5月のマグノリア
みなさま、こんにちは
ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?
世間では10連休の方もおられると聞きますが、
関西フィルは演奏会続きで、カレンダーに関係なく西へ東へ動いています!
そんなゴールデンウィークの最終日、5月8日(日)に
毎月恒例のマグノリアコンサートがございます!
関西フィルメンバーが毎月1回出演させていただいている
室内楽のコンサートシリーズ、マグノリア・サロンコンサート、
5月はチューバの吉野竜城が出演いたします
オーケストラのステージではいつも
向かって右奥にドーンと構えているチューバ。
オーケストラ曲ではチューバのソロはあまりありませんので
チューバの音を単独でお聞きいただく機会はなかなかありません。
どっしり低音のソロを、マグノリアホールでぜひ
そうそう。この大きな金管楽器は「テューバ」「チューバ」と
2通りの表記方法がありますが、
ウチの吉野は「チューバ」派ですので、
今日は「チューバ」と表記しますね
共演はピアニストの橋本礼奈さん。
大学在学中よりチューバやユーフォニウムの伴奏ピアニスト
として活躍され、現在は日本国内のみならず、
海外のバリチュー奏者からもひっぱりだこ!!
きっと低音楽器ならではの“なにか”があるのでしょうね~。
そして、吉野のお弟子さんとご結婚され、
関西に移ってこられた、とのこと。
そんなご縁での、今回の共演となりました!
今回のプログラムについて、吉野に聞いてまいりました!
♪
今回は前半はホルンの曲とフルートの曲、
後半はチューバのオリジナルを演奏します。
チューバは19世紀中頃から普及した楽器なので
バロック、古典、ロマン派の時代にチューバの為の作品と
いうものが無く、他の楽器の作品を演奏する事が一般的なのです。
ホルンの作品は同じ金管楽器ですし、同じF調の楽器を使う事も
あり、よくチューバで演奏されます。
数十年前までは、R.シュトラウスのホルン協奏曲が
チューバのオーディションの課題曲として頻繁に使われていました。
バッハのフルートソナタの中でも、
Es Durはもはやチューバのレパートリーとして定着していますが、
今回はE Durを演奏します。
チューバで演奏するのは非常に珍しいのではないでしょうか?
F調の楽器でE Durを演奏するのは運指が大変難しいのですが、
(フルートでも充分難しいそうですが…)
とても素敵なかわいい曲ですよ。
チューバのオリジナル作品は、
米独ジャズピアニストの作品2曲を取り上げました。
J.ハーモンは大学で作曲を、
ジャズピアノをオスカー・ピーターソンに学び、
ジャズピア二スト、作曲家として活躍した人です。
今回演奏する「silhouette 」はエンパイアブラスクインテットで
名手として活躍し、そして優れた教師としても名高い
アリゾナ州立大学のサミュエル・ピラフィアン
の為に書かれたとても素敵な曲です。
E T Kalkeは1924年シュトットガルト生まれ、
オーボエ奏者からジャズピアニストに
転身したとの事ですが、室内楽、管弦楽曲など作品は多数あります。
明るく楽しい曲ですので、肩の力を抜いてお楽しみ
いただけましたら幸いです。
♪
チューバでフルートの曲!?
音の高さはいちばん遠い楽器同士なのに、意外ですね!
特に管楽器は、楽器それぞれにいろんな事情や背景がありますので、
そのあたりに詳しくなると、オーケストラを聴くのが
ますます楽しくなりますよ
吉野と言えば、演奏の合間のおもしろトークも好評ですので、
そちらも合わせてお楽しみくださいね
ご来場、お待ちしております
【マグノリア・サロンコンサート】
[日時] 2016年5月8日(日)14:00開演(13:15開場)
[場所] 逸翁美術館マグノリアホール (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m) [出演] 吉野 竜城(関西フィル・チューバ トップ奏者)
橋本 礼奈(ピアノ)
[プログラム]F.シュトラウス:ノクターン Op.7
J.S.バッハ:フルートソナタ第6番 E Dur BWV1035
J.ハーモン:シルエット
ET.カルケ:コンチェルティーノ in F
[入場料] 全席自由\1,000(120名様限定)
[お問合せ]逸翁美術館 072-751-3865