みなさまこんにちは
デュメイ監督はご機嫌で来日し、今日から練習が始まりました
練習の最初に、
「5月のヨーロッパ公演は本当にありがとう。
あの後、公演の主催者から色々電話をもらって
”大成功だった”と言ってもらって嬉しかった」
と、デュメイ監督から報告がありました
今日は10日(木)公演の全部の曲をきっちり練習しました。
下の写真は今回のメインの1つ、リストの交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」の
練習ですね。
詩的・絵画的な内容を管弦楽で表現した作品を”交響詩”と呼びますが、
リストが創始者と言われています。
”交響詩”と言えば、デュカスの「魔法使いの弟子」、
スメタナの”モルダウ”を含む「我が祖国」、シベリウスの「フィンランディア」、
などなど有名な曲がたくさんありますね~。
この「レ・プレリュード」、関西フィルでは最近演奏していませんが、
”交響詩の父”リストの交響詩の代表曲です名曲です
フランスの詩人ラマルティーヌによる「人生は”死”への前奏曲なのだろうか」
という文章が添えられています。
ひそやかな人生の始まりから輝かしいフィナーレまで、
変幻自在にさまざまな人生の場面を紡ぎ出していきます
この曲をあまりご存知でない皆様、ぜひ生でお聴きくださいませ。
曲の長さは17分くらいと、大変聴きやすい曲です
今日の練習は、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」もじっくりと行いました。
ワーグナーと言えば、長い、重い、どかーん!ぐわーん!、何日もかかるオペラ!、
などなどの印象をお持ちかもしれませんね。
この曲はその対極にある、宝箱に入れておきたいような
幸せな1曲です
ワーグナーの3人目の子ども、初めての男の子ジークフリートが
生まれた次の年に作曲されました。
ワーグナーの妻、コジマの誕生日の日の朝、コジマの目覚めに合わせて
サプライズで演奏された(自宅の階段で!)というのは有名ですね。
もうこれだけでどんなに幸せに満ちた曲かということがおわかりに
なると思います
写真のように管楽器の人数は少なく、ハッピーオーラ満載の
ソロを奏でます。
明日・明後日の練習で”デュメイ節”が加わり、さらにフレッシュな
「ジークフリート牧歌」をお届けできると思います
さあさあ、明日はヴァイオリン界の巨匠、ジャン=ジャック・カントロフの
息子さん、アレクサンドル・カントロフさんの登場です
【いずみホールシリーズVol.38】
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