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森のホルンと鳥のフルート

みなさん、こんにちは
先日の定期演奏会にご来場くださったみなさま、
ありがとうございました。

2月も後半になり、まだ寒い日が続きますが
なにかの折に春の訪れも感じられるようになりました。
なんとなく花粉の気配がするのは気のせいでしょうか・・・

さて、関西フィルメンバーが毎月1回出演させていただいている
室内楽のコンサートシリーズ、マグノリア・サロンコンサート、
2月はホルンの永武靖子が出演させていただきます


永武靖子プロフィール写真

共演はフルートの江戸聖一郎さん。

江戸聖一郎プロフィール写真

江戸さんはザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団のメンバーでもいらっしゃいます。

久保千尋

そしてピアノの久保千尋さん。

ホルンとフルートとピアノの3人が一体どういう経緯で集まることになったのか!?
ホルンの永武靖子に聞いて参りました

★ ★ ★

今回は“やりたい曲がある”と言うより、一緒に演奏したい人がいて、
そちら先行で曲を探しました!
ホルンとフルートとピアノのトリオは珍しい編成なので、
曲の数は多くないし、今回演奏する曲はどれも有名と言うわけではないですが、
ホルン、フルート、ピアノでこんな曲がありますよ、
こんなアンサンブルになりますよ、という感じで
みなさんに知っていただけたらいいなと思い、コンサートを企画しました!

その一緒にコンサートをするメンバーは大学時代の同級生です。

出身地も山口、兵庫、千葉とバラバラ、
卒業後もフランスに行ったりドイツに行ったり関西に居すわったりとバラバラ、
同級生だけど実は年齢もみんなバラバラなのですが、
同じときに同じ場所で音楽を学んだのはなにかの縁で、
今も機会があるたびに仲良く付き合っている大切な仲間です。
今回こうしてマグノリアコンサートで久しぶりに集うことができて
とてもうれしいです。

チラシなどでお知らせしているトリオの曲目に加えて、
ホルンとフルートそれぞれのソロ曲も演奏します。
ホルンは、ボザ作曲「森にて」、
フルートはピッコロに持ち替えて、ダマレ作曲の「白つぐみ」を
それぞれピアノ伴奏とともにお届けします。
今回のトリオの演目は
3曲すべて、
ホルンは森のような役割、フルートは鳥の役割を表している感じがしたので、
ソロの曲も同じイメージの曲目を選びました。


ぜひ聴きにいらしてください。お待ちしています。

★ ★ ★

ということで、今回は大学の同期ユニットによるアンサンブルです
学生時代を知る気心知れた友人って、かけがえのない存在ですよね

プログラムにはあまり見慣れない名前が並びます。

ドップラーの名前はフルートがお好きな方にはお馴染みかもしれませんね。
「ハンガリー田園幻想曲」で有名なハンガリーの作曲家フランツ・ドップラーは
弟のカール・ドップラーと共に、フルートの名手として活躍し、
自分たちのコンサート用としてフルートの曲を多数残しています

今回演奏する「リギの思い出」の「リギ」とは、
スイスのルツェルン湖近くにある山の名前だそうです

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(写真は旅行社サイトよりお借りしました)
作曲者がこの地を訪れたときの情景や思い出を曲にしたのでしょうね

ケックランとボニスは、ほぼ同時代を生きたフランスの作曲家です。

ケックランはマスネやフォーレに師事し、ドビュッシーとはお友達、のちにスコラ・カントルムで教鞭をとり、プーランクはお弟子さん、と
フランス近代音楽の王道を歩んだ作曲家と言えますね

ボニスの本名は「メラニー・ボニ」と言って、実は女性の作曲家なのですが、
当時はまだ女性の作曲家がめずらしく、無用な差別を避けるため、
「メル・ボニ(ボニス)」と中性的な名前を名乗っていたそうです。
近年再評価を進んだ作曲家のひとりです

それぞれの作曲家が、
ホルンの音色に雄大な自然、山々や森の情景をイメージして
フルートの音色に鳥のさえずりや、小動物の愛らしさをイメージして
三重奏を書いたというわけですね

それぞれの作曲家がホルンとフルートに対してどんな曲を書いたのか、
それらを今回の「同級生トリオ」がどんな風に演奏するのか、
ぜひマグノリアホールでお楽しみくださいませ

なお、今回のマグノリアサロンコンサートは
土曜日の開催ですが、開演時間は≪19:00≫です
お間違えのないように、どうぞよろしくお願いいたします


【マグノリア・サロンコンサート】
[日時] 2015年2月21日(土)19:00開演(18:15開場)
[場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
  (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

[出演]
 永武 靖子(関西フィル・ホルン奏者)
 江戸 聖一郎(フルート)
 久保 千尋(ピアノ)
[プログラム]
 A.F.ドップラー:リギの思い出
 C.ケックラン:2つの夜想曲
 M.ボニス:森の情景
 ほか
[入場料]
 全席自由¥1,000
 (※120名様限定です!)
[お問合わせ]
 逸翁美術館:072-751-3865