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  • 2023.12.21(木)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    欧州公演振り返りブログPart3

     こんにちは。

    前回に引き続き、欧州公演を振り返ります〜📝

    Part1はこちら

    Part2はこちら

     

    パリ公演

    10月13日、ゲントの朝焼けを見納め、パリに向かいます。

    パリ公演は指揮者マテュー・ヘルツォーク氏の尽力で実現した公演で、ありがたいことに完売御礼でした🎊

     

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

    〜オーケストラ用語豆知識〜

    移動をし、その日のうちにゲネプロ・本番を
    行うことを『のりうち』と言います

    ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

     

     ここからのツアーは、パリもフランクフルトも『のりうち』です。
    『のりうち』公演は、交通事情などの意味でも、奏者の体力的にも、決して好条件とは言えません。

    むしろ避けるべきなのですが…様々な事情が重なり、今回のツアーは止むを得ず『のりうち』の行程でした。

    「そうと決まればやるしかない」そんな気持ちで楽員・スタッフ一同挑みました。

    とはいえ…我々がヨーロッパに発った日、イスラエル・パレスチナ紛争が始まったのです。
    ストライキやデモなど、不可抗力の懸念もあり、とにかく安全に予定通りに目的地に辿り着けるかという不安が付き纏いました💦

     約5時間バスに乗り、セーヌ川の大きな橋を渡った先に、キラキラと輝くラ・セーヌ・ミュージカルが目に入りました。無事に到着!!

     

    3枚目写真提供:Vn徳岡裕紀

     

    ホールの中に入ると、ステージを360度取り囲む赤い客席と、ハニカム構造の美しい天井に感動✨

    ラ・セーヌ・ミュージカルは、2017年に日本人建築家の坂茂さんらにより設計建築されたモダンなホールです。

    電子チケットの導入など、全てにモダンさを感じました。

    そんな新しいホールに胸を躍らせ、それぞれの席でホールの響きを確かめていました。

    噂に違わぬ素晴らしい響きのホールで、ゲネプロで響きを掴むのにそう時間はかかりませんでした🎶

    本番までにそれぞれのコンディションを整え、20:30に開演。
    (ヨーロッパではこういった時間のコンサートも珍しくないようです)

     

     この日のヘルツォーク氏はいつも以上に切れ味が鋭く、ホームグラウンドでの公演という気合いが滲み出ていました!

    「フィガロの結婚」序曲にて軽快に幕開け、デュメイ監督のモーツァルトのコンチェルト、ツィガーヌに続き、アンコールではデュメイ監督のバイオリンとヘルツォーク氏のヴィオラによる阿吽の呼吸を披露しました🎻🎹✨

    そして、後半はドヴォルザークの『新世界より』

    関西フィルらしい温かく明るい演奏でしたが、最後の音が消えるや否や、約1,200席のお客様からの割れんばかりの鳴り止まない拍手と、総立ちのスタンディングオベーション、熱狂的な歓声が湧き起こったのです😲

     

     

    あまりの盛り上がりに圧倒されましたが、このツアーで最も印象に残った光景となりました。
    パリの市民が、これほどまでに日本のオーケストラを温かく迎えてくださったことに胸が熱くなりました😳

     

     余韻に浸るのも束の間、時刻はすでに23時…翌日のフランクフルト公演を控えているため、急ぎホテルに向かいました。

    が…!!旅にハプニングがつきものとは正にこのことで、深夜のホテルに火災警報器が鳴り響き、全員外に避難するハメに😱

    不幸中の幸い、原因は他の宿泊客のタバコの不始末とのことで大事には至らなかったのですが、部屋に戻ったのは午前2時を回っていました……。

     

    明日はフランクフルトに向けて午前6時には出発です🚌

    とにもかくにも明日の公演の無事を祈りつつ、しばし眠りについたのでした💤

     

    翌フランクフルト公演については、『欧州公演ブログPart.4』に続きます。

     


  • 2023.12.19(火)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    欧州公演振り返りブログPart2

    こんにちは。

    さぁ、前回に引き続き欧州公演を振り返ります✨

    Part1はこちらから

     

    ゲント公演

    10月12日、いよいよゲント公演の日です♫
    この公演は、「ダイキンヨーロッパ社50周年記念公演」として、記念式典にて演奏で花を添えます。
    通い慣れてきた、ホテルからバイローク ミュージックセンターへの川沿いの素敵な道も「今日が最後…」と、ちょっぴり寂しい気持ちで会場へ向かいました。

     

    会場は、EU・ベルギー・日本政府要人、ベルギー・日本経済界のトップ約800人で埋めつくされました。光や映像の演出も相まって、華やかなステージとなりました

    © Olivier Anbergen

    本番前、デュメイ監督の「今日のコンサートは、良いコンサートになる!」という力強い言葉が印象的でした‍。

     

    まず、デュメイ監督による『タイスの瞑想曲』に、一気に客席一体が魅き込まれたのが感じられ、 そして、ハープとの圧巻の掛け合いの『ツィガーヌ』、児玉桃さんとのモーツァルトの共演の後は、なかなか拍手が鳴り止みませんでした👏

    © Olivier Anbergen

    クライマックスは、真夏の夜の夢より「結婚行進曲」♫

    フル編成の関西フィルの明るいサウンドが、ヨーロッパの地で響き渡り、とても感慨深い時間となりました。

    © Olivier Anbergen

    演奏終は、会場が温かな拍手で埋め尽くされ、奏者達も安堵の表情を浮かべました。
    終演後は、ホール横にてレセプションがあり、幸せな時間を過ごさせていただきました。

    やはり、演奏後の🍺は格別といった様子です

    ホールからの帰り道、最後の夜景を目に焼き付けて…

    写真提供:Vc玉木俊太

     

    息つく間もなく、翌朝はパリへ向かいます🚙

    続きは『欧州公演ブログPart.3』にてご紹介させていただきます〜。


  • 2023.12.14(木)
    関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    欧州公演振り返りブログPart1

    みなさまこんにちは

    関西フィル第2回欧州公演から、あっという間に2ヶ月が経ってしまいました。

    改めて欧州公演の様子を振り返り、ご紹介させていただきます♪

     

    いざ出発🛬

     第1回欧州公演は2015年、この8年間でのメンバーの入れ替わりも多く、約4割の
    楽員にとっては今回が初の欧州公演となりました!
    今回は10/12ゲント、10/13パリ、10/14フランクフルトの3公演です。

     期待と不安を胸に、飛行機2便に分乗し、第1便は10月7日、第2便は8日に伊丹空港を出発しました羽田経由で、日本からパリへの直行便です!

     14時間を越えるフライトでした。飛行機の中から、北極海の上で運良くVn友永がとってもキレイなオーロラをパシャリ📸

     現地時間夕刻にパリ・シャルルドゴール空港に到着し、その足で今回の最初の旅の目的地ベルギー・ゲントに向かいます。

    高速道路沿いの風車

     移動中は窓からの広大な景色を見て、「ヨーロッパに来たんだ〜!」という喜びと、あっという間に日が暮れるヨーロッパの儚い夕暮れを感じながら、ゲントに着いたのは深夜。大きな荷物と共にホテルに到着!

    第1便組は、到着翌日ゲントの街を楽しむ時間も持てました🏳‍🌈

     

    聖ミカエル橋(写真提供:Vn徳岡裕紀)

     ゲントは旧市街で、まるで絵葉書の様な可愛い街で、この街のファンになった楽員はとても多かったです♡
    建物を照らす街灯がレイエ川に映え、なんとも美しい✨
    親切な人が多く、フラマン語(オランダ語)が公用語ですが皆さん英語で話してくれました。

     

    リハーサル

     第2便が到着した翌日の10月10日、いよいよリハーサルです。

    ゲント公演の本番会場バイローク ミュージックセンターにて、10月10日と11日の2日間リハーサルをさせていただきました

     

     バイローク ミュージックセンターは13世紀に修道院の病院として建てられた建物で、2020年にコンサートホールなどの複合施設として再建されました。️ 
    800席ほどのホールで、オーク材でできた半円形の美しい天井が印象的で、何世紀も前の建築と真新しい建築が混ざり合った、まさしく“古き良き”と“現代”の融合を感じられるホールです✨

     ホール以外にも、音楽学校や音楽教室もあり、子供たちが元気よく登校していました。

     

     指揮&Vnのオーギュスタン・デュメイ音楽監督と、指揮のマテュー・ヘルツォーク氏、ピアノの児玉桃さんとも約1ヶ月ぶりの再会です

     デュメイ監督は日本でのリハーサルよりどことなくリラックスしている様子で、いつも以上に奏者達は監督の音楽に惹き込まれているように感じました✨

     現地エキストラの皆さんは、あっという間に関西フィルのサウンドの一員となってくださり、楽員達も、ヨーロッパで演奏できる喜びのおかげか、時差ボケを感じさせない高い集中力でリハーサルに挑んでおりました。

     2日間の凝縮したリハーサルを終え、限られた時間の中でも少しでもヨーロッパを感じたいと、思い思いのの時間を過ごしました

     

    (写真提供:5枚ともVn徳岡裕紀)

    さぁ、翌日からはいよいよ本番です〜!

    続きはPart.2にてご紹介させていただきます


  • 2023.11.22(水)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    2024-2025シーズンプログラム発表!!

    みなさま、こんにちは。

    11/27(月)に共同記者発表がございますが、先立ってシーズンプログラムを発表いたします。

    当日18時から動画配信で詳細をお伝えしますので、ぜひご覧ください。

    動画URL クリックしてください!

    定期演奏会・特別演奏会

     

    ※チラシクリックで拡大します

    主催公演

    ※チラシクリックで拡大します

     

     


  • 2023.9.16(土)
    公演情報 関西フィルNews 事務局からのお知らせ
    関西フィルにとっての挑戦/第2回欧州公演記者発表

     先日、第2回欧州公演の記者発表を行いました。

    今回は、20231012()14()3日間、ゲント(ベルギー)、パリ(フランス)、フランクフルト(ドイツ)の3か国3都市での公演を予定しています。

    オーギュスタン・デュメイ音楽監督()、大野英人楽団長()

     

    オーギュスタン・デュメイ音楽監督より

     第2回欧州公演は、楽員だけでなく関西フィル全体にとっての挑戦です。
     他の有名なオーケストラと比較されることは、演奏がより良くなるための推進力になります。ヨーロッパの聴衆のリアクションに触れること、歴史のあるアルテ・オーパー(ドイツ)、または現代的なホールであるラ・セーヌ・ミュージカル(フランス)のようないつも演奏しているザ・シンフォニーホールや住友生命いずみホールとは違う環境で演奏することは、個人の視野を広げることにもつながります。

     1回欧州公演後の8年間で、様々な作曲家の音楽に取り組み、作曲家が求めている音色やより豊な表現力を追及してきました。そしてモチベーションを持ち続けることを学びました。
     さらに、第2回は持ち続けられるようになったモチベーションをより高く持つにはどうすればいいかを学んでほしいと思います。

     関西フィルの特徴は音色の透明感と集中力の高さです。ヨーロッパの耳が肥えている聴衆に、「演奏を届けたい」という熱意をぶつけられるか。
    成功はそこにかかっています。

     

    大野英人楽団長より

     公演場所のパリは首都、フランクフルトはEU中央銀行があるなど国際金融の中心地です。このような大都市では欧米の著名オーケストラがたくさん公演しており、ヨーロッパの耳の肥えたお客様の反応が楽しみです。

     

    ※画像クリックで拡大できます。