Page Top

  • 2016.3.4(金)
    関西フィルNews
    明日の土曜日はぜひ定期演奏会へ!!

    みなさまこんにちは!!
    明日の定期演奏会の練習は無事終了しました。

    昨日・今日と、2日間、ピアニストのアレクサンドル・タローさんが
    練習に参加してくださいました。
    IMG_5056-2

    とても素敵だったのが、タローさん自作のカデンツァ!!
    1楽章と3楽章にあります

    飯守さんも、
    「聴いたことが無いカデンツァだったよ!
    協奏曲でのカデンツァは、大体よく演奏される物というのがあるけど、
    本来は演奏者が自由に弾く物なのだから、これが本来の形だね。
    音楽的な新しいカデンツァが聴けるのはとても嬉しいね。」
    とウキウキされていました

    モーツァルトの音楽に沿ったカデンツァですが、ところどころタローさん
    のオリジナリティが垣間見られる音が聴こえてきます。
    ドイツ音楽では割り切れないフレンチ・スピリッツなのでしょうか

    あの有名な2楽章、天に向かってゆっくりと飛翔するように
    メロディーをつむがれていました。
    IMG_5062-2

    煌くような鮮やかなピアノ、というより、少し鼻にかかったセピア色の
    雰囲気のあるピアノの音色です。
    静謐で品格のあるモーツァルトをお楽しみいただけると思います

     

    さてさてメインのブルックナー
    飯守さんのお言葉も交えながら少しご紹介しますね。

    交響曲第6番はブルックナーの中でもあまり人気がありませんね。
    飯守さんいわく、
    「曲の開始がいわゆる”ブルックナー開始”ではないんですよ。
    あの重々しく神秘的な最初ではない、ということで人気がないんでしょうね。
    でもこれはブルックナーの”今までとは違うことをやるぞ!!”という
    意気込みが現れているのですけどね」
    とおっしゃっていました。
    軽やかな出だしの第1楽章です。でもすぐにブルックナーらしい大伽藍が
    お目見えします

    第2楽章で、飯守さんは「人の声です!」「熱く熱く!」「情熱的に!」
    とよくおっしゃっていました。途中の葬送行進曲のあの深さ…
    ブルックナーの指定通りの”きわめて荘重に”という音楽をお届けできれば。 

    IMG_5026-2

    第3楽章は、”聖なる野人”ブルックナーのスケルツォ。
    「この冴え渡るリズム、躍動感をもっともっと表現したい!!」
    とおっしゃっていました。

    第4楽章、とてもバラエティーに富んでいる楽章です。
    飯守さんも「4楽章はまさしく変化の嵐!」とおっしゃっていました。
    IMG_5019-2

    この変化の嵐というのは、ある意味まとまりの無い、とも感じ
    られるかもしれません。他の交響曲の終わり方はとても堂々と
    ”これで終わり~!!!”という感じで終わりますが、第6番は終わり方が
    ちょっと突然な雰囲気があります。
    でも金管楽器の咆哮やブルックナーの頑固さなどは健在

    あまり演奏機会の無い第6番、関西フィルも初めての演奏となります。
    ぜひ明日、実演をご確認ください!

    当日券は12:45から発売開始します。
    C席・学生席はほとんど残席がありません。
    当日券発売開始直後に売り切れの可能性があります。
    ご注意ください~。
    13:40からの飯守さんのプレトークもお忘れなく

    余談ですが、明日の定期は”タロー&ジロー”定期です
    (飯守さんの(泰)次郎とピアニストのタローが韻を踏んでいますね~。)
    みんな思っていて口に出せなかったのですが、
    飯守さんご自身が
    「明日はタローとジローですね」言ってくださったので公に