タグ:藤岡幸夫
  • 2024.11.8(金)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    2025年度からの新・指揮者体制

     いつも関西フィルを応援していただき誠にありがとうございます。

     1970年に設立された関西フィルは、2025年に楽団創立55周年を迎えます。この節目の年に、楽団の持続的な成長を企図して、新しい指揮者体制で臨みます。

     2011年より13年間音楽監督を務めてきたオーギュスタン・デュメイ(写真下段右)は契約満了に伴い退任することとなりました。独特の音楽観を楽団に浸透させ主に弦楽器のアンサンブル力の向上に務めるとともに、2回にわたる楽団の欧州公演の実現に貢献しました。
    以後は名誉指揮者として定期的に共演し、引き続き楽団のアンサンブル力向上、並びに欧州とのリレーション強化に期待します。

     

     関西フィルと26年目のシーズンとなる首席指揮者の藤岡幸夫(写真上段左)は新たに「総監督」に就任し、総監督・首席指揮者として、楽団を牽引します。総監督には、楽団の継続的な発展のために、楽団の経営・運営面へ協力し、社会や地域への貢献活動を強力に推進します。

     まずは指揮者陣のトップとして、楽団と永らく取り組んできた
    ①クラシックのコアファンを対象にした活動(新作を含む邦人作品を積極的にとりあげる演奏会の開催、全集CDでも高い評価を受けたシベリウスの交響曲の演奏、今後毎年マーラーの交響曲をとりあげる定期演奏会の開催など)、
    ②クラシック(オーケストラ)ファンの裾野を拡げる楽しい演奏会の開催、
    ③若手音楽家の発掘と育成、
    ④関西の地域社会への音楽を通じた文化支援活動 をさらに強力に推進、
    その卓越したプロデュース能力で楽団をより個性あるオーケストラに成長させます。

      さらに、ファンドレイジング(資金調達)への協力、日本のクラシック界、オーケストラ界の中での関西フィルの存在感の向上に努めることを期待します。

     

     首席客演指揮者として3年目のシーズンとなる鈴木優人(写真上段右)は、指揮のみならず作編曲、鍵盤楽器演奏など幅広く活躍し、音楽への深い造詣を有しています。
    引き続き表現力の向上やレパートリーの拡充など、楽団の音楽面での成長に寄与します。

     さらに関西フィル初のアーティスティック・パートナーとして、近年活躍めざましいアジアの俊英、リオ・クオクマン(写真下段左)を迎えます。2017年に主催演奏会で初共演し、楽団内外から高い評価を受けました。その国際的な経験により、楽団を新たなステージに押し上げてくれることと期待します。
    なお、リオ・クオクマンの日本のオーケストラでのタイトルは初めてとなります。

     関西フィルではこれまでも、関西一円を中心に音楽の裾野の拡大と、芸術面での深みの追求の両輪で活動し、関西の多くのファン、行政、企業に支えられてきました。
    新たな指揮者体制で更なる進化をめざす関西フィルにどうぞご期待下さい。

     

     【2025年4月1日からの指揮者体制】

    • 総監督・首席指揮者:藤岡 幸夫
    • 首席客演指揮者:鈴木 優人
    • アーティスティック・パートナー:リオ・クオクマン
    • 名誉指揮者:オーギュスタン・デュメイ
    • 永久桂冠名誉指揮者:飯守 泰次郎(故人)

     

    【藤岡幸夫からのメッセージ】

    「関西フィルとは25年間、毎年約40公演で共演しながら共に成長して参りました。

     今回の総監督就任は、関西フィルと関西の皆様へ、全ての面での恩返しをする立場と理解しております。
    関西フィルのプログラムは「宝石箱」のように華やかで多彩な個性が輝いています。
    新しい時代に向けて、これまで以上に心血を注ぐ覚悟です。

     どうかよろしくお願いいたします。

     

    【藤岡幸夫 プロフィール】

    日本指揮者界の重鎮であった渡邉曉雄最後の愛弟子。サー・ゲオルグ・ショルティのアシスタントを務める。英国王立ノーザン音大指揮科卒業。最も才能あるEU加盟国の若手指揮者に贈られる「サー・チャールズ・グローヴス記念奨学賞」を特例で受賞。1994年ロンドン「プロムス」にBBCフィルを指揮してデビュー以降、数多くの海外オーケストラに客演。首席指揮者を務める関西フィルとは2025年が26年目のシーズン、2019年からは東京シティ・フィル首席客演指揮者を兼任。指揮・司会として関西フィルと共に出演中のBSテレ東『エンター・ザ・ミュージック』(毎週土曜朝8:30)は202410月で11年目に突入、放送500回を越える人気番組。2002年渡邉曉雄音楽基金音楽賞受賞。
    公式ファンサイト http://www.fujioka-sachio.com/

     

     

    【リオ・クオクマンからのメッセージ】

     関西フィルハーモニー管弦楽団のアーティスティック・パートナーに迎えていただいたことを大変光栄に思います。

     関西フィルとの初共演は劇的なものでした。
    「明日、パリを発って大阪に来られないか」と代役の打診があり、フライトに飛び乗り、関西空港から会場に直行してリハーサルを始めたのを今でも鮮明に覚えています。体力的、精神的にとても大きな挑戦でしたが、プレッシャーはすぐに安堵と感動に変わりました。このオーケストラのエネルギーに満ちた音、強い向上心、新しいアイデアへの寛容さを感じ、素晴らしい音楽家の皆さんとの音楽づくりに打ち込むことができたからです。

     これから関西フィルと頻繁に共演し、意欲的なプログラムに取り組むことが楽しみでなりません。

     

    【リオ・クオクマン プロフィール】

    マカオ生まれ。

    現在、スロヴェニア放送交響楽団首席指揮者、マカオ管弦楽団音楽監督・首席指揮者、香港フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、マカオ国際音楽祭プログラミング・ディレクターを務めている。香港演芸学院、ジュリアード音楽院、カーティス音楽院、ニューイングランド音楽院でピアノと指揮を学び、2014年のスヴェトラーノフ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。2016年までフィラデルフィア管でネゼ=セガンの副指揮を任され、地元紙に「驚くべき指揮の才能」と称えられた。

    ウィーン響、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル国立管、デトロイト響、ソウル・フィル、上海フィル、台湾フィル、N響、都響といった世界の主要楽団に客演を重ね、フレイレ、ケフェレック、アンゲリッシュ、R. カプソンらの名ソリストと共演している。

    オペラにも積極的で、《ラ・ボエーム》、《愛の妙薬》、《道化師》、《トゥーランドット》、《イル・トロヴァトーレ》、《リゴレット》、《蝶々夫人》、《カルメン》、《セビリアの理髪師》をはじめ、多数のプロダクションを指揮。

    芸術文化の発展への貢献が評価され、香港とマカオの両政府から賞や勲章を授与されている。2021年には香港の”Ten Outstanding Young Persons”(10人の傑出した若者たち)に選ばれた。

     

    以 上

     

     


  • 2024.11.5(火)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    関西フィルPR動画が完成しました!

    こんにちは。

    約1年かけて作成した関西フィルPR動画が、ついに完成しました

     

    撮影は、定期演奏会会場 シンフォニーホール、住友生命いずみホールと、練習場として使用している門真ルミエールホールで行いました。

    魅力を伝えるために、どの場所からどのように撮影して、何をインタビューするか…、関西フィルを客観的に見つめる機会でもありました。

    オーギュスタン・デュメイ音楽監督、藤岡幸夫首席指揮者、鈴木優人首席客演指揮者と関西フィルの良いところをぎゅっと詰め込んだ動画になっています

     

    ぜひ、ご覧ください

     

     


  • 2024.3.13(水)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    関西フィルと協演し、チャンスをものに!/ライジングスター・プロジェクト

    関西フィルは、関西・大阪21世紀協会様と協力し、「ライジングスター・プロジェクト」を始めます。

     

    関西・大阪21世紀協会理事長・﨑元利樹様、このプロジェクトをご支援くださるトヨタモビリティ新大阪株式会社の社長・久保行央様、関西フィル首席指揮者・藤岡幸夫さん、楽団長・大野が記者発表を行いました。

    ライジングスター・プロジェクトとは

    次世代を担う関西の若手音楽家育成プロジェクト。

    関西の若い演奏家の皆さまが、世界での活躍を見据え、成長のチャンスを掴む機会を創りました。公募でオーディションを実施し、関西フィルと協演するソリストを選考します。

    オーディション合格者は、20258月に開催予定の「Meet the Classic Vol.49@住友生命いずみホール」にソリストとしてご出演いただきます。

    秘めたる才能をお持ちの方がご応募してくださるのを心よりお待ちしております。

    そして、関西・大阪21世紀協会様と、関西のクラシック音楽の発展・振興につなげていきたいと考えています。

     

    藤岡幸夫さんより

    このプロジェクトは、単に若手にチャンスをということではなく、本当にソリストとして活躍できる人を選びます。

    審査側も真剣に選考し、「該当者なし」もありえるため、「自分は絶対に音楽家になりたい!」という情熱をお持ちの方にぜひ応募いただきたい。

    日本で一番文化が盛り上がっている関西でチャンスを掴んでください!

    協演できるのを楽しみにしています。

    誰よりも強い気持ちを持ってご応募ください。

     

    応募要項

    応募資格

    2024 年4 1 日時点での年齢が下記であること。

    ■器楽:30 歳以下

    ■声楽:35 歳以下

    かつ、関西元気文化圏の2 8 県(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、福井県、三重県、徳島県、鳥取県)に在住・在学・在勤の経験を有する方(現在の活動拠点は問いません)

     

    応募期間

    20244月1日(月)12:00 5 31 日(金)23:59

     

    応募ホームページ

    ※関西・大阪21世紀協会「ライジングスター・プロジェクト」ホームページ

    https://www.osaka21.or.jp/event/rising_star/index.html

    申請はメールのみで受付、期間内に必着のこと

     

    選考方法

    選考方法:書類審査、動画審査、実演審査

     

    実演審査:2024826日(月)門真市民文化会館ルミエールホール

    審査員:藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者)、大野英人(関西フィル常務理事楽団長)ほか

     

    演奏会

    名称:Meet the Classic Vol.4920258日程調整中)

    会場:住友生命いずみホール

    指揮:藤岡幸夫(関西フィル首席指揮者)

    演奏:関西フィルハーモニー管弦楽団

     

    申請・オーディション全般に関するお問い合わせ先

    公益財団法人関西・大阪21世紀協会 文化事業部 ライジングスター・プロジェクト窓口

    TEL:06-7507-2002 平日10時~17時、土日祝休、 

    E-MAIL:rsp@osaka21.or.jp

     

    演奏曲目に関するお問い合わせ先

    公益財団法人 関西フィルハーモニー管弦楽団

    TEL:06-6115‐9911 平日10時~17時、土10時~16時、日祝休

    E-MAIL:info@kansaiphil.jp

    必ず「ライジングスター・プロジェクトの件」とお伝えください(メールは件名にお書きください)

     


  • 2023.11.22(水)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    2024-2025シーズンプログラム発表!!

    みなさま、こんにちは。

    11/27(月)に共同記者発表がございますが、先立ってシーズンプログラムを発表いたします。

    当日18時から動画配信で詳細をお伝えしますので、ぜひご覧ください。

    動画URL クリックしてください!

    定期演奏会・特別演奏会

     

    ※チラシクリックで拡大します

    主催公演

    ※チラシクリックで拡大します

     

     


  • 2023.3.14(火)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    オケの精神的支えになる音を追求して/ティンパニ首席奏者、中山直音へのインタビュー

    5/6(土)東大阪特別演奏会にソリストとしてティンパニ首席奏者、中山直音が出演します。
    心境などをインタビューしました。

     

     

    ティンパニを始めた理由など経歴を教えてください。

     家にドラムセットがあり、10 歳のときに打楽器を始めました。
    音楽家になりたいと、ぼんやり思ったのは中学生の時です。きっかけは、吹奏楽部のトレーナーの方への憧れでした。高 1 から本格的に奏者として生きていくことを意識して、プライベートレッスンに行きましたね。
     そして、大学 3 回生から全国のオケのオーディションをたくさん受けました。私の師匠がオーケストラに所属していて、師匠のようになりたいと強く思ったんです。1 回生の時には既に、私の大学卒業と同時期にちょうど団塊の世代の方が、オケを定年退職する機会だと知っていました。この機会を逃すと 40 年以上ポストが空かないので、ずっと狙っていて、「俺のタイミングだ」と(笑)。
     関西フィルのオーディションには、専攻科を卒業して 1 年後に合格しました。
    合格したのは良かったのですが、プロのオーケストラでの演奏経験がほとんどなかったため、入団して 5 年くらいは必死でした。入団後、最初の演奏会がベートーヴェン交響曲第 9 番でした。もちろん初めて担当するティンパニパートだったのは今となっては、いい思い出です。失敗ばかりで何をしても上手くいかない時期もありましたが、それでもがむしゃらに、オケ曲のレパートリ ーを自分のものにすることに専念しましたね。

     

     

    ヴェルナー・テーリヒェン:ティンパニ協奏曲を選んだ理由

     初めてソリストとして出演する曲は、絶対にこれにしようと決めていました。実は、私の師匠の先生がテーリヒェンさんで、私が関西フィルのオーディションを受けたときの課題曲でもあり、世界中のティンパニストに演奏されている曲だからです。ソリストに決まったことは純粋に嬉しかったですね。

     

    聴きポイントや特に注目してほしいところを教えてください。

     3 楽章は特に注目してください。ティンパニがメロディを演奏するのは、本当に革新的ですよね。
     いつもはオケの一番後ろが定位置であり、一番前で叩くのは、演奏がどう聞こえるのかが不安であり楽しみでもあります。ティンパニを演奏している大きい動作が見られるのは、お客様が眼で楽しめるポイントなので、1 階席後方や 2 階席がおすすめです。

     

    今後、どのようなティンパニ奏者になっていきたいですか?

     オケの精神的支えになる音が出せる奏者です。
    師匠から「オケを辞める直前に、やっとオケで演奏する(精神的支えになる音を出す)とはこういうことなんだと分かった」と教えていただきました。つまり、40 年以上経って、やっと到達できる境地であり、すぐに答えが出せないですから。ずっと追求していきたいです。
     また、門真市に移転したので、門真市の学生に向けての公演は絶対にしたいですね。関西フィルは楽員同士の仲が良く、公演にかける熱量が半端ないのでそれが演奏に表れています。そこを感じてほしいです。

     

     

    お客様へメッセージをお願いいたします。

    もう一人のソリスト、角武がフェラン・クルイサン:打楽器協奏曲「花火」を演奏します。
     一日でティンパニと打楽器の協奏曲を聴ける公演は、非常に珍しいです。もし、クラシックは難しいと思っていたとしても、「たくさんの楽器が並んでいるのを見てみよう」みたいな軽い気持ちで来てください。また、色んな音が聴けますので、それを楽しむというだけで OK です!
    そして、私とオケと指揮者のアンサンブルをお楽しみに。

     

    ♪角武のインタビューはこちらからどうぞ

    ▼チケットは次よりお求めいただけます。
    ・WEB⇒https://yyk1.ka-ruku.com/kansaiphil-s/

    ・お電話⇒06-6115-9911
     (関西フィル事務局 平日 10:00-17:00、土曜 10:00-16:00)