2020年 9月
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みなさま、こんにちは
朝夕の空気が秋めいてきた今日この頃、
今年も「大阪クラシック」の季節がやってまいりました!例年であれば、大阪の街のそこかしこが音楽であふれていたはずですが
今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、
街中での無料公演を見送り、オンライン配信での開催を実施することとなりました。9月13日(日)~19日(土)の開催期間中、関西フィルは
それぞれ13日(日)・14日(月)・16日(水)から配信開始の3公演と、
14日(月)19時開演の有料公演に出演いたしますそして今回、配信のための収録がすでに始まっております…
13日(日)正午頃より、一番乗りで配信開始予定の第1公演は、
関西フィル名物(?)の金管五重奏チーム
なんと収録も、どきどきのトップバッターでした!
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2020.9.10(木)
皆さま、こんにちは!
50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0910
今回は、特別客演コンサートマスター、赤松由夏と第二ヴァイオリン奏者、齊藤清からのメッセージをお届けします。
関西フィル、音を紡いで50年!私はまだまだ新参者ですが、
このオーケストラの50年という節目に携われることを光栄に思います。
今は、距離を取ってのアンサンブルですが、関西フィルならではの密で濃いサウンドは変わることはない!と、先日の定期で感じました。
この逆境をパワーに変えて、さらなるキラキラサウンド(なんだか藤岡さんぽい言い方でしょうか?笑)をお客さまにお届けしたいと思います!
次の節目に向けて、コロナに負けず進化する関西フィルを、これからもどうぞよろしくお願い致します!特別客演コンサートマスター 赤松 由夏
新型コロナウイルス流行の影響を受け、多くのコンサートが中止に追い込まれました。全国に緊急事態宣言が出され、不要不急の行動を控えるよう要請される中で、我々音楽家の活動も自粛を余儀なくされ、関西フィルも3月から6月半ばまで全てのコンサートが中止、延期となりました。
私がこの業界に入って30年ほどになりますが、就職とほぼ同時にバブル経済が破綻し、それ以降、神戸の地震、東日本大震災、リーマンショック、アジア、ヨーロッパにおいて数々の経済危機が起こり、その度に楽団の経営危機に陥りました。
今回の危機については、いつもとは違うと思ったことがあります。以前ならば、音楽は不要不急の最たるものとして社会の隅に追いやられ、音楽家が自ら声を上げ続けなければ社会から忘れ去られてしまうという危機感を持ちながら、ボランティア演奏に打ち込みながらも、生活の不安に怯えるというのが毎度のパターンでしたが、今回は、国民の精神衛生のために文化芸術の必要性を、マスコミや有識者が訴えていることが散見され、音楽家、音楽業界の生活、経済状態を心配する論調も目立ちました。何よりも、コンサートに行きたい、オーケストラを聴きたいという音楽愛好家の方々の声が、一番際立っているのが今回の特徴ではないかと思います。
長くオーケストラ生活を続けていると、いろいろなことがおきます。今度こそ楽団解散か、ということも度々おこります。その都度、このオーケストラは多くの民間企業、個人の音楽愛好家の方々の励ましと支えによって存続してきました。江戸時代の上方文化を支えた大阪商人の心意気が現代にも息づいているかのように、経済活動と同じように文化・芸術を大切に考える経営者が多くおられます。苦しい時期ですが、文化・芸術を未来に継承していくために、引き続き粘り強く、ヴァイオリンを弾き続けていきたいと思います。
第二ヴァイオリン奏者 齊藤 清
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皆様こんにちは♪
関西フィル50周年記念コラム、今日は“横顔シリーズ”として
第2回徳岡写真館をお届けします。今回は2015年ヨーロッパ公演の写真を。
素晴らしい各地の劇場もたくさんご紹介したいのですが、
楽員から「プライベートでもう一度来たい!」という意見が多数あった
スイスのモントルーの写真をご紹介します。2015年5月27日の午前に関西空港を出発し、フランクフルトで乗り換え、
スイス・ジュネーブ空港に到着しました。
ジュネーブからバスで1時間30分くらいの街、
モントルーがヨーロッパでの最初の宿泊地となりました。モントルーは、「モントルー・ジャズ・フェスティバル」や
レマン湖で有名なリゾート地ですね。レマン湖は、琵琶湖より少し小さい湖ですが、
その美しさは本当に言葉では表せないくらいでした…!!湖畔に沿って整備された散歩道が素晴らしかったです♪
↓ 街中もリゾート地らしく、とてものんびり広々していました。
このレマン湖のほとりに“シヨン城”というお城があるのですが、
徳岡カメラマンはこのシヨン城がとても印象に残ったようです。12世紀頃にはお城の基盤が作られ、その後、発展・拡張したとのこと。
↑壁は石造りで屋根は木製と、とても特徴的ですね。
徳岡目線では、他にも色々気になった図柄があったようです。
↑これは建物の壁。
四角い穴は、多分のぞき窓か銃眼ですよね。
その間に鍵穴のような穴も。でもかなり大きいです。
こっちも銃眼かもしれません。
なんだか、不思議なリズムが感じられる壁です。↓天井に綺麗な模様がある部屋もありました。
↓通路の壁や屋根に設置されている取っ手?や、飾り?も、
それぞれにとても意匠が凝らされています。
ランプなどを掛けていた取っ手でしょうか。とても素朴な雰囲気が感じられる場所もありました。
↓そしてトイレ~。
2人並んで世間話をしながらのトイレタイムが可能です。↓便座を上から見た所。
穴の先は湖に直結…。
冬は吹きあげてくる風が冷たいでしょうね。石柱が美しい空間が広がっていますが、
↓この部分は牢獄のスペースでもあるはずです。イギリスの詩人バイロンの「シオンの囚人」の舞台として
知られています。シヨン城がそばに建つレマン湖、本当に美しい場所です。
モントルーはQUEENが多くのCDを制作したスタジオが
あることでも知られています。
レマン湖を臨むように建てられているフレディ・マーキュリーの銅像、
↓一番有名なキメポーズですね!このフレディの銅像とレマン湖の写真が
「メイド・イン・ヘヴン」のジャケットに使われています。また、
「モントルー・ジャズ・フェスティバル」のライブCDとして名高い、
ビル・エヴァンスの「アット・モントルー・ジャズ・フェスティバル」
のジャケットには、シヨン城が印象的に使用されていますね。モントルーに到着したのは5月27日の21時頃、
この街での自由時間は28日の午前中だけでしたが、
芸術家にとても愛された街であるのも当然だな、
と強く感じることができました。28日の午後には、バスでマルティニーへ移動してリハーサルの
予定だったため、ここであまりのんびりするわけにはいかず
後ろ髪をひかれる思いでしたが、天候に恵まれ、美しい景色で
目の保養が出来て幸先の良いスタートとなりました。徳岡写真館、できればヨーロッパ公演編をもうひとつ
アップしたいと思っています♪ではまた“5”が付く日にお会いしましょう!!