みなさまこんにちは![]()
練習最終日、熱い練習が先ほど終了しました。
まずは、ブルックナーの交響曲でよく聴くご意見。
曲が長い!ということ。
特にこの7番の第2楽章、アダージョは25分近くもあります。
モーツァルトの短めの交響曲1曲分…。
この長さは必要なのでしょうか…??
― 2楽章、素晴らしいですね。ブルックナーの世界の一番深い所です。
この第7番からワーグナーテューバが取り入れられますが、
この特別な楽器、ワーグナーテューバで”軽く短い表現”をすると
いうのは無理なのだと思いますよ。
なるほど~![]()
他にも練習場に向かいながらこんなお話を。
― 4楽章のテーマは本当に素晴らしいんですよね。ただ、そのテーマを
有機的にまとめ上げるのにブルックナーはとても苦労しているんです。
ブルックナーの他の交響曲でもそうなんです。
2楽章もね、私はこの7番の2楽章はとても好きなんですが、中間部分が
少し弱いかな。。。
でもね、とにかくブルックナーは純音楽を作った最後の作曲家ですよ…
1楽章の冒頭のチェロのメロディーの、この上ない美しさといったら…
ブルックナーの音楽に対して、想いが溢れてとまらない様子で語られます![]()
今回の譜面はノヴァーク版を使用しており、第2楽章にシンバルと
トライアングルが入ります。
どちらの楽器も演奏は1箇所のみ、シンバルは1回だけです。
奏者は渾身の力を込めて演奏しますので、どうぞご注目ください![]()
コンサート前半は、若林顕さんをお迎えして、モーツァルトのピアノ協奏曲
第25番をお聴きいただきます。
飯守さんの強いご希望で出演を依頼させていただいた若林さん、
最近ではテレビでもご活躍されていますね![]()
第25番のピアノ協奏曲、頻繁に演奏される曲ではありませんが、
モーツァルト後期のピアノ協奏曲らしく、がっちりと落ち着いた
中身の深い協奏曲です。
若林さん、とても密度の高い音でピアノの深い部分を響かせて
らっしゃいます。
浮き足立たず、モーツァルトの真実の音楽を紡いでくださいました。
今回、ティンパニは2種類の楽器を使用します。
モーツァルトとブルックナーで使い分けます![]()

奥に見えているオレンジ色の4つの楽器をブルックナーで、
手前で演奏している楽器をモーツァルトで使用します。
少し古典的な響きがするドレスデン・ティンパニを
モーツァルトで使用しますよ。
ティンパニの違いもどうぞお楽しみください![]()
明日は17時45分から当日券を発売致します。
ザ・シンフォニーホールで皆さまをお待ちしております![]()





