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  • 2017.3.30(木)
    公演情報 関西フィルNews
    明日のプレミアムフライデーはザ・シンフォニーホールへどうぞ♪♪

    みなさまこんにちは

    練習最終日、熱い練習が先ほど終了しました。

    休憩時間に少し飯守さんにお話を伺いました。
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    まずは、ブルックナーの交響曲でよく聴くご意見。
    曲が長い!ということ。
    特にこの7番の第2楽章、アダージョは25分近くもあります。
    モーツァルトの短めの交響曲1曲分…。
    この長さは必要なのでしょうか…??

    ― 2楽章、素晴らしいですね。ブルックナーの世界の一番深い所です。
     この第7番からワーグナーテューバが取り入れられますが、
     この特別な楽器、ワーグナーテューバで”軽く短い表現”をすると
     いうのは無理なのだと思いますよ。

    なるほど~
    他にも練習場に向かいながらこんなお話を。

    ― 4楽章のテーマは本当に素晴らしいんですよね。ただ、そのテーマを
     有機的にまとめ上げるのにブルックナーはとても苦労しているんです。
     ブルックナーの他の交響曲でもそうなんです。
     2楽章もね、私はこの7番の2楽章はとても好きなんですが、中間部分が
       少し弱いかな。。。 
     でもね、とにかくブルックナーは純音楽を作った最後の作曲家ですよ…
     1楽章の冒頭のチェロのメロディーの、この上ない美しさといったら…

    ブルックナーの音楽に対して、想いが溢れてとまらない様子で語られますpic_126714

    今回の譜面はノヴァーク版を使用しており、第2楽章にシンバルと
    トライアングルが入ります。
    どちらの楽器も演奏は1箇所のみ、シンバルは1回だけです。
    奏者は渾身の力を込めて演奏しますので、どうぞご注目ください

    コンサート前半は、若林顕さんをお迎えして、モーツァルトのピアノ協奏曲
    第25番をお聴きいただきます。
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    飯守さんの強いご希望で出演を依頼させていただいた若林さん、
    最近ではテレビでもご活躍されていますね

    第25番のピアノ協奏曲、頻繁に演奏される曲ではありませんが、
    モーツァルト後期のピアノ協奏曲らしく、がっちりと落ち着いた
    中身の深い協奏曲です。

    若林さん、とても密度の高い音でピアノの深い部分を響かせて
    らっしゃいます。
    浮き足立たず、モーツァルトの真実の音楽を紡いでくださいました。

    今回、ティンパニは2種類の楽器を使用します。
    モーツァルトとブルックナーで使い分けますpic_306927
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    奥に見えているオレンジ色の4つの楽器をブルックナーで、
    手前で演奏している楽器をモーツァルトで使用します。
    少し古典的な響きがするドレスデン・ティンパニを
    モーツァルトで使用しますよ。
    ティンパニの違いもどうぞお楽しみください

    明日は17時45分から当日券を発売致します。
    ザ・シンフォニーホールで皆さまをお待ちしておりますpicバラ

     

     


  • 2017.3.28(火)
    公演情報 関西フィルNews
    ブルックナー7番の練習始まりました!!

    みなさまこんにちは

    今月末の定期演奏会、ブルックナー交響曲第7番の
    練習が始まりました
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    桂冠名誉指揮者の飯守泰次郎さん、お久しぶりですがお元気そうです。
    今日は、ひとつの楽章に1時間ずつかけ、ブルックナーだけを
    じっくり練習しました。

    第1番から演奏し続けてきたブルックナーツィクルス、
    とうとう最後の3曲にたどりつきました。

    そして今回の7番から、”ワーグナーテューバ”が登場します

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    ホルンの後ろに座っている、奏者の顔が見えなくなっている楽器が
    ワーグナーテューバです。
    ワーグナーが、「ニーベルングの指輪」のために取り入れた楽器。
    小さなテューバ?ユーフォニアム?のような見た目ですが、
    ホルン奏者が演奏しますpic_119028
    ホルンに似たような音色ではなく、どちらかというとテューバを
    少し軽やかに少し明るくした感じでしょうか。
    ワーグナーテューバとテューバが5本で一緒に奏でている時など、
    それはそれはもう深遠な世界が広がります。

    ただ、構造上とても音程が不安定な楽器なのです。。。
    慣れない楽器である上に、音程を取るのが難しい、とあって
    奏者達はピリピリしています

    飯守さんはいつものように何ごとに関しても一切妥協されず、
    手の内に入ったブルックナーを極めていかれます。
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    また、空き時間にお話を伺ってきます

    今回、飯守さんが
    「ブルックナー7番の前には、若林さんくらい”格”のあるピアニスト
    でないとバランスが取れない!」
    とおっしゃって出演をお願いした若林顕さんのモーツァルトも
    楽しみですね。

    C席は完売しておりますが、S・A・B席はもう少し残券がございます。
    今月のプレミアム・フライデー、ぜひシンフォニーホールに
    いらっしゃってください

    公演詳細