メンデルスゾーンの大オラトリオ、「聖パウロ」いよいよです。
みなさまこんにちは
明日はいよいよメンデルスゾーンの2大オラトリオのひとつ、
「聖パウロ」の定期演奏会です
今日は3日目の大詰めの練習でした
2013年発足の関西フィル合唱団、今回3回目の定期演奏会出演となります。
去年までの公演より合唱団員が増え、90名の団員さんとの共演です。
メンデルスゾーンの「聖パウロ」はモーツァルトの「レクイエム」のように、
幅広く知られた宗教曲ではありませんね。
「聖パウロ」というタイトルだけではどんな内容なのか想像が
つかないと思います。
飯守さんにおおまかな流れを聞いてみました。
簡単に言うと、タイトル通り「聖人パウロさんのお話」ということ
この聖人パウロさん、聖人になる前は「サウロ」という名前でした。
サウロは天地創造の神(この神の子どもがイエス・キリスト)に対しては
深い愛情を持って信仰していましたが、イエス・キリストには憎しみを
持っていました。
ステファノをはじめとする他の聖人達が迫害を受けるのを、
喜んでいたのです。
しかし、そんなサウロにイエス・キリストから一筋の光がさし、
サウロは震え慄きます。
イエス・キリストの光と言葉によってサウロは目覚め、
その教えを広めていこうという情熱に立ち上がります。
天からの鋭い光によって視力を失ったサウロですが、
イエス・キリストに選ばれたサウロは奇跡によって視力も
取り戻します。
ここまでは前半の流れです。
対訳にある「サウロ」と「パウロ」は同一人物です。
後半は、いわゆる聖人パウロとなった彼が、神を称え布教を進める
生涯を描いています。
ユダヤ人からのひどい迫害・ねたみ、仲間との出会い、
パウロ自身が起こす奇跡、さまざまなことが描かれます。
4名のソリストの皆様。
一番左より、民衆の様子や物語を語るソプラノの朴 瑛実さん、
深い心の信仰を語るアルトの谷地畝 晶子さん、ステファノやアナニアなど、
パウロ以外の登場人物を歌うテノールの畑 義文さん、関西フィル合唱団の指導者も
していただいています。
そして、サウロと聖人となったパウロを歌うバスの篠部 信宏さん。
「メンデルスゾーンの繊細さと情熱が同居したとても彼らしい作品です。
”信仰の素晴らしさ”と”憎しみの恐ろしさ”の2つを極端に表しています。
”信仰の違いによって蔓延る大きな憎しみ”、現代にも同じように
存在していますね。」
と飯守さんはおっしゃっていました。
第1部、休憩、第2部で、2時間40分前後の公演時間となりそうです。
この音楽によるパウロの生涯の長編ドキュメンタリー
どうぞたっぷりとお楽しみください
明日は12時45分から当日券を発売いたします。
皆様のお越しをお待ちしております。
【関西フィル第264回定期演奏会】
13:40~ 指揮:飯守泰次郎によるプレトーク開催!
独唱:朴 瑛実(ソプラノ) 谷地畝 晶子(アルト)
畑 儀文(テノール) 篠部 信宏(バス)
合唱:関西フィルハーモニー合唱団
[プログラム]
※出演者、曲目など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
学生席(25歳以下)¥1,000(全席指定・税込)