愛している以上、橋本市ニューイヤーコンサート20回目

 

 この方は和歌山県橋本市民会館(南海橋本駅より徒歩15分)の館長、
木下大宝さん。
カメラを向けるときちんとポーズをとってくださるおちゃめな方です。
木下さんに橋本市民会館で毎年開催されるニューイヤーコンサートについて
お伺いしました。

「フルオーケストラの公演を考えていたところ、
藤岡幸夫さんを指揮者に迎えて
関西フィルを盛りあげよう、と精力的に営業されていた
当時の(関西フィルの)事務局長様が相談にのってくださったことが
ニューイヤーコンサートの始まりです。それが1999年でした。
 開催当初は演奏よりもお二人の司会を楽しみに
来られる方がほとんどでした。当時、橋本市にはクラシックコンサートを
開催しているところがなく、クラシックを聴いている方が
ほとんどいないため、誰も楽しみ方が分からない。
お客さまの中には、曲の途中で拍手をされる方もいました。

 曲に関しても小・中学校で習った「運命」(ベートーヴェン作曲)や
テレビでよく使われていた「新世界より」(ドヴォルザーク作曲)などを
プログラムに入れました。構成も一部が1曲数分のもの、二部が交響曲と
クラシックの底辺を広げる意味を持たせました。

 お客さまの中には第1回ニューイヤーコンサートでクラシックデビューされた方もいます。その後、会を重ねるごとにクラシックの世界を
知っていかれ、詳しくなっています。
関西フィルの演奏もレベルアップされているので、
お客さまと一緒に成長していると感じています。

 10回目あたりから、お客さまがニューイヤーコンサートを
『愛している』を通り越しているような状態になっていると
感じ始めました。例えば、コンマスはずっと岩谷祐之さんだったのが、
違う方に変わったときに「岩谷さんは関西フィルを去られたのではないか」
と不安になられました。
市民会館の耐震工事を行ったときは、どういう理由かは不明ですが、
「ニューイヤーコンサートがなくなる」とデマが流れたほどです。
 出会いは偶然的なものかもしれませんが、
橋本市・関西フィル・藤岡幸夫さんの
どれが欠けても20年も続く事は無かったと思います。
これがあったからこそ、橋本市のお客さまは安心して
来場されるようになり、橋本市の年始の恒例行事となっています。
これはなくしてはならないと思っています。」

 

藤岡幸夫さんよりメッセージ

『2019年1月からいよいよ関西フィルと20年目のシーズンを迎えます。
橋本は20年前に関西フィルの指揮者として初めて指揮した街で、
以来、毎年ニューイヤーが続いているのは凄い文化です。
地元の熱心なスタッフの皆さまや毎年来て下さる沢山のお客さまのおかげと
深く感謝しております!
 素晴らしい歴史あるニューイヤー!今から本番が楽しみです!』

橋本市出身の中山直音(関西フィル首席ティンパニ奏者)と
柏山七海(関西フィルヴァイオリン奏者)からメッセージ

◆中山より

『皆さま、こんにちは、
関西フィル、首席ティンパニ奏者の中山直音です。
 私は橋本市生まれ、橋本市育ちで現在は関西フィルの楽団員として
活動しています。
関西フィルの橋本ニューイヤーコンサートは私が初めてオーケストラを
聴いた演奏会で、まさか自分がそのオーケストラ、
橋本のニューイヤーコンサートに出演するとは当時は
全く想像もしていませんでした。
今回は20回目の記念の回という事で、私自身もとても嬉しく思っています。
 長年このコンサートを開催して下さいました主催者の皆さま、
そしてご来場頂く沢山のお客さまのお陰で20回目を迎える事ができ
大変、感謝感激しております。
 また将来、このニューイヤーコンサートをきっかけに橋本市出身の演奏家が
沢山活躍する事を願っています。』

◆柏山より

『皆様、こんにちは!
私は橋本市出身で現在、関西フィルハーモニー管弦楽団バイオリン奏者を
させていただいております、柏山七海です。
3才の時に音楽教室の発表会で、ここ橋本市民会館で人生初の舞台を
踏ませて頂きました。それから何度か発表会があり、市民会館には
沢山の幼少期の思い出があります。
 現在は地元橋本市で開催される関西フィルのニューイヤーコンサートが
私の励みとなっております。
これからも応援どうぞ宜しくお願いいたします。』

 20年も同じ場所・同じ指揮者で公演を続けられるのは、
まさに奇跡です。2019年は1月14日(月)に開催します
 まだ橋本市民会館でのニューイヤーコンサートを聴いたことがない方は
お客さまと関西フィルと藤岡さんとの「奇跡」を感じてください
そして是非、仲間入りを

 

◆第20回橋本市ニューイヤーコンサート
日時:2019年1月14日(月・祝)開演15:00(開場14:30) 
指揮:藤岡幸夫
会場:橋本市民会館
プログラム
【第1部】
●スッペ:喜歌劇「軽騎兵」序曲
●ビゼー:「カルメン」第1組曲より“間奏曲”“闘牛士”
●ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第8番
●マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より“間奏曲”
●J.シュトラウスⅡ:チックタック・ポルカ
●J.シュトラウスⅡ:皇帝円舞曲
 
【第2部】
●ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 作品92