奏者間ソーシャルディスタンスの検証について

先にご案内させていただきましたが
2020年6月27日(土)にザ・シンフォニーホールで開催を予定しております、
「関西フィル第311回定期演奏会」は、
新型コロナウイルス感染症拡大を巡る状況を鑑み、
感染予防対策を講じた上で大幅にプログラムを変更して開催いたします。

 変更後のプログラムは次のとおりです。
・モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 K.527
・モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
・シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調 D485

友の会の皆様、既にチケットをご購入いただいているお客様には
大変申し訳ございませんが、客席内のソーシャルディスタンスを確保するため、
同一席種内で、お手持ちのチケットとは異なる席へのご移動をお願い申し上げます。
詳細につきましては、別途ご連絡させていただきます。
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舞台上につきましても、奏者間のソーシャルディスタンスを確保するため、
小編成で演奏可能なプログラムに変更させていただきました。
当楽団としても初の試みとなりますので、先日演奏の検証を行いました。

練習場であるチェリーホールに集まったのは、約2ヶ月ぶりの事です。
これだけの長期間アンサンブルをしなかったのは、
恐らく楽器を手にしてから初めての事でしょう…。

写真のように、管楽器以外の奏者はマスクを着用し、
奏者間の距離を十分に空けた上で検証を行いました。
小編成…6型の弦楽器編成です。

これだけの距離を取って演奏する事は、
恐らく多くの奏者にとっては初めての事だと思われます。
演奏者同士、意見交換を交えながら検証が進みました。

どのように配置すればアンサンブルしやすいか、
また音の聞こえ方はどう違ってくるのか…

立奏による音の違いはあるのか否か…

短時間の検証でしたが、有意義なものとなりました。
フルオーケストラと同じ響きを得る事は難しいものの、
演奏可能であると判断いたしました。

限られた条件で最良の演奏をお届けするため、
お客様に再び「生の音楽」を感じていただくための今回の決断…
どうかご理解いただければ幸いです。

お客様にはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、
「関西フィル第311回定期演奏会」の開催を、
どうぞ応援よろしくお願いいたします。

公益財団法人 関西フィルハーモニー管弦楽団
楽団員一同