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今年最後のデュメイ監督の公演です!

みなさまこんにちは
急な寒さが体にこたえますが、寒さに慣れるまで
用心いたしましょう

明日29日は、今年最後のデュメイ音楽監督との演奏会になります。
今年最後を締めくくる大変美しいプログラムです~

「シューベルトとブラームス」というだけで、薫り立つようなロマン派の
音楽が想像できますね
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前半はシューベルトの繊細さを堪能していただける、「ロザムンデ間奏曲第3番」と
「未完成交響曲」。
後半は、無形文化遺産に推薦したい、ブラームスのヴァイオリン協奏曲。
全体を通して深遠な世界が広がります

「未完成交響曲」は、シューベルトが第3楽章の途中でオーケストレーションを
やめてしまったことにより、1・2楽章しか完成しませんでした。

第1楽章の最初の部分は、日本を代表するロックバンドがある曲に
使用したことで有名ですよね。
本当に多くの音楽家に影響を及ぼした傑作です。

でも”完成していない”!?ちょっと納得いきませんよね~。
安心してください
この曲のウリはまさしく、”未完の美しさ”
ミロのヴィーナスと同じだと思います!!

存在したかもしれない残りの楽章、フィナーレの楽章など、
かなり気になりますが、2楽章の終わり方があまりに美しいので、
唯一無二のこの音楽は、こういう運命で良かったのかもしれません。

「未完成交響曲」とよく一緒に演奏される「ロザムンデ」間奏曲第3番、
天国的な美しさに溢れるこの曲での公演の幕開けとなります

後半は、エステル・ユーさんとのブラームス:ヴァイオリン協奏曲
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素敵な表情で演奏されていますが、この表情がまさしく、この曲を表していると思います。

強い意志に貫かれたがっしりとした作りではありますが、
2楽章や3楽章はほのぼのと感情や、心から湧き出る民族愛に
彩られています。
2楽章冒頭のオーボエのソロもお忘れなく

ユーさんは、「音楽の友」12月号で、
「これは特別な作品。オーケストラ全員がつねに参加しているので、
舞台上で孤独を感じることが無い」と語ってらっしゃいました。
ユーさんとデュメイ&関西フィルが作り上げるロマン派の大曲、
どうぞお楽しみに

しつこいようですが、5・6月ヨーロッパ公演のおもしろ写真、
今回でやっと全部ご紹介できます~
最初の2枚の写真は、カメラマン徳岡裕紀(第一ヴァイオリン)提供です

下記は、5月31日にドイツ・デュッセルドルフからイタリア・ベルガモへ
移動する際、ミラノのリナーテ空港に到着した様子です。
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この飛行機、アゲアゲすぎませんか
航空会社はエアベルリンで、何か期間限定のラッピング飛行機かな~、
と思っていたのですが、後で調べても何もわかりませんでした
何かご存知の方、ぜひ教えてください

次は、6月3日イタリア・ベルガモから、ドイツ・ヴュルツブルクへの
移動の経由宿泊地、ドイツ・ウルムでの写真。
ウルムはアインシュタインの生地として有名です。

街中には色々なアインシュタイン関連の物がありますが、
その中でも目立っていたのは、アインシュタインの噴水
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なかなか斬新なデザインですね。
残念ながら水は出ていないようです。

人が写っていないのですが、この噴水、かなりの大きさなんですよ~。
高さは2メートル以上
上に巻貝が付いていて、その入り口にアインシュタインの顔があります。
斬新斬新・・・。

そして下は、水が出ている噴水。
5月30日に公演を開催したドイツ・デュッセルドルフ、トーンハレの
正面玄関です。
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噴水の中にはひっくり返したグランドピアノ。
「あらら。水没ピアノ。。。」と思っていたら、
関西フィル某ヴァイオリン奏者がポツリと、
「池の中で、水の妖精がピアノを弾いてるかもしれないわねぇ・・・」
と、なんとも音楽的詩的な見解
本番前のキリキリした気持ちがほんわかしました

デュメイ監督と、大変密な時間を過ごした2015年でした。
次、デュメイ監督が関西フィルに来るのは来年の5月になります。
ブラームスの交響曲第3番やバルトークのヴ ァイオリン協奏曲(10月)、
楽しみですね~ぜひご期待ください

明日の公演、本日16時まで事前ご予約を承っております。
楽団員一同、ホールでお待ちしております

関西フィル 06-6577-1381