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  • 2015.7.22(水)
    関西フィルNews
    若き新人3名をご紹介します!

    みなさまこんにちは
    梅雨が明けましたね~
    今日は雨ですが、関西フィルからも晴れやかなご報告を

    この6・7月で3人の若き演奏者が試用期間を無事終了し、
    正式に関西フィルの楽団員となりました!

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    左から、
    打楽器の細江真弓(ほそえまゆみ、7月より)、
    ティンパニの中山直音(なかやまただなり、6月より)
    ヴィオラの田代直子(たしろなおこ、6月より) です

    柔軟な考え方で固定観念にとらわれず、楽団に新風を吹き込んで
    くれています

    フレッシュな音楽家達のご紹介を

    (返答の並びは一応年齢高い者順3人とも若いですが!)

    ◆初めて習った楽器は?
    田代・・・ヴァイオリン、6歳から。
    細江・・・ピアノ、3歳から。
    中山・・・エレクトーン、保育園くらいのとき。

    ◆現在の専門の楽器を始めたのはいつ?
    田代・・・高校2年の副科で。
    細江・・・中学生から、ブラスバンドで。
    中山・・・10歳。家にドラムセットがあったので。

    ◆オーケストラの中で、「あの楽器、いつも目立ってるな~、いいな~」
    と思う楽器は?
    田代・・・チェロ
    細江・・・ホルン
    中山・・・コントラバス

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    中央:田代直子
    (5/29マルティニー公演より)

    ◆目指している音楽家は?
    田代・・・師匠でもあるウィーン・アルティス・カルテットのヘルベルト・ケファー先生。
    細江・・・師匠の山本毅先生。打楽器奏者の中村功さん。
    中山・・・師匠でもある3人、中谷満先生、奥村隆雄先生、堀内吉昌先生。

    ◆好きな作曲家は?
    田代・・・ヒンデミット、バッハ、ブラームス
    細江・・・バッハ
    中山・・・ラフマニノフ

    ◆好きな物ついでに好きな食べ物は?
    田代・・・スイーツ全般、麺類、白ご飯
    細江・・・鶏のから揚げ、お寿司、果物(特にいちご)
    中山・・・肉(焼肉)、魚(お刺身)

    ◆専門の楽器以外の趣味・特技は?
    田代・・・水泳。4泳法(クロール・平泳ぎ・バタフライ・背泳ぎ)のメドレーとか泳いでました。
    細江・・・映画館での映画鑑賞。
    中山・・・映画鑑賞(自宅)。映画なら、1日中、永遠に見続けることができます。


    細江真弓

    細江真弓
    (打楽器の演奏場所の関係で、わかりやすい
    細江の演奏写真がありませんでした・・・。
    代わりに麗しいプロフィール写真を!)

    ◆年内の関西フィル主催公演の中で、気になっている公演は?
    田代・・・9月16日268回定期演奏会のドヴォルザーク:交響曲第8番です。
         人生で初めてオーケストラで弾いた曲です!
    細江・・・10月30日269回定期演奏会の吉松隆さん、8月11日Meet the Classicの
         菅野祐悟さんの作品です。邦人作品は打楽器奏者としてワクワクします!
    中山・・・11月23日270回定期演奏会のオール・ベートーヴェン・プログラム。
         ティンパニパートは、シンプルなだけにとても難しいです。

    ◆無人島に持っていくCDを1枚。
    田代・・・師匠が弾いているアルティス・カルテットのメンデルスゾーン弦楽四重奏曲全集
    細江・・・The Trio(小曽根真、ジェームス・ジーナス、クラレンス・ペン)の「First DECADE」
    中山・・・ジョン・メイヤー(アメリカのギタリスト)の「where the light is live in los angeles」


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    中山直音
    (6/2ブレシア公演より)

    ◆担当のパートでお客様にアピールしたい部分
    田代・・・ヴィオラはあまり目立ちませんが、ハーモニーの移り変わりの時などに、
         オーケストラの音の色を変える重要な役割をしています!
    細江・・・打楽器パートは、他のパートと違って一人一人が違う楽器で違う
         音色を奏でています。これはとても魅力的だと思います。
         また、たった一音でオーケストラに大きな影響がある緊張感溢れる
         パートでもあります。
    中山・・・ティンパニはオーケストラの”第二の指揮者”と言われることがあります。
         そうなれるように頑張ります!

    ◆半年の試用期間で感じた関西フィルの印象は?
    田代・・・”人間が奏でている”オーケストラ、というパワーがあると思います。
    細江・・・気さくな奏者の方がとても多くて、それが音楽にも影響していると思います。
    中山・・・団員同士の距離がとても近いと思いました。そして明るいです!

    8月の主催公演、8月11日(火)のMeet the Classicにはもちろん
    3人とも出演します
    若い力で奏でるフレッシュな音色にご注目ください


  • 2015.7.15(水)
    関西フィルNews
    イギリスの品格とユーモア・・・!!

    みなさまこんにちは
    いよいよ夏らしくなってきましたね!!

    こんな、じめじめむしむしした日常には、清涼感溢れる明日の
    定期演奏会がぴったり

    イギリスの巨匠、エルガーとウォルトンを組み合わせた英国音楽の夕べです。
    指揮は、イギリス音楽に深い理解と愛情を持っていらっしゃる秋山和慶さん。

    秋山さんとは、川西市文化・スポーツ振興財団さん主催の演奏会や邦人作品を
    取り上げた演奏会で何度もご一緒させていただいていますが、なんと、
    定期演奏会にご出演いただくのは初めてです

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    「威風堂々第1番」や「愛のあいさつ」があまりに有名なエルガー。
    やはりその他の曲にもあのエルガーならではの気高さや品格、雄大さ、
    優しさが脈打っています。

    そんなエルガーの作品から、「コケイン」序曲と交響曲第1番を取り上げます。

    フランス語で”理想郷”をあらわす言葉に由来している「コケイン」、
    ロンドンの異名として使われていた時代もあったそうです。
    「威風堂々第1番」にも通じる壮麗さと活気に溢れています

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    そしてメインの交響曲第1番、第1楽章最初には「高貴に、かつ素朴に」という指定が。
    まさにエルガーを表現するような言葉ですね
    この言葉通りの冒頭の旋律が、この交響曲全体を通して印象的に
    使われています。

    さわさわとせわしなく始まり、勇壮なイメージも残す第2楽章から
    切れ目なく次の楽章に移ります。
    第3楽章、イギリスの田園風景を彷彿とさせる息の長いフレーズが
    あまりに美しい楽章です。

    そして第4楽章で、1楽章冒頭の旋律が壮麗に戻ってきた時には
    心が震えますよ

    上記2つの作品の間に、エルガーと並んでイギリスを代表する作曲家、
    ウォルトンの「ファサード」組曲を演奏します。
    ウォルトンの親友の妹、イーディス・シットウェルの詩の朗読の
    ために作曲されました。

    この作品、音楽と詩の朗読を交互にして演奏するのではなく、
    譜面の中に「VOICE」というパートがあり、言葉も音楽の中に
    組み込まれて一緒に進行していくという形だったようです。

    この形で上演された時は小さな室内楽編成でしたが、ウォルトンが
    朗読無しで演奏する形にも編曲していて、今回はこの管弦楽バージョンで
    演奏します。

    11曲の小品から成っているのですが、1曲1曲がものすごく
    魅力的で個性的です
    ファンファーレ、ワルツ、タンゴ、スイスのヨーデル、カントリー・ダンス、ポルカ、
    タランテラなどなど・・・。これを見ただけでもワクワクしてきませんか

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    各曲が2~3分の長さで、秋山さんの的確で鋭い指揮棒によって
    次から次へと繰り広げられます
    ”スイスのヨーデル”では、スイスの英雄、ウィリアム・テルのパロディも出てきますよ。

    ”韻”を踏んだ詩にふさわしく、音楽もリズミカルな要素で溢れかえって
    います


    透明ですっきり、しゃっきり、エアコンの”ドライ”機能のような明日の
    プログラム、この季節ならではです
    ぜひお楽しみくださいませ

    台風が近づいていますが、今のところ開催する予定です。
    明日は17時45分から当日券を発売いたします。

    【関西フィル267回定期演奏会】

    [日時]2015年7月16日(木)19:00開演 (18:00開場)
    18:40~ 指揮:秋山和慶によるプレトーク開催!

    [出演]指揮:秋山 和慶

    [プログラム]

    ◆エルガー:「コケイン」序曲 作品40
    ◆ウォルトン:「ファサード」第1&第2組曲
    ◆エルガー:交響曲第1番 変イ長調 作品55

    ※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

    入場料:S席¥6,000/A席¥4,500/B席¥3,000/C席¥2,000/
    学生席(25歳以下)¥1,000(全席指定・税込)
    ※学生席は関西フィル・チケット受付でのみご予約承ります。

    関西フィルハーモニー管弦楽団
    06-6577-1381


  • 2015.7.11(土)
    関西フィルNews
    7月のマグノリアコンサート

    みなさまこんにちは
    ここ数日はムンムン蒸し蒸しの日が続いていますが、
    そういえば梅雨は明けたのでしょうか

    月に1回、関西フィルメンバーが出演させていただいている
    室内楽のコンサートシリーズ「マグノリア・サロンコンサート」
    7月は、みなさまお待ちかねのルーキーがマグノリアコンサートに初登場
    ヴァイオリンの野口まつのです
    試用期間を経て、2014年10月に正式メンバーとなりました

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    共演はピアノの掛川遼平さん。
    ふたりは愛知県立芸術大学での先輩・後輩の間柄
    野口にとって掛川さんは、学生時代からずっと信頼を寄せる先輩ピアニストで、
    試験や選考会、リサイタルなど、何度も共演をお願いしたきた方なのだそうです

    気心知れたコンビでお届けする今回のマグノリアコンサートは、
    ヴァイオリン&ピアノで“がっつり”聴いていただくプログラム


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    「ちょっと詰め込みすぎちゃったかな…」と、こぼす野口。
    「弾きたい曲を選んで、気づいたらこうなってたんです。」とのこと。

    そんな詰め込みすぎちゃったプログラムは、
    シューベルト、モーツァルト、ウィニアフスキーに加えて、無伴奏のイザイ。

    「明るい曲が好きで、イザイ以外は全部『長調』の曲なんです。
    特にウィニアフスキーは自分に合ってるかな~と思います。」

    ウィニアフスキー。みなさまご存じですか?

    HenrykWieniawski

    こんな人です。

    「ヴィエニャフスキ」とか「ヴィエニアフスキー」など、様々な表記があります。
    ポーランドの作曲家・ヴァイオリニストで、
    イタリアのパガニーニ、スペインのサラサーテと並んで、
    「19世紀の三大ヴァイオリニスト」と称されています
    あるいは「ヴァイオリンのショパン」とも
    ショパンと同じく、マズルカやポロネーズなどのポーランド独特のリズムが
    作曲に取り入れられていて、たしかに、どことなく、
    ショパンの曲に通ずるものがあります。

    今回のプログラム「華麗なるポロネーズ 第2番」も、
    タイトル通り、とっても華やかで、
    ヴァイオリンならではの技巧に富んでいます。


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    「関西フィルに入って、ずっとひたすらオーケストラの曲を取り組んできましたけど、
    今回ひさしぶりにヴァイオリンの室内楽曲に向き合って、
    とても新鮮な気持ちで練習できています。
    オーケストラでは出てこない演奏技巧などもあって、
    室内楽のコンサートでは、そういうところも是非みていただきたいです。」

    練習にも気合が入ります

    コンサートは7月20日(月)、海の日の14時開演です
    マグノリアホールは通常は月曜日が休館ですが、
    祝日のため開館しています。

    野口まつのの、マグノリアデビュー、
    たくさんのお客様のご来場をお待ちしております

    【マグノリア・サロンコンサート】
    [日時] 2015年7月20日(月・祝)14:00開演(13:15開場)
    [場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
      (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

    [出演]
     野口 まつの(関西フィル・ヴァイオリン奏者)
     掛川 遼平(ピアノ)
    [プログラム]
     シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 イ長調 D.574
      イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第4番 作品27
     モーツァルト(クライスラー編):ロンド ト長調(ハフナーセレナーデより)KV.250
      ウィニアフスキー:華麗なるポロネーズ第2番 イ長調 作品21
    [入場料]
     全席自由¥1,000
     (※120名様限定です!)
    [お問合わせ]
     逸翁美術館:072-751-3865


  • 2015.7.10(金)
    関西フィルNews
    ラジオ放送のお知らせです!
    ラジオ放送のお知らせです♪
    2015年7月12日(日)19:20~20:20
    NHK-FM「ブラボー!オーケストラ」
    ◎シベリウス:交響曲第4番 イ短調 作品63(全曲)
    指揮:藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者)
    管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団
    (以上、2014年10月10日開催、関西フィルハーモニー管弦楽団第260回定期演奏会より)
    どうぞお聴き逃しなく!

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  • 2015.7.2(木)
    関西フィルNews
    ヨーロッパ公演の思い出。

    みなさまこんにちは

    ヨーロッパ公演からあっという間に1ヶ月が経とうとしています。

    帰国してすぐに定期演奏会、時差ボケと必死に戦った日々がついこの前の
    ようです。。。
    (幸いにも日本の午後からの練習時間帯は、ヨーロッパの朝の時間帯なので
    練習に支障は無かったのですが・・・)

    旅行中、Facebookで色々写真をご紹介していましたが、
    まだまだご紹介できていない物もありまして、楽団員の感想も
    含めてご紹介したいと思います

    事務局撮影の写真と、楽団員提供の写真でご案内します。

    【5月27日(水)】スイスのモントルーに宿泊
    素晴らしく美しいレマン湖のほとりに1泊しました。

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    写真提供:徳岡裕紀(ファーストヴァイオリン)

    ホテルの近くにはシヨン城というお城がありました。

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    写真提供:徳岡裕紀(ファーストヴァイオリン)

    このお城、ビル・エヴァンスの中期の傑作と言われている
    「モントルー・ジャズ・フェスティバル」というCDのジャケット写真に
    使われているのです。

     ↓ この角度がビル・エヴァンスのCDジャケットと同じ角度の写真です

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    写真提供:梅本貴子(クラリネット)

    お城の左側が少し工事中。

    ここは、世界最大級のジャズフェスティバル、
    「モントルー・ジャズ・フェスティバル」が毎年開催されている
    有名な街ですね

    そしてもう1つ、モントルーは伝説のロックバンド、クイーンのヴォーカルの
    フレディ・マーキュリーが晩年を過ごした街でもあります。

    レマン湖のそばにはフレディ・マーキュリーの銅像がありました。

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    これは銅像の後ろから撮影した写真です。
    銅像のマーキュリーは、湖に向かって立っています。
    この光景!!クイーンの最後のオリジナルアルバム、
    「メイド・イン・ヘヴン」のジャケットと同じではないですか

    フレディ・マーキュリーはモントルーの街を大変気に入り、
    マンションとスタジオを購入、最後のアルバムのため作曲をした
    そうです。

    後ろ姿だけではマーキュリー様に失礼なのでお顔も・・・。

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    移動の途中の1泊だけでしたが、音楽と深い繋がりがあるモントルー
    は強く心に残りました。
    多くの楽団員が「きちんと観光でゆっくり来たい!!」と言っていました

    この辺りで楽団員の感想を。
    旅行中から多く聴かれたのは弦楽器の変化についてでした。

    ・私が手に入れてから初めてイタリアの会場で楽器を演奏したが、
     楽器が格別の鳴り・響きをしていることを明らかに感じることができた。
    (イタリア製のヴァイオリンを持っている奏者の感想)
    ・乾燥していたので、日が経つにつれパリッとした良い響きになっていった。

    ・日本より楽に楽器を響かせることができた。

    ・楽器の乾燥した鳴りが素晴らしかった。

    ヨーロッパでの楽器の響きのイメージを求めて、日々精進して参ります

    写真・楽団員の感想共に一度ではご紹介しきれないので、
    また順番にブログにアップしていきたいと思います。
    お 楽しみに~