50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0829

皆さま、こんにちは!
 50周年記念コラム~未来の関西フィルへ K.0829
今回はコントラバス奏者、袖下績からのメッセージをお届けします。

 楽団創立50周年、思い出に残る良い年になるかもと楽しみにしておりましたが、早くも2月の後半から悪夢が始まり、次々と公演キャンセルが続き、たくさんあったスケジュールも真っ白になっていきました。
公演のために練習して準備していた曲も、キャンセルによって演奏する機会を失うことの繰り返し。この関西フィルには素晴らしい奏者がたくさんいます。同じ舞台上にいながら、身内の演奏に感動することもあります。
そういった仲間に何ヶ月も会えないのは辛いことです。今まで楽団を支えてきて頂いた先輩方もこの先、次々と定年で退団されていきます。同じ舞台で一緒に演奏出来る回数がどんどん削られていく。このような悪夢が何ヶ月、何年続くのだろう。もっと一緒に演奏したかった。色々話をしたかった。一緒に食事にも行きたかった。限られた貴重な日々をコロナによって奪われてしまいました・・・。

 先の見えない絶望感が続き、夏になり、ようやく小さな希望が遠くに見えてきたような気がします。この先、新たな困難が次々と楽団を襲ってくるかも知れませんが、希望を持って前に進みます。
もう一度、たくさんのお客さまの前で演奏したいです。