公共の文化施設の役割を発揮する場所=東大阪市文化創造館
「東大阪市文化創造館は市民の財産であり、すべての市民が文化に
触れることができる場所にしたい」
長年にわたり東京都立川市のホール事業に携わられた後、
昨年に東大阪市文化創造館(2019年9月1日にオープン予定)の
館長にご就任された渡辺昌明さんの言葉です。
どのような思いで文化創造館に来られたかをお伺いしました。
「文化は好きな人だけのものではなく、その場所に住んでいる
全ての人のものです。これは今まで立川市のホールに
関わってきたことを思い返して、
文化創造館の館長になるかどうかの決断時に、
決定打になった思いです。ホールに魅力を感じ、これまでの経験を
活かせると期待を込めて来ました。
東大阪市の市民の皆さんは親しみやすいです。
自転車や徒歩で街に出ると声を掛けてくれる方がいます。
市内には千年以上前に創造された神社などがあり、
歴史があり、人が続いてきた証を感じられます。
だからこそ、50万人の市民に文化創造館を知ってもらいたい。
音楽や芸術の良さを知ることで、日常が晴れやかになり
『明日から頑張ろう』と思ってもらえる力がホールにはあります。
皆さまに知ってもらうために、先ず、文化や芸術に
触れる普及活動をしていきます。
私個人の希望ですが、例えば、クラシックは環境がなければ
触れる機会が少ないので、51校ある小学校の児童全員が
卒業するまでに一度はホールでクラシックを聴いてもらいたい。
年2回のホールでのコンサートの他、ロビーコンサートを関西フィルに
お願いしていますが、少なすぎます。
ロビーコンサートのような一流の音楽家の演奏を無料で聴ける
機会を数多く提供してこそ、ホールを建設した意味があります。
文化創造館は市民の財産であり、市民のための事業を行い、
全ての市民が文化に触れる場所にしていきます。」
9月1日(日)のオープン前に、2月3日(日)のプレイベントに
弦楽四重奏で出演させていただきます
このイベントのチラシをデザインしてくださった
サトウデザインの佐藤大介さんにもインタビューさせていただきました
佐藤さんは広告代理店で勤務された後、
文化・美術関係の仕事がしたいと思われ
サトウデザインを立ち上げられました。
今回のインタビューの場所をご提供してくださいました
「コンセプトの『親子で楽しめる』に重点を置いています。
節分の日のイベントなので3に角を生やしたり、演奏する楽器が
分かるようにしたり、一目見て楽しそうと思ってもらえるような
デザインにしました。
生まれ育った土地には音楽や文化に触れる場所が少なく、
住んでいる場所にすぐに触れられるホールがある市民の方が
うらやましいです。文化創造館の完成が楽しみです。」
【サトウデザインホームページ】