明日の土曜日はぜひ定期演奏会へ!!

みなさまこんにちは!!
明日の定期演奏会の練習は無事終了しました。

昨日・今日と、2日間、ピアニストのアレクサンドル・タローさんが
練習に参加してくださいました。
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とても素敵だったのが、タローさん自作のカデンツァ!!
1楽章と3楽章にあります

飯守さんも、
「聴いたことが無いカデンツァだったよ!
協奏曲でのカデンツァは、大体よく演奏される物というのがあるけど、
本来は演奏者が自由に弾く物なのだから、これが本来の形だね。
音楽的な新しいカデンツァが聴けるのはとても嬉しいね。」
とウキウキされていました

モーツァルトの音楽に沿ったカデンツァですが、ところどころタローさん
のオリジナリティが垣間見られる音が聴こえてきます。
ドイツ音楽では割り切れないフレンチ・スピリッツなのでしょうか

あの有名な2楽章、天に向かってゆっくりと飛翔するように
メロディーをつむがれていました。
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煌くような鮮やかなピアノ、というより、少し鼻にかかったセピア色の
雰囲気のあるピアノの音色です。
静謐で品格のあるモーツァルトをお楽しみいただけると思います

 

さてさてメインのブルックナー
飯守さんのお言葉も交えながら少しご紹介しますね。

交響曲第6番はブルックナーの中でもあまり人気がありませんね。
飯守さんいわく、
「曲の開始がいわゆる”ブルックナー開始”ではないんですよ。
あの重々しく神秘的な最初ではない、ということで人気がないんでしょうね。
でもこれはブルックナーの”今までとは違うことをやるぞ!!”という
意気込みが現れているのですけどね」
とおっしゃっていました。
軽やかな出だしの第1楽章です。でもすぐにブルックナーらしい大伽藍が
お目見えします

第2楽章で、飯守さんは「人の声です!」「熱く熱く!」「情熱的に!」
とよくおっしゃっていました。途中の葬送行進曲のあの深さ…
ブルックナーの指定通りの”きわめて荘重に”という音楽をお届けできれば。 

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第3楽章は、”聖なる野人”ブルックナーのスケルツォ。
「この冴え渡るリズム、躍動感をもっともっと表現したい!!」
とおっしゃっていました。

第4楽章、とてもバラエティーに富んでいる楽章です。
飯守さんも「4楽章はまさしく変化の嵐!」とおっしゃっていました。
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この変化の嵐というのは、ある意味まとまりの無い、とも感じ
られるかもしれません。他の交響曲の終わり方はとても堂々と
”これで終わり~!!!”という感じで終わりますが、第6番は終わり方が
ちょっと突然な雰囲気があります。
でも金管楽器の咆哮やブルックナーの頑固さなどは健在

あまり演奏機会の無い第6番、関西フィルも初めての演奏となります。
ぜひ明日、実演をご確認ください!

当日券は12:45から発売開始します。
C席・学生席はほとんど残席がありません。
当日券発売開始直後に売り切れの可能性があります。
ご注意ください~。
13:40からの飯守さんのプレトークもお忘れなく

余談ですが、明日の定期は”タロー&ジロー”定期です
(飯守さんの(泰)次郎とピアニストのタローが韻を踏んでいますね~。)
みんな思っていて口に出せなかったのですが、
飯守さんご自身が
「明日はタローとジローですね」言ってくださったので公に