飯守泰次郎さんの「トリスタンとイゾルデ」第3幕、練習始まりました!
みなさまこんにちは
本当に蒸し暑いですね~。梅雨明けはまだ先のようです…。
この蒸し暑さに負けないくらいの熱い練習が
昨日から始まりました
今週15日(金)「トリスタンとイゾルデ」第3幕を定期演奏会で
取り上げます。
「トリスタンとイゾルデ」は2010年に第2幕を取り上げています。
究極の愛の物語、いよいよフィナーレをむかえることに
11日(月)、最初の練習日に飯守さんのピアノによるライトモティーフの
レクチャーがありました。
ライトモティーフとは、特定の人物や状況に結びつく短いメロディー
のことです。
トリスタンやイゾルデの愛のモティーフ、死のモティーフ、歓喜の
モティーフなど、とてもたくさんのライトモティーフが入り組んでいます。
奏者は、自分が演奏するソロのメロディーなど、何を表現している
モティーフなのかを細かくチェックしていきます。
これでずいぶん音楽の見通しが良くなりました
今回は、第1場でパイプオルガン前での演奏があります。
イングリッシュホルンとホルツ・トランペットをバンダとして演奏します。
ホルツ・トランペットめずらしい楽器です。
ホルツ(Holz)とはドイツ語で”木”のこと。木製トランペットですね。
上の写真の一番奥の台の上で演奏しています。
演奏するのは白水大介。こんな楽器です
ワーグナーが「木製のトランペットを!」と想像して指定した楽器で、
最近まではそれぞれの奏者が工夫して音色を作っていたそうです。
(たとえば楽器に帽子をかぶせたりして、”木製”を想像して…)
最近、ヤマハ株式会社さんが”ホルツ・トランペット”として楽器を
作製され(さすが世界のヤマハ!!)、今回はヤマハ株式会社さんの
ご厚意でお貸しいただいています
マウスピースとロータリーシステム(右手のボタン部分)の部分は
真ちゅう、木製に見えている部分も7割くらいは内部に真ちゅうの
パイプが通っています。楽器の先端、ベルの部分は完全に木製です。
第2幕の終わり、周りを裏切った愛ゆえ大怪我を負ったトリスタンは、
生まれ故郷のカレオールに戻っています。イゾルデとは離れ離れに。
第3幕の第1場、カレオールの古い民謡をバンダのイングリッシュホルンが
演奏します。イゾルデを思う気持ちから、いっそう悲しく聴こえます。
その時、イゾルデを乗せた船が近づいてくるのが見えてきます。
それを知らせる見張りが吹くのがこのホルツ・トランペットの
ファンファーレ。
やはり通常のトランペットとは違う、少し鼻にかかった内向的な
響きがします。
第1場だけでの演奏になりますので、ぜひお見逃しなく
明日から歌手の皆さんが参加されます。
飯守さんと歌手の皆さんは3月からピアノ伴奏でのお稽古を
してらっしゃいました。
すでに練りに練られているはず楽しみです。
またご紹介します
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公演詳細