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ご挨拶

 関西フィルハーモニー管弦楽団は、2020年12月に創立50周年を迎えます。前身のヴィエール室内合奏団が産声を上げたのが、前回の大阪万博が開催された1970年。以来、徐々に規模を拡大しながら1982年に関西フィルハーモニー管弦楽団に改組、2003年にはNPO法人となり、2018年に公益財団法人に移行を果たしました。50年の長きにわたり皆様方から賜りましたご支援に心より感謝申し上げます。
 大阪で2番目のプロオーケストラとして発足した関西フィルは、設立当初から存在意義を問われ続けながら挑戦の歴史を歩んで参りました。先人たちの努力により、苦難と希望、どん底と高揚を繰り返す中で、一貫して不変であったものは、「音楽への愛情とエネルギー」そして「聴衆との一体感」でした。半世紀にわたる活動の中で、300回を超える定期演奏会とともに大切にしてきたものは、関西という地域の隅々まで足を運び、音楽の喜びを地域社会と分かち合うことでした。
 このような関西フィルの活動が、日本の音楽文化の、関西の地域文化の向上に多少なりとも貢献できたのであれば幸いです。
 このたび50周年を迎えるにあたり、~こころ奏でて50年。響け世界に、とどけ未来へ~とい うキャッチフレーズを掲げました。関西フィルは2021年に、50周年事業の締めくくりとして、クラシック音楽の故郷ヨーロッパでの演奏旅行を予定しています。関西から世界へ挑戦するオーケストラとして、50周年を新たなスタートと捉え、未来にわたり社会に貢献し続けられるよう努力をしてまいります。
 

公益財団法人 関西フィルハーモニー管弦楽団
理事長  井上 礼之