みなさまこんにちは。
2回目の緊急事態宣言が発出されました。
気を引き締めていかなければなりません。
50周年記念コラムOp.0115、
今回はつれづれシリーズ、“それでも準備は怠りなく”。
2019年9月にオープンした東大阪市文化創造館、
開館半年でコロナ禍に見舞われ、会館スタッフの皆様は
大変な日々をやりくりしてらっしゃいます。
そのような中でも、館として大きな事業、
「東大阪市民オペラ」の準備を始められています。
記念すべき第1回市民オペラの演目は、
名作中の名作、プッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」
本番は今年、5月30日(日)の予定です。
東大阪市民オペラ「ラ・ボエーム」HP
オペラの上演は本当にとてつもなく、手間暇がかかることなのです
オーケストラ単独のコンサートとは比べものになりません。
ご予算のことやスケジュールのことなど、かなり前から調整
されているはずです。
オーケストラの公演決定に関しては、
①ホール(会場)
②出演者(指揮者・ソリスト)
③オーケストラ
が最初に調整すべき3大要素ですが、
オペラの公演はこの要素がきっと山のようにあり、
(何個なのか想像がつきません)
そして期間がきっと長いはず。いやはや大変
なので、オペラは急に開催できるようなものではなく、
何年も前からの細かい調整・準備が必要となります。
今年の5月末の“開催”を目指して粛々と準備を進めてらっしゃいます。
先日、一般から公募された東大阪市民オペラ合唱団・児童合唱団の
結成式が行われました。
合唱団さんの結成式ですが、なんと野田市長がご出席に。
気合いの入り方が違います!!
コロナ感染予防対策を万全に、大ホールで開催されました。
ご出席者、向かって左から、
東大阪市長 野田 義和 様
芸術監督 谷 浩一郎 様
指揮者 瀬山 智博 様
合唱指導 小林 峻 様
関西フィル専務理事 浜橋 元
です。
野田市長からは、
「待望の市民オペラです。オペラが根付いた品格のある街にしたいです!」
と、未来を見据えたご挨拶をいただきました。
指揮者の瀬山智博さんは、
朝日放送テレビ様主催の「21世紀の新世界」公演で
4年連続関西フィルを指揮していただいています。
東大阪市文化創造館にはこの日に初めてお越しになったとのこと。
空間の広さにびっくりされていましたが、
素晴らしい音響を聴かれたら、驚愕されるに違いありません!!
芸術監督の谷浩一郎さん、
合唱指揮の小林峻さん(パルピニョール役で出演)も、
何度もご一緒している皆様です。
気心知れた方々と始める新しいプロジェクト、
心躍ります!!
結成式の後には、オペラ合唱団さん(一般の皆さん)の
お稽古がありました。
瀬山さんの細かいイタリア語発音指導も!!
オーケストラにとって、「交響曲」と「オペラ」は
重要で大きな両輪ですので、今回の東大阪市さんとの
オペラの新しいプロジェクトを、大切に大切にしていきたいです
文化事業はゼロから立ち上げることが何よりも大変です。
また、一度事業が消えてしまうと復活させるのがかなり困難。
デジタル化が進む世の中だからこそ、社会・人智の成熟には音楽が必要で、
これこそが人間らしさだと思います。
コロナの収束がなかなか見えてきませんが、その時に向けて
準備・心構え、そして感染予防を抜かりなく。
そしてこれはBeforeコロナの回想。。。
忘れもしない2019年9月1日、東大阪市文化創造館のこけら落とし公演、
マーラーの「巨人」を演奏させていただきました。
90人の大編成で舞台は一杯。
懐かしいです
文化創造館に来るたびに、
「よし、今日もいい感じ」と確認してしまう
客席扉上の河内木綿のタペストリー。
今日も素敵でした
元々、木目のあたたかい雰囲気の壁面ですが、
この河内木綿の存在で人間らしさというか、
人の営みを感じることができます。
5月30日(日)の「ラ・ボエーム」をお楽しみに
ではまた、“5”の付く日にお会いしましょう~。