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メイシアターと関西フィルと藤岡さんとの関係

 前回は、地震発生から現在の状況までをお伝えしましたが、
今回は、メイシアターと関西フィル、首席指揮者藤岡幸夫さんとの
関係についてです。 前回はこちらから
 
  引き続き、常務理事・事務局長古矢直樹さんと日和香さんへの
インタビューです。
「指揮、藤岡幸夫さんには2005年から吹田市民劇場「七夕コンサート」を
指揮していただいています。びっくりするほど熱い方で、
私たちの思う指揮者の常識を覆されました。
『クラシックと地域はもっと結びつくはずだ。
このためなら僕は何だってやる』、
こんなことをおっしゃった指揮者は初めてで、藤岡さんが吹田を好きという
気持ちがお客さまにも伝わり、吹田と藤岡さんが好き、
だからお客さまが聴きに来られます。
これは藤岡さんと吹田市民の感覚が合っているからだと思います。」

古矢直樹さん(左)・日和香さん(右)

 第九公演は藤岡さんの提案で始まった。
「藤岡さんと話している中で公演が決まったのが
『吹田市民の第九』です。」
 参加者は民謡やカラオケが好きだった方が、一度やってみたいと思って
応募されている人も多い。地震後、ホール以外の場所で、
毎年参加されている方と古矢さんが話され、
「大ホールが使用中止になりましたが、
来年のどこかで第九は必ずやります」という言葉に
「それまで頑張れる」という返事が返ってきたとのこと。
「これを聞き、とても嬉しく、まさに継続は力なりと。
第九は市民にとって紅白歌合戦みたいなものだと思い、
『やってきたことは間違いではなかった』と改めて気づかされました。」
これが、ある種の理想的な文化と地域の結びつきの形ではないだろうか。

  関西フィルについての印象を伺った。
「好きです。以前はエネルギッシュで破天荒というイメージでしたが、
ここ2、3年でさらに洗練されてきています。デュメイ音楽監督のときは、
奏者の顔つきで緊張度が高い感じがしますが、藤岡さんの時は
程よいリラックス感があります。今後も七夕公演、第九公演ともに
藤岡さんにお願いしたいです。」

 2019年1月5日(土)、ニューイヤーコンサートを中ホールにて
開催します。ウィーンフィルが行うニューイヤーコンサートのように、
「まさに年明け」という、新年をお祝いするのにふさわしい
正統派のプログラムでお贈りします
チケットは発売中です
お問合せ⇒メイシアタープレイガイド:06-6386-6333

2019年1月5日(土)ニューイヤーコンサート
指揮:藤岡幸夫
テノール:清原邦仁(関西歌劇団)
開場:14:30、開演15:00
曲:
ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より “女心の歌”
ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」より “人知れぬ涙”
シュランメル:ウィーンはいつもウィーン
ジーツィンスキー:ウィーン わが夢の街
ヨハン・シュトラウスII世:
 喜歌劇「ジプシー男爵」“入場行進曲”
 ポルカ「狩り」
 ワルツ「南国のばら」
 アンネン・ポルカ
 ワルツ「美しく青きドナウ」