今年の「大阪クラシック」は配信です!
みなさま、こんにちは
朝夕の空気が秋めいてきた今日この頃、
今年も「大阪クラシック」の季節がやってまいりました!
例年であれば、大阪の街のそこかしこが音楽であふれていたはずですが
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、
街中での無料公演を見送り、オンライン配信での開催を実施することとなりました。
9月13日(日)~19日(土)の開催期間中、関西フィルは
それぞれ13日(日)・14日(月)・16日(水)から配信開始の3公演と、
14日(月)19時開演の有料公演に出演いたします
そして今回、配信のための収録がすでに始まっております…
13日(日)正午頃より、一番乗りで配信開始予定の第1公演は、
関西フィル名物(?)の金管五重奏チーム
なんと収録も、どきどきのトップバッターでした!
収録会場は、長居公園内にある大阪市立自然史博物館です。
大阪の生いたちや、古代の自然とのかかわりなどを展示している館内、
今回は大きなナウマンゾウの前で演奏させていただきました
メンバーは、前列左からトランペットの池田悠人、白水大介、
後列左からバストロンボーンの松田洋介、ホルンの中川直子、
トロンボーンの風早宏隆です
演奏曲は…
♪ルトワフスキ:小序曲
♪エワルド:金管五重奏曲 第1番 作品5
♪カルヴァ―ト:組曲「モンテレジャンヒルズ」
1.マーチ 2.憂鬱なシャンソン 3.おどけたワルツ 4.村人たちの踊り
奏者より、メッセージです。
「今年の金管チームは、ガツンと3曲選曲しました。
先ず決まったのはメインの、カルヴァート作曲『モンテレジャン・ヒルズ組曲』でした。
”行進曲””憂鬱な歌”“おどけたワルツ”“村人達の踊り”という
個性的なタイトルの付いた各楽章から想像される、とても聴きやすい組曲で、
金管楽器の良さが出ている曲です。
今年生誕160周年のエワルドは、本業は土木建築士なのですが、
音楽の才能が素晴らしく、演奏面も良く分かっていて、
楽器が重なる事も、それぞれの楽器の性能も熟知しているので、
金管五重奏の教科書の様な作品です。
最後に決まったのが、最初に演奏するルトスワフスキの小序曲。
金管アンサンブルの基盤を作ったフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのリーダー、
フィリップ・ジョーンズさんとその奥さんのウルスラさんに捧げられた曲です。
少し難解に聴こえるかもしれませんが、新しい金管アンサンブルの可能性を拡げた作品で、
短い時間の中に要素の詰まったとてもカッコいい作品です。」
『お約束』とも言える衣装にも注目です
博物館に響き渡る、金管の調べをお楽しみください!
続いて収録したのは、14日(月)正午頃より配信開始予定の第6公演。
会場は天王寺公園内にある大阪市立美術館です。
大理石と美しいシャンデリアが、華やかでありつつも荘厳な雰囲気でした
こちらの美術館、例年の大阪クラシック会場には含まれていません。
いつもとは異なる会場での演奏が楽しめるのも、配信の醍醐味ですね!
左から、ヴァイオリンのギオルギ・バブアゼ(関西フィル コンサート・マスター)、友永健二、
ヴィオラの飛田千寿子、チェロの大町剛の、弦楽四重奏です
演奏曲は…
♪ハイドン:弦楽四重奏曲 第81番 ト長調 「挨拶」より 第1楽章
♪ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 より 第4楽章
♪ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 より 第3楽章 “ノクターン”
♪ツィンツァゼ:「弦楽四重奏のための小品集」より “蛍” “口うるさい女房”
奏者より、メッセージです。
「今回はコンサートマスターのバブアゼが久々の“大阪クラシック”登場ということで、
彼の出身国ジョージアの作品をお届けしようと最初に決めました。
でもメモリアル・イヤー(生誕250年)のベートーヴェンは入れたいし、
弦楽四重奏の開祖ハイドンも入れたいし…ということで、こんなプログラムになりました。
普段、大阪クラシックのお客様は立って聴いてくださる方が多いので、
いつも『1曲ずつがあまり長くないこと』『飽きがこないこと』
『有名な曲だけでなく、あまり知られていない曲を盛り込むこと』
などを考えてプログラミングしています。
今年は生でお届けできないのが残念ですが、涼しいところにゆったり座って、
是非何度も観に来てください(笑)」
16日(水)の正午頃より配信開始予定なのは、第14公演。
大阪市役所のロビーで演奏させていただきます。
まだ収録していないので、練習風景をチラリ…
左からヴァイオリンの泉谷更沙、クラリネットの西峰里美(新人です)、
ピアノの佐々木有紀さんの、笑顔が素敵な若手美人トリオです
演奏曲は…
♪ミヨー:「ヴァイオリンとクラリネット、ピアノのための組曲」より 第1楽章
♪ショスタコーヴィチ:「5つの小品」より 第2、3、4楽章
♪バルトーク:コントラスツ BB116
フランス、ロシア、ハンガリーと多彩な国々から、
どれもそれぞれのお国柄が香る、洒脱な曲ですね
奏者より、メッセージです。
「今回プログラムを考えるにあたり、以前から演奏したいと思っていた
バルトークの『コントラスツ』をメインに選曲しました。
もともとこの編成(ヴァイオリン、クラリネット、ピアノ)の作品は少ないのですが、
その中でも一番カッコいい曲だと思います。
一番難しい曲でもあるのですが、挑戦者の心で演奏したいと思います!」
ショスタコーヴィチの「5つの小品」は、
もとはヴァイオリン2本とピアノのための作品ですが、
今回はヴァイオリン、クラリネット、ピアノでお贈りします。
若さ溢れる三重奏に乞うご期待です
そして14日(月)の19時開演、Zepp Namba(OSAKA)にて
有料第5公演に出演いたします。
“大阪クラシック”毎年恒例の特別企画、『クラシック&能』。
関西フィルは初めて参加させていただきます
左から岩谷祐之(関西フィル コンサート・マスター)、
中島悦子(関西フィル首席ヴィオラ奏者)、日野俊介(関西フィル首席チェロ奏者)の
豪華メンバーによる弦楽三重奏でお贈りします
演奏曲は…
♪J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
♪J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 より 第3楽章
♪J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 より “プレリュード”
♪J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 より “ブーレ”
♪J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 より 抜粋
今回のプログラムは、バッハ、バッハ、バッハ尽くし!!
ハハハ
バロックの優美な旋律と、幽玄な舞の調和・・・
舞をご披露くださるのは、若手能楽師の大槻裕一さん。
クラシックと能楽のコラボレーション、どのような舞台になるのか
今からとても楽しみですね
奏者より、メッセージです。
「”能”とのコラボと伺って、同じ歴史の流れを共有する音楽より、
”オール・バッハ”でまとめてみました。
メインの『ゴルトベルク変奏曲』は、チェンバロのために書かれた作品ですが
様々な楽器のためにも編曲されています。
今回は世界的ヴァイオリニストであるシトコヴェツキー編曲の、
弦楽三重奏版で演奏します。
30ある変奏曲をすべて演奏すると、50分を超える大作ですが
厳選した9つの変奏を抜粋して、能とともに素敵な空間をお届けします。
奏者3人の絶妙な音の会話と妙技、1つのテーマを次々に展開して
くり広げられる変奏の表情もお楽しみいただけます。
みなさまのお越しを、心よりお待ちしております!」
三重奏のほか、バッハの聖書とも言える
ヴァイオリンとチェロの無伴奏ソロ曲も聴きどころ。
ぜひ『クラシック&能』の、ぜいたくで優雅な気分に浸ってください
感染症対策のため、残席がある場合でも当日券の販売は行いません。
チケットをお持ちのみなさま、会場でお待ちしております!
配信公演は、各公開日より10月18日(日)まで視聴可能です。
詳細はこちらよりご確認ください
今回、街中を会場から会場へとハシゴする楽しみかたはできませんが、
時間を気にせず、すべての無料公演を満喫していただけます。
ぜひぜひ、たくさんの演奏を味わってください