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50周年記念コラム~未来の関西フィルへOp.1025

皆様こんにちは。
50周年記念ブログ~未来の関西フィルへ Op.1025です。

 先日、皆様に大変残念なご連絡、
飯守さんの「ブルックナー・ツィクルス最終回」の延期を
お知らせ致しました。
楽しみにしてくださっていたお客様、申し訳ございません。

 1029日(木)は、大山平一郎さん指揮で
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(ノヴァーク版)を
演奏させていただきます。

 皆様よくご存じの通り、大山さんは
1979年からロサンジェルス・フィルハーモニックの首席ヴィオラ奏者を
務めていらっしゃいました。

ロサンジェルス・フィルでは、1978年から音楽監督に、
カルロ・マリア・ジュリーニさんが就任されています。

 そうです、ブルックナー演奏の名匠、ジュリーニさんと
ロサンジェルス・フィルでご一緒だったのです!!
その頃のお話と、飯守泰次郎さんとの出会いについて、
お忙しい中メッセージをお寄せいただきました。

 

* * * * * * * * * *

私が桐朋学園女子高等学校(共学)に入学した当時、
飯守泰次郎さん、秋山和慶さん、黒岩英臣さん御三方が中心に、
オーケストラの指揮を担当されていました。
指揮台の横には齋藤秀雄先生が居られて、私達学生奏者は勿論の事、
指揮者の方々も、先生の鋭い眼光と繊細な聴覚力から発せられるお言葉に、
常に怖い思いを感じていたものです。

その様な緊迫感が漂う中、
飯守さんは恰もその雰囲気から抜け出そうとするような勢いと情熱で、
表現豊かな大きな音楽造りを志しておられた記憶が強く残っています。
そして、お人柄が優しかったです! 
その後もお会いする時には、いろいろ心の籠った会話をさせて戴きました。

【2009年、大山平一郎さん指揮の定期演奏会 フランク:交響曲ニ短調】

ブルックナーの4番に関しては、幾つかの思い出が、、、
1978年にジュリーニさんがロサンジェルス・フィルハーモニックの
音楽監督に就任されたと同時に、空席だった首席ヴィオラ奏者探しが
始まります。

1979年のシーズンが終わった時に、ジュリーニさんから小声で
「貴方が入団し、このシーズンが無事終わったので、
これでブルックナーの4番を安心してプログラムする」
と言われました。

この曲の内容を察知していなかった私は、
ブルックナー特有のヴィオラ声部に課せられる“刻み”の事を、
ヴィオラ奏者でもあったマエストロからわざわざ御忠告を戴いた
くらいに思っていたのですが、しばらく時間がたって、
練習の為に楽譜の2楽章を開けると、、、この事かと!

これは私個人の推測ですが、ブルックナーはマエストロにとって
数少ないアイドル作曲家の一人だったのではないかと思います。 
ブルックナーの音楽に対する探求心、そして音楽家としての生き様に
尊敬の念を抱いておられたからです。 
作曲家がその曲に書いた音を、深く読み取ることからしか得られない
「曲の解釈」というものに自信を持てたときに、
素晴らしい演奏への可能性がひらける、
ということをマエストロから教わりました。

 

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2009年以来となる大山さんとの共演、
当楽団でブルックナーをお振りいただくのは初めてです。

オーケストラ奏者の立場でも曲を知り尽くしていらっしゃる
大山平一郎さん。
「ブルックナー・ツィクルス最終回」に繋げる
大山さんとの「ロマンティック」、どうぞご期待ください!!

それではまた、“5”の付く日にお会いしましょう♪♪