なんとも心躍る名倉さんのマリンバです!!
みなさまこんにちは
今日も気持ちの良い秋の一日でしたね~
今日、明日と15日(木)に開催する「名曲アワー」公演の練習を行っています。
2012年にリニューアルされ、素晴らしい反響板が備わった大阪の
中心地に位置するホールです
下記写真は、今年5月ヨーロッパ公演直前の演奏会の様子。
15日の公演の大きな目玉は真島俊夫さんの”大樹の樹”。
もともとはマリンバと吹奏楽のために作られた曲ですが、オーケストラ伴奏版に作り直されました。
15日はオーケストラ版の日本初演となります
指揮は大友直人さん。2012年の第九公演以来の共演となります。
真島俊夫さんは、「三つのジャポニスム」などの楽曲でよく知られて
いる作曲家でいらっしゃいます。
特に吹奏楽のジャンルでは大活躍なさっていますね
日本とブラジルの友好100周年を記念して、名倉誠人さんのために作曲
されました。
1908年に初めてブラジルに渡った日本人の希望や苦労、友情などが
描かれた3つの楽章で構成されています。
有無を言わさず前向きでポジティブな気持ちになれる素敵な作品です!!
日本からの移民が、希望を抱いてブラジルに渡る様子を描いた第1楽章”航海”、何度も出てくるマリンバのリズミカルなメロディーが印象的で心に残ります。
”郷愁”と名付けられた第2楽章、マリンバのトレモロがこんなに心に
響くものだとは、初めて知りました
真島さんが「渾身のメロディー」とおっしゃっている旋律を、名倉さんが
信じられないくらいのエモーショナルな表情で、まるで歌を歌うかのごとく
紡ぎ出されていかれます。
そして、両国民の信頼と友情が結晶化する第3楽章の”結実の祭り”、
充実のリズムに満たされたフィナーレです。
サンバのリズムも出てくるのですが、これがもう理屈無しに楽しい
今回は、日本の老舗マリンバメーカー、「サイトウ」のマリンバを使用されます。
幅2メートル60センチ強の巨大なマリンバ
今日の練習は、斉藤楽器製作所代表の斉藤さんもお越しいただいて行いました。
マリンバのメーカーはたくさんありますが、「サイトウ」の特徴としては、機械を多用しない
ハンドメイド製造とのこと。
特に写真のコンサートマリンバでは、低音の共鳴管(鍵盤の下の管)が
くるっと曲がって上を向いているのが特徴
これによってとても豊かな低音域の音が実現できるそうです
さらに!上の写真をよく見ると~、名倉さん、左手の左側の
マレット(バチ)だけ違う色ですね。
マレットの材質や硬さによって音色が変化するので、「サイトウ」マリンバの
豊かな低音域をさらに効果的に響かせるようになさっているのかも
この曲では、名倉さんは何度もマレットを持ち替えされます。
その時にはぜひ響きの変化にご注目くださいませ
そして後半の大きなメインは大友直人さんのチャイコフスキーの”悲愴”
これはまた明日ご紹介いたします
明日の17時まで事前ご予約を受け付けています
【関西フィル名曲アワー】
※地下鉄四つ橋線「四ツ橋」駅あるいは「本町」駅下車
独奏:名倉 誠人(マリンバ)
[プログラム]
◆冨田 勲:新日本紀行のテーマ
◆真島 俊夫:大樹の歌~マリンバとオーケストラのための協奏曲~
◆チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74 「悲愴」
※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。
S席¥5,000/A席¥4,000/B席¥3,000/学生席(25歳以下)¥1,000(全席指定・税込)
※学生席は関西フィル・チケット受付でのみご予約承ります。
関西フィルハーモニー管弦楽団
06-6577-1381