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  • 2018.11.30(金)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    東大阪市に出現する本格的で壮大なホール

        5年の準備期間を経て、2019年9月1日にオープンする
    東大阪市文化創造館(近鉄八戸ノ里駅から徒歩すぐ)
    9月時点で建設の進捗率は35%ですが、完成するとヨーロッパの伝統的な
    劇場を思わせる馬蹄形の大ホールを備えた、本格的で壮大なホールが
    東大阪市に現れます。

     お会いするたびに、文化創造館について熱く語ってくださる
    準備室の畑中室長。
    ホールを創るために、畑中室長をはじめ東大阪市が取り組まれたことを
    お伺いしました。

     東大阪市のホールの建設意義
     『市民の文化芸術活動を支援し、舞台芸術に高めていくこと』
    それには、クラシック、オペラ、ミュージカル、ポップス、
    演劇、狂言、文楽、歌舞伎と全ジャンルを網羅しているべきだという
    思いをお持ちです。そのために、

    ①100ヶ所以上のホール見学
     「音楽については全くの素人で開設準備室に配属されてから、
    まずホールに行ってみようと思い、初めてホールで
    クラシック音楽を聴きました。
    それから公共のホールをはじめ民間のホールも含めて
    100ヶ所以上に足を運んでいます。公演がないときのホールよりも
    公演時のホールのお客様の動きやバックステージ動線に
    重点を置いて見ています。
    そこから、文化創造館ではお客様、主催者、出演者、会館職員が、
    スムーズに移動できるように大ホール・小ホール・多目的室を
    1階に配置し、バック動線でもつながるようにしています。
     また、市民の皆さまが色々な文化活動に参加できるように、
    練習諸室は20部屋配置します。普通の練習室ではなく、
    ミュージック・ダンス・カンファレンスなどのジャンルに
    対応できるようになっており、他のホールにはないことです。
    他にも『音の反響』についてインスピレーションを得たのが、
    ザ・シンフォニーホールと東京オペラシティです。
    ザ・シンフォニーホールは音の響きがとても心地よい、
    東京オペラシティは音が濃密という印象です。
    これらから、生音の響き豊かな空間を創りたい、
    音響はどこにも負けないようにしようと思いました。」

    ②音の反響
     「そこで永田音響設計さんに、音が濃く聞こえる理由をお伺いし、
    シュミレーションしました。ステージ上の音が客席に伝わるように、
    サイドバルコニー席を設けて音響ひさしの効果を高めています。
    また、プレーヤーの方にも話を聞くと、ステージにも音の返りが
    欲しいとおっしゃる方もいました。
    そこで、音響反射板の壁に工夫を凝らし、
    プレーヤーにより音が跳ね返るようにしています。
    実際に大ホールを見たときに、変わった反響板を発見できます。」

    ③市民の声
     「『演歌や歌舞伎も見たい』、市民の皆さまから
    このような要望をいただきました。
    このホールはクラシック、オペラ、ミュージカル、ポップス、
    演劇、狂言、文楽、歌舞伎と全ジャンルの公演が行えます。
    他にも『ホールには緑地が欲しい』『カフェが欲しい』という
    要望もいただき、正面に芝生広場やカフェレストランを設け、
    にぎわいとやすらぎが調和した文化薫るまちを創っていきます。
    設備だけでなく、外観にも注力を注いでいます。
    ですので、ホールの全てを堪能していただけます。」

    畑中室長よりメッセージ
     「文化創造館は、文化芸術活動の拠点施設として高機能のホールと
    多機能な練習室が充実しています。
    施設だけでなく、公演も多彩なものを行います。
    プロの公演や市民の方が参加できる公演、ワークショップ、
    市民参加のオペラ・演劇を行う予定です。
    皆さまのお越しをお待ちしております。」

     建設中のホールにもおじゃまさせていただきました。
    まだ足場ばかりですが、これらがどこになるのかを想像しながら、
    オープンをお楽しみに。