2019年

  • 2019.8.12(月)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    2020年で開館25周年!関西フィルと20年のお付き合い/文化パルク城陽

     2020年に開館25周年を迎えられる、京都府城陽市にある文化パルク城陽(近鉄寺田駅より徒歩5分)。

     関西フィルはニューイヤーコンサート、城陽定期演奏会、第九演奏会に
    出演させていただいており、お付き合いは20年になります。
    開館当初から長年に渡ってご勤務されている中尾浩二さんと公演ご担当の西田陽子さんにインタビューをさせていただきました。中尾さんはとても楽しそうに、西田さんは眼をキラキラさせながら、関西フィル首席指揮者:藤岡幸夫さんについてお話しくださったことが印象的でした

     今回は藤岡さんについてお伺いしたことをピックアップします。

     

    【きっかけ】
     「1999年からニューイヤーコンサートを始めました。
    そのお客さまアンケートに『関西フィルを呼んでほしい』との
    ご要望があり、藤岡さんと関西フィルに依頼させていただいたのが
    きっかけです。指揮は1回目から藤岡さんで、藤岡さんの「城陽市にクラシックを根付かせないといけない」という熱い想いに共感し、毎年、ニューイヤーコンサートを開催するようになりました。
    その後、第九演奏会、8月の城陽定期演奏会と続いています。
     ニューイヤーコンサートが20年も続いているのは、藤岡さんの
    『ウェルカム!!』という対応のお蔭です。
    例えば、コンサート前のロビーコンサートを藤岡さんは
    お客さんと一緒に聴かれていることもあり、本番前に指揮者がロビーに
    いることに驚かされました。また、演奏者に『(演奏が)すごくいいよ!!』、
    お客さまに『楽しんでいってね』と気軽に声を掛けられています。
    『指揮者』は遠い存在と思っていたので衝撃でした。
    城陽定期演奏会後のビアパーティーも、初めは藤岡さんとホール職員だけで
    開催していましたが、『お客さまも一緒に』という藤岡さんの提案で
    お客さまも一緒に開催するようになりました。
    この距離の近さがお客さまと職員に好かれています。」

     

    【藤岡語録】
     「藤岡さんと共に特に力を入れているのが、文化パルク城陽での公演を
    もっと若い世代にも知っていただくことです。
    城陽市にある高校の合唱部や吹奏楽部とのコラボレーションは、
    藤岡さんから直接、指導を受けられることやプロの演奏家と
    共演できることは、高校生にとってかけがえのない体験だと思います。
     また、藤岡さんとの関係は、私たちのモチベーションのアップにも
    繋がっていて、仕事にも良い影響を与えてくれています。
    私たちが『藤岡語録』と呼んでいる
    藤岡さんの言葉は、実生活や仕事にも通じるところがあります。
    例えば、藤岡さんは、よく『愛』という言葉を使われます。
    『お互い愛し合わないといけない』、『愛が足りないんだよ』
    これらは、お互いを思いやる気持ちを持たないといけないという意味だと思いますが、つまずいたときやコミュニケーションが上手くいっていないと
    感じるときは思い出すようにしています。
    藤岡さんが『愛』に溢れた人だからこそ出てくる言葉であって、
    こんなにも心に響くんだなぁと。」

    【宝物】
     「藤岡さん、関西フィルの皆さまのおかげで20年も
    公演を続けてこられました。文化パルク城陽での公演は、私たちにとっての宝物です。是非、文化パルク城陽に、両者の見事なマッチングを聴きに来てください。」

    公演情報

    8月25日(日)第9回城陽定期演奏会

     


     

    12月22日(日)第九フェスティバル

     

     

    2020年1月13日(月・祝)ニューイヤーコンサート
    日時: 2020年1月13日(月・祝)
    指揮:藤岡幸夫
    ※8月25日(日)城陽定期演奏会終演後、2020年1月13日(月・祝)ニューイヤーコンサートのチケットを文化パルク城陽ロビーにて先行販売されます。
    お問合せ先: 0774-55-1010


  • 2019.8.8(木)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    事務局夏季休業のお知らせ

    みなさま、こんにちは

    関西フィル事務局は8月10日(土)~8月18日(日)の9日間、
    夏季休業期間とさせていただきます

    ≪お盆期間 営業スケジュール≫
    8月 9日(金)   通常営業(10:00~17:00)
    8月10日(土)   Meet the Classic Vol.39
    8月11日(日)   夏季休業
    8月12日(月祝)  夏季休業
    8月13日(火)   夏季休業
    8月14日(水)   夏季休業
    8月15日(木)   夏季休業

    8月16日(金)   夏季休業
    8月17日(土)   夏季休業
    8月18日(日)   夏季休業
    8月19日(月)   通常営業(10:00~17:00)

    以降通常通り営業

     

    公演チケットは、事務局休業中も
    関西フィルWEBチケットよりお買い求めいただけます!
    是非ご活用くださいませ

    明後日10日(土)は「Meet the Classic Vol.39」(いずみホール)、
    お盆明け25日(日)は「第9回城陽定期演奏会」(文化パルク城陽)など
    関西フィルは8月、みなさまにお会いできる公演が
    まだまだございます

    暑い日が続いておりますので、
    お出かけになる際は、水分・塩分補給をお忘れないよう、
    涼しい格好でいらしてください
    会場でお待ちしております

    《 チケット好評発売中 》
    8/25(日) 「第9回城陽定期演奏会
    9/16(月祝) 「第304回定期演奏会
    9/21(土) 「デュメイ&関西フィル兵庫特別演奏会
    10/16(水) 「第305回定期演奏会
    11/2(土) 「いずみホールシリーズ Vol.46
    11/21(木) 「オータム・スペシャルコンサート
    11/29(金) 「第306回定期演奏会
    12/14(土) 『第九』特別演奏会」 ※8/21より発売開始

     


  • 2019.8.2(金)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ その他
    関西フィル事務局、臨時休業のお知らせ

    みなさま、こんにちは

    明日8/3(土)は、第5回親子定期演奏会開催のため、
    関西フィル事務局は臨時休業とさせていただきます。
    お客様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいませ。

    尚、事前のご予約受付は終了いたしました。
    当日券は13:00より発売開始いたします。

    それでは、みなさまのご来場、心よりお待ち申し上げております


  • 2019.7.23(火)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    チケット発売日のお知らせ~オータム・スペシャルコンサート、第306回定期演奏会♪

    みなさま、こんにちは

    本日は、11月のデュメイ・ウィーク
    オータム・スペシャルコンサート」と「第306回定期演奏会
    のチケット発売日のお知らせですpic_onpu
    明日7月24日()1000より発売開始いたしますpic_99360
    ※お電話でのご予約は24日10:00より、関西フィルWEBチケットでのご予約は11:00より開始です。
    ※関西フィル事務所窓口での直接のご購入は24日11:00からです。

    例年5月にザ・フェニックスホールでスプリングスペシャルを開催しておりますが、
    今年は11月にオータムスペシャルとして開催いたします

    2公演ともにデュメイの演奏がありますよ~

    お聴き逃しなく!

    みなさまのご予約、お待ちしております

     

    ≪オータム・スペシャルコンサート≫
    【日 時】201911月21日(木) 1900開演(1830開場)
    【会 場】あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
    【出 演】ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
         ピアノ:上田 晴子
         チェロ:ルドヴィート・カンタ
         ヴァイオリン:ギオルギ・バブアゼ(関西フィル・コンサートマスター)
         ヴィオラ:中島 悦子(関西フィル首席奏者)
    【曲 目】
     <第1部>
     ♪シューマン:3つのロマンス 作品94
     ♪ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 作品100
     <第2部>
     ♪ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34
    【料 金】一般席:¥4,000/学生(25歳以下):¥2,000(全席指定・税込)
    【ご予約】関西フィル事務局 06-6577-1381
          (平日 10:00~17:00、土 10:00~16:00、日・祝休み)
         関西フィルWEBチケット https://yyk1.ka-ruku.com/kansaiphil-s/
         ザ・フェニックスホール 06-6363-7999
         チケットぴあ[ Pコード:158-693 ] 0570-02-9999

    ≪第297回定期演奏会≫
    ※大阪4オケ共同企画「とことんリヒャルトシュトラウス」プロジェクト対象公演※
    【日 時】20191129(金) 1900開演(1800開場)
    【会 場】ザ・シンフォニーホール
    【出 演】指揮&ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
         ピアノ:上田晴子
    【曲 目】
     ♪R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
     ♪R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(変容)~23の独奏弦楽器のための~
     ♪メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ長調 作品56「スコットランド」
    【料 金】S席:¥6,000A席:¥4,500B席:¥3,000C席:¥2,000
         
    学生(25歳以下):¥1,000(全席指定・税込)
    【ご予約】関西フィル事務局 06-6577-1381
          (平日 10:00~17:00、土 10:00~16:00、日・祝休み)
         関西フィルWEBチケット https://yyk1.ka-ruku.com/kansaiphil-s/
         チケットぴあ[ Pコード:138-592 ] 0570-02-9999


  • 2019.7.20(土)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    「ソフィット」とは?「三次元のビリヤード」とは?/永田音響設計、小口恵司さんへのインタビュー

     2019年9月1日(日)にオープンする東大阪市文化創造館。
     東大阪市文化創造館開設準備室の畑中室長、
    佐藤総合計画関西オフィスの竹馬聡さんに続いて、
    音響に携わられた永田音響設計の小口恵司さんに
    インタビューさせていただきました
    キーワードは「ソフィット」と「三次元のビリヤード」です。

     小口さん「文化創造館の大ホールは、舞台と客席がなめらかに繋がるように
    音響反射板と客席の形を整え、舞台上の音が客席でもよく響くように、
    壁から突き出たサイドバルコニー席を設置しました。
    こうすることで、音がバルコニー下の天井とその奥の壁で反射し、
    客席に響くようになります。
     また、舞台上の奏者にも音がよく聴こえるようにするためには、
    舞台にもサイドバルコニー席的な要素を組み込めれば良いのですが、
    大ホールの反射板は可動式なのでそれは難しく、
    代わりに反射板の厚みの中にサイドバルコニー席のような
    音響庇(ひさし)の役割を果たす要素を組み込んで、
    奏者にも反射音が豊富に届く工夫をしています。
    その要素をソフィットと呼びます。」

    【東大阪市版ソフィット】

    小口さん「天井が高いと豊かな響きになりますが、
    音の跳ね返りが遅くなり、奏者が演奏しにくくなってしまいます。
    そこで、天井に当たった音よりも早く音が奏者に返るようにするために
    『ソフィット』という、出っ張った部分を設置しました。
    客席からステージ上の壁を見ると、格子に見える部分があります。
    この格子の奥にソフィットが設けてあり、そこからの反射音が、
    天井からの反射音より早く奏者に返り、より演奏しやすくなります。」

     

    客席から見た東大阪市版ソフィットについて、説明してくださる小口さん

    ステージ上(音響反響板の側面)から見たソフィット
    格子の裏側は、壁の後ろに出っ張っています。

    【三次元のビリヤード】

    小口さん「音の響きの質」を決めるために、コンピューター上で
    シミュレーションをしています。このシミュレーションのことを
    『音の三次元のビリヤード』と呼んでいます。
     下の図は、黄色の丸から四方八方に1万個ほどの音の粒を飛ばし、
    その音の粒が天井や壁にあたり、反射して床に落ちるまでを表しています。
    赤色は1回、黄色は2回、緑色は3回反射して床に落ちたもので、
    赤・黄・緑が適度に分布されないと、音が響きすぎたり、
    響きが少なかったりします。
    反射音が適度に分布されるように何度もシュミレーションし、
    『音の響きの質』の検討を進めました。」

    左がステージ、右が客席(大ホールを上から見たシミュレーション図)

     小口さん「音のシミュレーションの観測時間は、舞台から直接音が届いた後
    わずか0.1秒です。この0.1秒より後に届いた反射音が続く時間を
    残響時間と言います。どの客席でも残響時間はほとんど変わりませんが、
    なぜ席によって演奏の印象が変わるのでしょうか。
    それは耳に届く音が、『どの方向から届いたのか』、
    『どのような反射を繰り返したのか』が違うからです。
    つまり、赤・黄・緑の分布の違いによるということです。」


    6月時点でのホールの進捗状況をご覧になった小口さんのご感想

    「完成間近で様々な音響性能を確認している期間に、
    インタビューいただく機会を得ました。特殊な信号を使って
    音響性能を確認していて、演奏を聴いた訳ではありませんが、
    濃密かつ繊細な響きになりそうでワクワクします。
    こけら落とし公演のプログラムであるマーラーの交響曲第1番『巨人』は
    好きな曲の一つなので、演奏を楽しみにしています。
    小ホールも豊かな響きですので、お楽しみいただけたらと思います。」

     
     昨年から東大阪市文化創造館開設準備室の畑中室長、
    佐藤総合計画関西オフィスの竹馬聡さんと
    文化創造館に関わってこられた方に
    インタビューさせていただきましたが、
    お伺いした様々な工夫の完成形を想像すると興奮してきます
    完成した姿を想像しながら、オープンを楽しみに待ちましょう
    東大阪市文化創造館HP⇒https://higashiosaka.hall-info.jp/index.html

    畑中室長インタビュー⇒https://kansaiphil.jp/information/9094/

    竹馬さんインタビュー⇒https://kansaiphil.jp/information/9874/