みなさまこんにちは
いよいよ夏らしくなってきましたね!!
こんな、じめじめむしむしした日常には、清涼感溢れる明日の
定期演奏会がぴったり
イギリスの巨匠、エルガーとウォルトンを組み合わせた英国音楽の夕べです。
指揮は、イギリス音楽に深い理解と愛情を持っていらっしゃる秋山和慶さん。
秋山さんとは、川西市文化・スポーツ振興財団さん主催の演奏会や邦人作品を
取り上げた演奏会で何度もご一緒させていただいていますが、なんと、
定期演奏会にご出演いただくのは初めてです
「威風堂々第1番」や「愛のあいさつ」があまりに有名なエルガー。
やはりその他の曲にもあのエルガーならではの気高さや品格、雄大さ、
優しさが脈打っています。
そんなエルガーの作品から、「コケイン」序曲と交響曲第1番を取り上げます。
フランス語で”理想郷”をあらわす言葉に由来している「コケイン」、
ロンドンの異名として使われていた時代もあったそうです。
「威風堂々第1番」にも通じる壮麗さと活気に溢れています
そしてメインの交響曲第1番、第1楽章最初には「高貴に、かつ素朴に」という指定が。
まさにエルガーを表現するような言葉ですね
この言葉通りの冒頭の旋律が、この交響曲全体を通して印象的に
使われています。
さわさわとせわしなく始まり、勇壮なイメージも残す第2楽章から
切れ目なく次の楽章に移ります。
第3楽章、イギリスの田園風景を彷彿とさせる息の長いフレーズが
あまりに美しい楽章です。
そして第4楽章で、1楽章冒頭の旋律が壮麗に戻ってきた時には
心が震えますよ
上記2つの作品の間に、エルガーと並んでイギリスを代表する作曲家、
ウォルトンの「ファサード」組曲を演奏します。
ウォルトンの親友の妹、イーディス・シットウェルの詩の朗読の
ために作曲されました。
この作品、音楽と詩の朗読を交互にして演奏するのではなく、
譜面の中に「VOICE」というパートがあり、言葉も音楽の中に
組み込まれて一緒に進行していくという形だったようです。
この形で上演された時は小さな室内楽編成でしたが、ウォルトンが
朗読無しで演奏する形にも編曲していて、今回はこの管弦楽バージョンで
演奏します。
11曲の小品から成っているのですが、1曲1曲がものすごく
魅力的で個性的です
ファンファーレ、ワルツ、タンゴ、スイスのヨーデル、カントリー・ダンス、ポルカ、
タランテラなどなど・・・。これを見ただけでもワクワクしてきませんか
各曲が2~3分の長さで、秋山さんの的確で鋭い指揮棒によって
次から次へと繰り広げられます
”スイスのヨーデル”では、スイスの英雄、ウィリアム・テルのパロディも出てきますよ。
”韻”を踏んだ詩にふさわしく、音楽もリズミカルな要素で溢れかえって
います
透明ですっきり、しゃっきり、エアコンの”ドライ”機能のような明日の
プログラム、この季節ならではです
ぜひお楽しみくださいませ
台風が近づいていますが、今のところ開催する予定です。
明日は17時45分から当日券を発売いたします。
【関西フィル267回定期演奏会】
[日時]2015年7月16日(木)19:00開演 (18:00開場)
18:40~ 指揮:秋山和慶によるプレトーク開催!
[プログラム]
◆ウォルトン:「ファサード」第1&第2組曲
◆エルガー:交響曲第1番 変イ長調 作品55
※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
学生席(25歳以下)¥1,000(全席指定・税込)
※学生席は関西フィル・チケット受付でのみご予約承ります。
関西フィルハーモニー管弦楽団
06-6577-1381