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2020.9.10(木)
皆さま、こんにちは!
50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0910
今回は、特別客演コンサートマスター、赤松由夏と第二ヴァイオリン奏者、齊藤清からのメッセージをお届けします。
関西フィル、音を紡いで50年!私はまだまだ新参者ですが、
このオーケストラの50年という節目に携われることを光栄に思います。
今は、距離を取ってのアンサンブルですが、関西フィルならではの密で濃いサウンドは変わることはない!と、先日の定期で感じました。
この逆境をパワーに変えて、さらなるキラキラサウンド(なんだか藤岡さんぽい言い方でしょうか?笑)をお客さまにお届けしたいと思います!
次の節目に向けて、コロナに負けず進化する関西フィルを、これからもどうぞよろしくお願い致します!特別客演コンサートマスター 赤松 由夏
新型コロナウイルス流行の影響を受け、多くのコンサートが中止に追い込まれました。全国に緊急事態宣言が出され、不要不急の行動を控えるよう要請される中で、我々音楽家の活動も自粛を余儀なくされ、関西フィルも3月から6月半ばまで全てのコンサートが中止、延期となりました。
私がこの業界に入って30年ほどになりますが、就職とほぼ同時にバブル経済が破綻し、それ以降、神戸の地震、東日本大震災、リーマンショック、アジア、ヨーロッパにおいて数々の経済危機が起こり、その度に楽団の経営危機に陥りました。
今回の危機については、いつもとは違うと思ったことがあります。以前ならば、音楽は不要不急の最たるものとして社会の隅に追いやられ、音楽家が自ら声を上げ続けなければ社会から忘れ去られてしまうという危機感を持ちながら、ボランティア演奏に打ち込みながらも、生活の不安に怯えるというのが毎度のパターンでしたが、今回は、国民の精神衛生のために文化芸術の必要性を、マスコミや有識者が訴えていることが散見され、音楽家、音楽業界の生活、経済状態を心配する論調も目立ちました。何よりも、コンサートに行きたい、オーケストラを聴きたいという音楽愛好家の方々の声が、一番際立っているのが今回の特徴ではないかと思います。
長くオーケストラ生活を続けていると、いろいろなことがおきます。今度こそ楽団解散か、ということも度々おこります。その都度、このオーケストラは多くの民間企業、個人の音楽愛好家の方々の励ましと支えによって存続してきました。江戸時代の上方文化を支えた大阪商人の心意気が現代にも息づいているかのように、経済活動と同じように文化・芸術を大切に考える経営者が多くおられます。苦しい時期ですが、文化・芸術を未来に継承していくために、引き続き粘り強く、ヴァイオリンを弾き続けていきたいと思います。
第二ヴァイオリン奏者 齊藤 清
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皆様こんにちは♪
関西フィル50周年記念コラム、今日は“横顔シリーズ”として
第2回徳岡写真館をお届けします。今回は2015年ヨーロッパ公演の写真を。
素晴らしい各地の劇場もたくさんご紹介したいのですが、
楽員から「プライベートでもう一度来たい!」という意見が多数あった
スイスのモントルーの写真をご紹介します。2015年5月27日の午前に関西空港を出発し、フランクフルトで乗り換え、
スイス・ジュネーブ空港に到着しました。
ジュネーブからバスで1時間30分くらいの街、
モントルーがヨーロッパでの最初の宿泊地となりました。モントルーは、「モントルー・ジャズ・フェスティバル」や
レマン湖で有名なリゾート地ですね。レマン湖は、琵琶湖より少し小さい湖ですが、
その美しさは本当に言葉では表せないくらいでした…!!湖畔に沿って整備された散歩道が素晴らしかったです♪
↓ 街中もリゾート地らしく、とてものんびり広々していました。
このレマン湖のほとりに“シヨン城”というお城があるのですが、
徳岡カメラマンはこのシヨン城がとても印象に残ったようです。12世紀頃にはお城の基盤が作られ、その後、発展・拡張したとのこと。
↑壁は石造りで屋根は木製と、とても特徴的ですね。
徳岡目線では、他にも色々気になった図柄があったようです。
↑これは建物の壁。
四角い穴は、多分のぞき窓か銃眼ですよね。
その間に鍵穴のような穴も。でもかなり大きいです。
こっちも銃眼かもしれません。
なんだか、不思議なリズムが感じられる壁です。↓天井に綺麗な模様がある部屋もありました。
↓通路の壁や屋根に設置されている取っ手?や、飾り?も、
それぞれにとても意匠が凝らされています。
ランプなどを掛けていた取っ手でしょうか。とても素朴な雰囲気が感じられる場所もありました。
↓そしてトイレ~。
2人並んで世間話をしながらのトイレタイムが可能です。↓便座を上から見た所。
穴の先は湖に直結…。
冬は吹きあげてくる風が冷たいでしょうね。石柱が美しい空間が広がっていますが、
↓この部分は牢獄のスペースでもあるはずです。イギリスの詩人バイロンの「シオンの囚人」の舞台として
知られています。シヨン城がそばに建つレマン湖、本当に美しい場所です。
モントルーはQUEENが多くのCDを制作したスタジオが
あることでも知られています。
レマン湖を臨むように建てられているフレディ・マーキュリーの銅像、
↓一番有名なキメポーズですね!このフレディの銅像とレマン湖の写真が
「メイド・イン・ヘヴン」のジャケットに使われています。また、
「モントルー・ジャズ・フェスティバル」のライブCDとして名高い、
ビル・エヴァンスの「アット・モントルー・ジャズ・フェスティバル」
のジャケットには、シヨン城が印象的に使用されていますね。モントルーに到着したのは5月27日の21時頃、
この街での自由時間は28日の午前中だけでしたが、
芸術家にとても愛された街であるのも当然だな、
と強く感じることができました。28日の午後には、バスでマルティニーへ移動してリハーサルの
予定だったため、ここであまりのんびりするわけにはいかず
後ろ髪をひかれる思いでしたが、天候に恵まれ、美しい景色で
目の保養が出来て幸先の良いスタートとなりました。徳岡写真館、できればヨーロッパ公演編をもうひとつ
アップしたいと思っています♪ではまた“5”が付く日にお会いしましょう!!
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2020.8.29(土)
皆さま、こんにちは!
50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0829
今回はコントラバス奏者、袖下績からのメッセージをお届けします。楽団創立50周年、思い出に残る良い年になるかもと楽しみにしておりましたが、早くも2月の後半から悪夢が始まり、次々と公演キャンセルが続き、たくさんあったスケジュールも真っ白になっていきました。
公演のために練習して準備していた曲も、キャンセルによって演奏する機会を失うことの繰り返し。この関西フィルには素晴らしい奏者がたくさんいます。同じ舞台上にいながら、身内の演奏に感動することもあります。
そういった仲間に何ヶ月も会えないのは辛いことです。今まで楽団を支えてきて頂いた先輩方もこの先、次々と定年で退団されていきます。同じ舞台で一緒に演奏出来る回数がどんどん削られていく。このような悪夢が何ヶ月、何年続くのだろう。もっと一緒に演奏したかった。色々話をしたかった。一緒に食事にも行きたかった。限られた貴重な日々をコロナによって奪われてしまいました・・・。先の見えない絶望感が続き、夏になり、ようやく小さな希望が遠くに見えてきたような気がします。この先、新たな困難が次々と楽団を襲ってくるかも知れませんが、希望を持って前に進みます。
もう一度、たくさんのお客さまの前で演奏したいです。
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2020.8.25(火)
みなさまこんにちは♪
50周年記念コラム、Op.0825です。
今回は1970年生まれの関西フィルと同級生をピックアップしてご紹介します。調べてみたところ、有名な方々ばかりと同級生で光栄ですまずは「ゆかり」
三島食品株式会社様が販売されているふりかけ「ゆかり」。
1970年、梅干しの色付けのために赤しそに注目され、これを使ったふりかけができないかと開発された商品。定番のしそ以外にも梅入り、胡麻入り、しょうが入り、青葉入りとバラエティも豊富です。ご飯だけでなく、パスタ、天ぷら、お好み焼き、焼きそばなどと何にでも合って、香りがちょうどいいんですよね~。
50周年記念にオリジナルグッズを抽選でプレセントされています。4月から8月分は応募が終了していますが、ゆかりTシャツ、ゆかりエプロン、ゆかりエコバックなど見るだけでも面白いのでぜひ、特設サイトをのぞいてください~。9月5日以降のグッズは応募できますよ~。これからもおいしくいただきます続いて「北大阪急行電鉄株式会社様」
1970年2月24日、大阪万博開幕に先立ち、万博中央口~あびこ間の相互直通運行を開始。千里中央駅〜万国博中央口駅間は大阪万博が閉幕した次の日から線路の撤去が始まり、現在は中国自動車道になっています。2023年には千里中央駅から延長され箕面船場阪大前駅、箕面萱野駅が開業予定です。日本センチュリー交響楽団さんの練習場の最寄り駅が緑地公園駅で、打ち合わせにお伺いする時に利用させていただいています!
そして特設サイトがカラフルで北鳩家族(きたきゅうファミリー)がめちゃくちゃカワ(・∀・)イイ!まるで絵本みたいです! 電車先頭ロゴの50に北鳩家族が留まっていますので、ご注目ください。3つ目は「ミスタードーナツ」
1970年1月27日、ダスキン創業者・鈴木清一氏は、ミスタードーナツを日本全国でフランチャイズ展開できる権利を当時の日本円の1億5300万円(!!)で買うことを決断。ここからミスタードーナツが始まります。第1号店は大阪府・箕面のショッピングセンターの一角にオープンしました。
オールドファッションやフレンチクルーラーもおいしいですが、「ポン・デ・リング」を初めて食べたときは、シュガーのシャリッと感と生地のモチモチ感に感動したなぁ。スクラッチカードを集めてグッズをもらうのも楽しかった!!いまでもグッズだったポン・デ・ライオンぬいぐるみは欲しいです。。皆さんはどのドーナツがお好きですか
そして「トミカ」
株式会社タカラトミー様が「日本の子どもたちに国産車のミニカーで遊んでもらいたい」という想いのもと誕生した「トミカ」は、1970年8月18日に発売されました。発売から累計販売台数は6億7,000万台を突破。実際に街を走っている車をモデルされています。皆さまも一度は手にとったことがあり、子どものときからのコレクションを大人になっても大切にされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、そして「ドラえもん」
1970年、小学館より発売されている「よいこ」「幼稚園」「小学一年生~小学四年生」の1月号に初掲載。
一度は「ドラえもんのひみつの道具を一つもらえるとしたら何がいいか」という話を、誰かとしたことがあるはず。「水よけロープ」を使って海底散歩がしたい!!とずっと思っています。
※水よけロープ…このロープを切って輪にして結び、その中に入ると水を寄せ付けなくなるので海底散歩ができる。
今から約90年後の2112年9月3日、ついにドラえもんが誕生します。そのころ生きている方が羨ましい…。
最後に関西フィルが忘れてはいけない50周年と言えば
年に2回演奏会をご依頼いただいている神戸フロイデ合唱団さんの常任指揮者、亀井正比古先生が、合唱団常任指揮者就任50周年を迎えられました!!◆神戸フロイデ合唱団
年に2回、大きな公演を開催し続けてこられたことは、本当に様々なご苦労がおありだったのではないでしょうか。亀井先生の厳しい音楽作りとリーダーシップ、団員さん・スタッフの皆様のご努力の賜物でらっしゃると思います。
関西フィル楽団員もいつも楽しみにしている、サマーコンサートでの意欲的なプログラミングにもご注目いただきたいです♪♪亀井先生、これからも益々お元気にご活躍くださいませ!!
50周年を迎えられた皆さま、おめでとうございます
他にもたくさんの同級生がいらっしゃいますが、ブログ字数の関係上、ピックアップしてご紹介しました。次は100周年を一緒にお祝いしましょう
それでは次の”5“のつく日まで、ごきげんよう