50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1217

 皆さま、こんにちは!
 50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.1217
今回は、ヴィオラ奏者、山本知資とホルン奏者、林田優惟からのメッセージをお届けします。

 

 いつも応援して下さって有難うございます。
楽団創立50周年を迎えることが出来ましたことを心より感謝しております。

 私は辻久子さんのリサイタルを聴いて感動したのがきっかけでヴァイオリンを始めました。それからさらに音楽が好きになり、オーケストラの迫力ある演奏に感動したことを鮮明に覚えています。その感動をお伝え出来たらとの思いが演奏家としての原動力になっていると思っています。

 私が入団したのは1999年。当時は任意団体で経営状況も厳しく存続していけるのか不安が常にある中、音楽に真摯に取り組んで来ました。そして支えて下さる皆様のおかげで念願の公益財団法人となる事が出来ました。

 更なる飛躍となる筈だった今年、新型ウィルスの出現により世界中が混乱しています。辛く悲しいニュースに胸を痛め、音楽家としての意味を考え、何をすべきかわからない時間を過ごしました。演奏会はまだ少ないですが今しか出来ないことをやろうと思い、練習や勉強にじっくり取り組んでいます。

こんな時だからこそ音楽が必要だと言ってくださる方々の言葉が励みになっています。冬を迎えこれから感染が広がるかも知れません。しかし歴史を振り返ると人類は何度も未知なるウィルスを克服、共存して来ました。

 皆様が安心して演奏会にご来場していただける日が来ることを信じています。
これからも音楽の素晴らしさをお伝えし、皆様のお心に寄り添えるオーケストラで有るように精進していきますので今後ともよろしくお願い致します。

ヴィオラ奏者 山本 知資

                       

 いつも関西フィルを応援くださっている皆様、本当にありがとうございます。ホルンの林田優惟です。 

 去年の12月末に本採用が決まったこともあり、4月から始まる50周年が、自分にとって新たなスタート地点のような、とてもワクワクした気持ちで、楽しみにしていました。ところがコロナの影響により、まさかの経験したことのない試練のスタートとなりました。家にただステイホームすることしかできず、あまりの自分の無力さに落ち込んだ時もありましたが、生の音楽がいかにかけがえのないものかを、改めて強く感じた日々でもありました。

 そのかけがえのない瞬間に音楽家として関わることができているのは、いつも応援してくださる皆様、ご支援くださる皆様あってこそです。本当に本当にありがとうございます!!!音楽は、喜怒哀楽という表現では足りないくらい、もっと言葉にできないようないろんな感情を持つ、私たち人間の心に寄り添い、心を震わせてくれるものであると思っています。生で聴く音楽は、その力がもっともっと強いと感じます。まるで全身の細胞一つ一つで聴いているかのように。

  音楽に完璧はないと言われますが、音楽家としてその究極に出会うために、また、それをお客様に聴いていただけるように、日々貪欲に音楽と向き合って、追い求めていきたいと思っています。

ホルン奏者 林田 優惟