フルート四重奏曲をマグノリアホールで

みなさま、こんにちは。
ヨーロッパから帰国してしばらくは時差ボケに悩むメンバーもいましたが
すっかり通常運転の関西フィルです
そして今月も通常運転で、マグノリアコンサートがございます

阪急電鉄さんとマグノリアホールさんの多大なご支援により
月に1回、関西フィルのメンバーが出演させていただいている
室内楽のコンサートシリーズ「マグノリア・サロン・コンサート」
6月はフルートの沼田陽一と、チェロの大町剛が出演させていただきます

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練習場の廊下でパチリ
沼田&大町のコンビは、2012年2月以来で、約3年ぶりです

沼田は5月に引き続き、2か月連チャンで出演させていただきます
先月ご来場くださったみなさま、今月もよろしくお願いいたします

(実は過去にも1人だけ、2か月連続出演したメンバーがいます。
誰だかお分かりになる方は、相当な関西フィルマニアですね

今回の共演者は、前回2012年に引き続き、
ヴァイオリンのチプリアン・マリネスクさん。

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そして、ヴィオラには紅一点で土井茉莉さん。


土井茉莉写真

今回のプログラムは、題して
「モーツァルト フルート四重奏曲・全曲演奏」

「フルート四重奏」? フルート4人で演奏するのかな?
と思ってしまいますが、そのフルート四重奏ではなくて、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、そしてフルート、の編成によるカルテットです。
室内楽の世界はややこしいです

モーツァルトが残したフルート四重奏曲は全部で4曲。
第1番ニ長調K285
第2番ト長調K285a
第3番ハ長調K285b
第4番イ長調K298

中でも、第1番ニ長調K285は名曲・傑作として知られ、
フルート奏者が避けて通れない重要レパートリーです。

モーツァルトと言えば、明るく快活で屈託のない長調の音楽と、
メランコリックで独特の憂いに満ちた短調の音楽、
相反する特徴を合わせ持つのが、モーツァルトの魅力だと言われます。
このフルート四重奏曲第1番ニ長調では、
そんなモーツァルトの二面性がしっかりと感じ取れる構成になっていて
第1楽章ニ長調と、第2楽章ロ短調のアダージョ、
そして切れ目なく続く第3楽章のニ長調ロンド、
明・暗・明の対比がすばらしく味わい深い1曲です

加えて、フルートはもともとニ長調を得意とする楽器ですから、
第1楽章のメロディでは、フルートの魅力全開です
ちなみに、モーツァルトはフルートが嫌いだったと言われているそうです
嫌いな楽器なのに、こんなにもフルートらしい曲が書けるわけですから、
やっぱりモーツァルトは天才ですね

フルートのことばかりお伝えしていますが、
フルートを支える弦楽器群の活躍にもぜひご注目ください。
メランコリックな第2楽章は、全編ピチカートによる演奏で、
メロディの空間を広げます。弦楽器ならではの表現ですね

残る3つの四重奏曲も、第1番ほどに有名ではありませんが、
それぞれにモーツァルトらしさを感じていただける曲だと思います。
この4つを、第2番→第1番→第3番→第4番の順に演奏する予定です。
4曲を一度に聞く機会はなかなかありませんので、この機会にぜひ、
モーツァルトワールドにどっぷり浸っていただければ幸いです

そして、この4曲をいっぺんに演奏する機会もめったにありませんので、
沼田番長、「まァた大変なプログラムになりましたよォ。
ひとつ、よろしくお願いしまっす」と、気合を入れて、
みなさまのご来場をお待ちしています


【マグノリア・サロンコンサート】
[日時] 2015年6月27日(土)14:00開演(13:15開場)
[場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
  (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

[出演]
 沼田 陽一(関西フィル・フルート トップ奏者)
 大町 剛(関西フィル・チェロ奏者)
 チプリアン・マリネスク(ヴァイオリン)
 土井 茉莉(ヴィオラ)
[プログラム]
 モーツァルト:フルート四重奏曲 全曲 
[入場料]
 全席自由¥1,000
 (※120名様限定です!)
[お問合わせ]
 逸翁美術館:072-751-3865

撮影前のひとこま

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「なにやってるんすか~?」

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「え?これなんの撮影?マグノリア?」