デュメイウィーク最終公演、いずみホールシリーズです。
みなさまこんにちは
怒涛のデュメイウィーク、今週21日(金)のいずみホールシリーズで
終了致します。
15日の定期演奏会、17日の伊丹での公演、18日の名古屋公演と、
3公演が終わりました。
本番の合間に練習や記者懇親会などがびっしりなので、
デュメイは11月10日(月)から休日無し
でも、意外と元気そうですよ

今日の練習ではチェロソリストの堤剛さんにご参加いただきました。
日本を代表するチェロ奏者でいらっしゃる堤剛さん、さすがの貫録です・・・
ビシッとネクタイを締めていらっしゃいます。

立ち姿から弾いてらっしゃるお姿まで、厳しくも包容力豊かな雰囲気が伝わってきます。
そして、その通りの音がチェロから紡ぎ出されていきます![]()
堤さんのとても豊かで深い音色の低音、いずみホールの音響の中で
聴けることが楽しみです![]()
チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」、心に沁みる美しいテーマですね!!
序奏とテーマ、そして7つの変奏曲からなっており、それぞれの変奏曲が
悲しさ、切なさ、活発さ、優雅さなどとてもはっきりとしたキャラクターを持っています。
堤さんの演奏でさらに際立つこのキャラクターたち
チェロの傑作ですね
1985年の初共演から、5回目の共演となる堤剛さんとの”ロココ”、
どうぞお楽しみに
後半は”デュメイ・フェイバリッツ”をお届けします。
まったく対照的なラヴェルとブラームス![]()
ラヴェル「マ・メール・ロア」、フランスのオーケストラ作品の中で、
もっとも親しまれている曲のひとつではないでしょうか。
もちろんデュメイはお手の物
デュメイが一度歌って表現すると、一気に楽団員にニュアンスが伝わり、
フランスの薫りがしてきます
第3曲のパゴダ達がこまごまと動き回る様、第4曲の野獣を表すコントラファゴット、
第5曲終盤の繊細ながら感動的な盛り上がりなど、聴き所満載です![]()

そして最後はブラームスの”ハイドン・バリエーション”。
このハイドンのテーマを使って何人かの作曲家が変奏曲を書いています。
その中でもとてもまとまりが良く親しみやすいのはこのブラームスの変奏

デュメイは、ラヴェルの音色との違いを細かく指示していました。
とくにピアノ(弱く)の音。
「ピアノ(弱く)と書いてあっても、ラヴェルと一緒ではダメ。
ブラームスのピアノはintensityに!」との指示が何回か。
「intensity」とは、厳しさ、激しさ、強さ、という意味があります。
”身のつまった”というようなニュアンスなのかもしれません。
編成はあまり大きくありませんが、終曲の荘厳な大伽藍・・・
今年最後のデュメイウィークの締めくくりにふさわしい1曲です![]()
チャイコフスキー、ラヴェル、ブラームスと、とてもバラエティー豊かな
明日のプログラム、どうぞご期待ください![]()
事前ご予約は終了させていただきました。
明日は18時から当日券を発売致します。
【関西フィルいずみホールシリーズVol.35】
独奏:堤 剛(チェロ)
[プログラム]
◆チャイコフスキー:感傷的なワルツ 作品51-6
(デイヴィッド・ワルター編曲)
◆チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 作品33
◆ラヴェル:「マ・メール・ロワ」組曲
◆ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。
関西フィル:06-6577-1381

