みなさまこんにちは
今週13日(金)の定期演奏会、ワーグナー:「ジークフリート」第3幕の
演奏会形式の本番が迫ってまいりました。
6月6日にご報告させていただいた通り、ジークフリート役の竹田昌弘さんが
体調不良のため出演できなくなり、ジャンルカ・ザンピエーリ氏に代役として
ご出演いただくことになりました。
詳しくは6日のブログをご覧ください。
↓ ↓ ↓
http://blog.livedoor.jp/kansaiphil/archives/4796312.html
竹田さんのジークフリートを楽しみにされていたお客様には
大変申し訳ございません。
このジークフリートの飯守さんによるピアノ稽古は、3月末から始まりました。
ほとんど練習無しでジークフリートを歌ってくださる方、ということは
ほとんど不可能かと思っておりましたが、飯守さんの人脈から、
世界で活躍していらっしゃるザンピエーリ氏のスケジュールが調整でき、
急遽来日していただけることになったことは、本当に不幸中の幸いでした。
ぜひお楽しみいただければと思います。
今回の定期演奏会、いつもより1日多く4日間の練習日を取っております。
9日(月)はオーケストラだけの練習でした。
その前に!飯守さんのワーグナーの時の恒例ですが、ピアノを使った
レクチャーがありました
楽員にはジークフリート第3幕のライトモティーフの譜面が印刷された紙が配られ、
それを飯守さんがピアノで弾きながら説明してくださいます
”ライトモティーフ”とは、特定の登場人物や状況に結びつく短いメロディーのことです。
ワーグナーはこのライトモティーフをとてもたくさん、複雑に取り入れています
楽団員に向けては、1時間弱で40個くらいのライトモティーフを説明してくださいましたが、
それを、14分のハイライトにした動画を作りました!!
”飯守泰次郎ライトモティーフ講座ハイライト”をぜひご覧になって
13日(金)はザ・シンフォニーホールにお越しくださいませ
今回のオーケストラはというと・・・
14型の弦楽器群といつもの倍くらいの管楽器群。
ティンパニ2セットと打楽器、ハープ2本です。
ワーグナーは管楽器が特徴的ですよね。
フルート・オーボエ・クラリネットは迫力の4本、ファゴットは3本。
その後ろの金管楽器は、手前からトランペット3本にバストランペット1本、4本のトロンボーンにテューバ。
今回、上手側に配置するホルンは8本です
ワーグナーのホルンといえば、”ワーグナーチューバ”
前の4人がホルン、後ろの4人がホルンとワーグナーチューバとの持ち替えです。
ワーグナーチューバ、奏者の顔が全く見えないですね・・・
ジークフリート第3幕、ワーグナーチューバが派手な活躍はしないのですが、
後ろの4人がこの顔を隠す楽器を構えたら、ぜひ音色に聴き耳をたててください
スコアを見ながら説明してくださっている最中、お宝が
飯守さんは古い古いジークフリートのスコアをお使いなのですが、
そのスコアの中に1984年のバイロイト音楽祭の練習スケジュールが
挟まっていました
ちょうど30年前の1984年7月5日(木)のスケジュールですね~。
7:00~9:00 舞台のセッティング
9:00~10:00 照明のセッティング
10:30~13:30 ワルキューレ第3幕の通し稽古
ということだそうです。
右下に飯守さんのお名前があります
「舞台袖で裏棒を振っていたんだよ」とおっしゃっていました。
舞台上以外で演奏するいわゆる”バンダ”の指揮をしてらしたそうです。
ワーグナーの聖地、バイロイト仕込みの飯守さんのジークフリート、
ぜひご体験ください
6月12日(木)17時まで、事前ご予約を受け付けています。
【関西フィル257回定期演奏会】
18:40~ 指揮:飯守泰次郎によるプレトーク開催!
ワーグナー:楽劇「ジークフリート」第3幕
(演奏会形式による原語上演,字幕付き)
[出演]
独唱:
ブリュンヒルデ:畑田 弘美(ソプラノ)
エルダ:竹本 節子(アルト)
ジークフリート:ジャンルカ・ザンピエーリ(テノール)
さすらい人/ヴォータン:片桐 直樹(バ ス・バリトン)
※出演者、配役は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※竹田昌弘氏が体調不良のため休演となり、代わってジャンルカ・ザンピエーリ氏が
出演いたします。
関西フィル:06-6577-1381