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「大阪クラシック」始まります!

みなさま、こんにちは
秋の風を感じるようになりましたね。
“初秋”といえば、「大阪クラシック」の季節です!

2006年から毎年開催されている、大阪市名物の音楽の祭典
今年も昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組み、
無料配信公演と、一部有料公演での開催となりました。

9月12日(日)~18日(土)の開催期間中、関西フィルは
それぞれ13日(月)・16日(木)から配信開始の2公演と、
15日(水)13時開演の有料公演に出演いたします

 

関西フィル・トップバッターの配信第4公演は、
みなさまお馴染み、金管五重奏チーム
13日(月)正午ごろより配信開始予定です

収録会場は、来年2月に開館予定の大阪中之島美術館です。
なんと、オープン前に入らせていただきました

こちらの美術館は、大阪と関わりのある近代・現代美術を中心に
コレクションされているそうです
開館前で真っ白の館内でしたが、たくさんの美術品で彩られるのが楽しみですね

金管五重奏メンバーは、
左からトランペットの池田悠人、ホルンの中川直子、
バストロンボーンの松田洋介、トロンボーンの風早宏隆、
トランペットの白水大介です

演奏曲は…
♪チータム:金管五重奏のためのスケルツォ
♪エワルド:金管五重奏曲 第2番 作品6

奏者より、メッセージです ※ネタバレあり…?

「今年も配信という形で参加させて頂いた関西フィル金管五重奏。
 ライブ(生演奏)の時には色んなテーマを掲げてプログラミングしていましたが、昨年より配信という形になり、金管五重奏のオリジナル曲でシンフォニックなものを取り上げています。

 昨年『エワルド』というロシアのアマチュア音楽家が作った、『金管五重奏曲第1番』を演奏しましたので、それに引き続き、今年は第2番を演奏させて頂きました。
 
 3拍子で書かれた第1楽章は、ベートーヴェンの英雄交響曲や、ブラームスの第2、第3交響曲の1楽章の様な、シンフォニックで優雅で喜びに溢れた楽章です。
 それに続く第2楽章は主題と6つの変奏曲になっており、少し物悲しいテーマが変奏されていき、第5変奏で晴れ間が見える様な、ホッとする日本の童謡の様なメロディがとても印象的です。
 そして最終楽章である第3楽章は、ブラームスの第2交響曲の終楽章に似たテーマが出て来て、ゆったりと美しいハーモニーで幕を閉じる感じは、我々金管奏者はファンファーレ的なイメージを持たれている事が多い中、演奏する側は美しいハーモニーを演奏する事の方が好きなことを証明出来るような、魅力溢れた作品です。

 前後しましたが、1曲目は『チータム』というアメリカのニューメキシコ州で1939年に生まれた作曲家が作った『スケルツォ』という作品です。
 チータムがニューメキシコ大学4年生の時に作られていて、短くて金管らしいサウンドととても聴きやすい作品です。

 アンコールは我々が毎年演奏している定番曲です。
 画面越しに秋が来るのを待ちわびながら一緒に”ラララ”で歌って頂けたら嬉しいです。」

 

続いては15日(水)13時開演
あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホールにて
有料第12公演に出演いたします

左から、フルートの虎谷朋子、ヴァイオリンの野口まつの、
ヴィオラの田代直子、チェロの大町剛の、フルート四重奏でお贈りします

演奏曲は…
♪モーツァルト:フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 K. 285
♪モーツァルト:フルート四重奏曲 第2番 ト長調 K. 285a
♪モーツァルト:フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 K. Anh. 171 (285b)

由緒正しいモーツァルト尽くし!!
お昼のひととき、優雅な雰囲気に浸っていただけるのではないでしょうか

フルートの虎谷ですが、実は今年で定年退職を迎えます。
室内楽でお目にかかるのは、この「大阪クラシック」が最後かもしれません。

虎谷より、メッセージです
「この度、大阪クラシックのお話をいただき、これまで1曲ずつ取り上げる事はあっても複数曲続けて演奏する機会がなかった、こちらのプログラムを演奏させていただこうと思いました。
 モーツァルトのフルート四重奏曲は4曲ありますが、今回は、その内1777〜1778年に作曲された1番から3番までを演奏致します。

 21歳のモーツァルトはマンハイム、パリに向けて就職活動の旅に出かけます。
 マンハイムでは就職は出来ませんでしたが、ヴェンドリングという素晴らしいフルート奏者に出会います。
 彼が紹介してくれた裕福なアマチュアフルート奏者、ドゥジャンから依頼されて作曲したのが、フルート四重奏、協奏曲の内の3曲です。

 華やかで快活な第1楽章と第3楽章に挟まれた2楽章では、弦楽器のピツィカートの伴奏の上を叙情的に歌うのが印象的な第1番。

 ヴァイオリンとの対話が美しい第2番。
 2楽章はメヌエットのテンポでと書かれた舞曲。

 第3番は快活な3拍子の1楽章と、テーマに続き、それぞれの楽器がソロを受け持つヴァリエーション、深い情感をたたえたアダージオの第5変奏と、明るいメヌエットの第6変奏から成る2楽章。

 オーケストラでは2番フルートとピッコロを担当しておりましたが、今年いっぱいで卒業します。その後はソロや室内楽の勉強を続けたいと思っています。
 今回がその出発点となりますよう、心を込めて演奏します。
 一緒に演奏してくださる弦楽器のメンバーからも大きな力をいただいています。
 このような素晴らしいメンバーがいる関西フィルを、今後は外から応援したいと思います。」

尚、チケットの販売は12日(日)まで。
感染症対策のため、残席がある場合でも当日券の販売は行いません。
チケットをお持ちのみなさま、会場でお待ちしております

 

 

3公演目は、16日(木)正午ごろより配信開始予定の第15公演
金管五重奏と同じく、大阪中之島美術館で演奏させていただきます

まだ収録前なので、練習風景を…

左からヴァイオリンの泉谷更沙、ピアノの谿博子さん、
ヴァイオリンの永井利佳の美女トリオです

(ちなみに練習会場は、今年3月からの関西フィル本拠地、
門真市ルミエールホールの小ホールをお借りしています
ホールでアンサンブルを練習できるとは…贅沢ですね

 

演奏曲は…
♪ショスタコーヴィチ:「2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品」より 第2、3楽章
モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 ト短調 作品71

奏者より、メッセージです

「今回メインの曲に選んだ、モシュコフスキの『2つのヴァイオリンとピアノのための組曲』は、3人の演奏者のうち、誰かが伴奏になることがほとんどありません。
 ”歌い合い合戦”をしているのがとても秀逸で、3人で演奏しているとは思えないほど、交響曲のような壮大な曲になっています!

 1楽章から4楽章まで、それぞれの美しいメロディーが聴きやすいことも特徴の曲だと思います。
 
 充実したひと時となりますよう、精一杯”歌って楽しんで”弾きたいと思います。
 よろしくお願い致します」

 

配信公演は、各公開日より10月31日(日)まで視聴可能です。
詳細はこちらよりご確認ください

少しでかけるのにも、いろいろと考えてしまう昨今ですが、
この「大阪クラシック」では、ご自宅が公演会場になります
ぜひ、
たくさんの演奏を“ハシゴ”してみてください