ショパンの魅力をマグノリアで

みなさま、こんにちは
気持ちの良い気候が続いていますが、
早いもので、もう間もなく6月、梅雨のシーズンがやってきますね
6月は飯守さんのワーグナーが控えていますが、その前に
いつものマグノリアコンサートがございます

毎月1回、関西フィルメンバーが出演させていただいている
室内楽のコンサートシリーズ「マグノリア・サロンコンサート」
6月はチェロの日野俊介が出演いたします

日野俊介2

チェロ弾きはクールで飄々としてる人がなぜか多いのですけど、
いつもチェロを背中に担いで移動していますので、
実はみんな力持ちで体力があります
写真でもチェロを担いでおります

日野のマグノリア出演は2回目。
前回は弦楽五重奏で出演いたしましたが、
今回はピアノに一ノ瀬夏美さんをお迎えして、
がっつり、チェロの室内楽曲をお届けいたします

メインは何と言ってもショパンのチェロソナタ
ショパンと言えば華麗なピアノ曲というイメージですね。
オーケストラの曲では、ピアノ協奏曲が有名です

聴きどころなど、ちょっと、日野に聞いてまいりました

「チェロソナタ 作品65は、ピアノの詩人ショパンが残した曲の中では、
非常に難解でかなり大規模な、異色ともいえる作品です。
演奏そのものも難しいのですが、特に1楽章などでは、
ヴィルトゥオーゾ的に動くピアノパートに対して、
意外に低い音で動く箇所も多いチェロとの音量のバランスを保つのは至難の業です。
ですが、そういうピアノとチェロが終始対等に渡り合うところが、
やはりひとつの大きな聴きどころでしょう。
そして、彼の生涯最後の室内楽作品となった曲ですから、
その魅力の全てが凝縮されているはずですので、
その辺りをお楽しみ頂ければと思います。」

ショパンはピアノ以外に、このチェロという楽器をとても愛していたそうです
晩年のショパンが(といっても36、7才くらい…まだまだ若い!)
愛するピアノとチェロのため、それぞれの楽器を完全に対等に扱い、
楽器の特性を最大限生かして書いた曲が、このチェロソナタです。
よくあるチェロ+ピアノ伴奏の形ではないので、難所だらけ!
ショパンのピアノ曲がお好きな方にも、たっぷりお楽しみいただける
とっても内容の濃い1曲です

またピアニスト、一ノ瀬夏美さんのソロで、ショパンのピアノ曲も演奏予定
ショパン好きの方にはかなりオススメのプログラムとなっております

日野一ノ瀬写真

練習風景をご紹介・・・
(ご自宅の写真なのでちょっとぼかしを入れております。)
ショパンのソナタは丁々発止でスリル満点とのこと。

そんなわけで、6月のマグノリアコンサートは
気合十分でチェロとショパンの魅力をお届けいたします
みなさまのご来場をお待ちしております

【マグノリア・サロンコンサート】
[日時] 2014年6月8日(日)14:00開演(13:15開場)
[場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
  (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

[出演]
 日野 俊介(チェロ)
 一ノ瀬 夏美(ピアノ) 
[プログラム]
 ドヴォルザーク:ロンド
 ショパン:チェロ・ソナタ
 ほか 
[入場料]
 全席自由¥1,000
 (※120名様限定です!)
[お問合わせ]
 逸翁美術館:072-751-3865