Page Top

飯守泰次郎&関西フィルのCD 関西フィル・ライヴシリーズIII

2007年2月と2006年11月の演奏会のライヴ録音となります。ロシア音楽にも一際深い共感を寄せる飯守泰次郎渾身のショスタコーヴィチと、近年再評価の進む大澤壽人の「小交響曲」とのカップリングです。皆様、ぜひお買い求めいただき、ご高評ください。
ALCD-8031 本体価格¥2,800+税

20080328_cd
Performed by Taijiro Iimori Courtesy of FONTEC INC.

関西フィル・ライヴシリーズIII
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
 ●指揮:飯守泰次郎
 ●関西フィルハーモニー管弦楽団

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 作品47
 ●大澤壽人:小交響曲 ニ長調

録音:2007年2月21日 すみだトリフォニーホール(ライヴ録音)
   2006年11月30日 ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)

このショスタコーヴィチの「第5交響曲」だが、当日筆者がすみだトリフォニーホールの上階バルコン席で聴いた印象では、飯守は関西フィルからかなり鋭く荒々しく、闘争的で攻撃的な響きを引き出し、劇的に盛り上げていた。特に後半2つの楽章のそれぞれのクライマックスにおける体当たり的な昂揚と緊張は、なまなましく壮絶である。その一方、弦楽器群のしっとりとした響きも印象的だ。組み合わされている大澤壽人の「小交響曲」が、日本風の叙情を随所に垣間見せる小編成の美しい曲であるだけに、ここでは飯守と関西フィルのさまざまな特徴がすべて味わえるといってもいいかもしれない。(東条碩夫/ライナー・ノートより)