応援を胸に、どんなに大変な状況に陥っても、楽団員皆んなが本当に音楽を愛し関西フィルを大切に思い、いつでも前向きに活動してきた結果だと思っています。
    どのような状況の時も皆様に楽しんでいただけるような演奏にしたいと全力で取り組む姿勢は、手前味噌ですがどのオーケストラよりも強いと自負しております。

     コロナが蔓延している中、オーケストラの仲間達と音楽ができないという不安で先の見えない苦しい毎日ですが、私は悲観などしておりません。
    なぜなら、今までどんな時もどんな壁も関西フィルはみんなで乗り越えてこられたという実感があるからです。

     音楽は美しいものからも生まれますが、苦しさ不自由さの中からも希望という名で生み出されます。

     歴史を遡ると、パンデミックや世界大戦の時代にあって音楽家たちが表現の機会や場所を奪われたこともあったでしょう。その中にあって音楽家はしっかりと再興を考えていたはずです。音楽の力は大きいのです。

     アフターコロナの世界はもう別の世界。それゆえ今後は全く考え方を変えていかないといけません。音楽家・演奏家としての自分が変えてはいけない部分と、新しい社会環境に変えていくべき部分、しかし、世界は変わっても、観客に対峙する音楽家の熱意は変わらない。

     私は、コロナによって大変な状況になってしまった事により、音楽家皆がより奮起して、今後不死鳥のごとくますます素晴らしい演奏を生み出す力になると信じています。私自身、今後自分がどうあるべきか。
     コロナの影響での活動制限は、私自身についても考える機会と受け止めてこの試練を乗り越えたいと思います。

    最後になりましたが、この騒動の早期終息を祈念し、再び皆様と関西フィルのコンサートでお会いできますよう心から願っております。

    ヴィオラ奏者 多田 素子

     

     


  • 2020.5.18(月)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    チケット発売日のお知らせ~第313回定期演奏会、住友生命いずみホールシリーズVol.48♪

    みなさま、こんにちは

    さて本日は、祈りを込めまして。。。。
    第313回定期演奏会」「住友生命いずみホールシリーズVol.48
    のチケット発売日のお知らせです。
    明後日5月20日(水)10:00より発売開始いたします
    ※お電話でのご予約は20日10:00より、関西フィルWEBチケットでのご予約は11:00より開始です。
    ※関西フィル事務所窓口での直接のご購入は6月1日(月)11:00からです。

    みなさまのご予約、お待ちしておりますpic_27303

    《第313回定期演奏会》
      

    [日時] 2020年9月12日(土) 14:00開演(13:00開場)
    [会場] ザ・シンフォニーホール
    [出演] 指揮:マクシム・エメリャニチェフ
        ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
    [曲目]
     ♪ベートーヴェン:「アテネの廃墟」序曲 作品113【ベートーヴェン生誕250年記念】
     ♪ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
     ♪ラフマニノフ:交響的舞曲 作品45
       ※曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
    [料金] S席 ¥6,000、A席:¥4,500、B席:¥3,000 C席:¥2,000
         学生席(25歳以下) ¥1,000 (全席指定・消費税込)
        ※学生券をお求めの方は、関西フィル事務局までお電話でお申込みください。         
        ※乳幼児、未就学児のご同伴、ご入場はご遠慮下さい。
    [ご予約] 関西フィルハーモニー管弦楽団 06-6577-1381
         (平日10:00~17:00 土10:00~16:00 日・祝休み)
         関西フィルWEBチケット https://yyk1.ka-ruku.com/kansaiphil-s/
               チケットぴあ [Pコード:172-716] 0570-02-9999

    《住友生命いずみホールシリーズVol.48》
     

    [日時] 2020年9月19(土) 15:00開演(1430開場)
    [会場] 住友生命いずみホール
    [出演] 指揮:オーギュスタン・デュメイ
        ピアノ:福間洸太朗
    [曲目] 
             ♪サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 作品103「エジプト風」
             ♪フォーレ:パヴァーヌ 作品50

             ♪グノー:交響曲第1番 ニ長調
                     ほか

        ※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。
         あらかじめご了承ください。
    [料金] S席 ¥5,000 A席 ¥4,000 (全席指定・消費税込)
         ※乳幼児、未就学児のご同伴、ご入場はご遠慮下さい。
    [ご予約] 関西フィルハーモニー管弦楽団 06-6577-1381
         (平日10:00~17:00 土10:00~16:00 日・祝休み)
         関西フィルWEBチケット http://yyk1.ka-ruku.com/kansaiphil-s/
                  ※発売日当日は11:00より
         いずみホールチケットセンター 06-6944-1188
         チケットぴあ [Pコード:176-408] 0570-02-9999