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秋の夜長のヴィオラソナタ

みなさまこんにちは
3連休の方も多いでしょうか?

週明けより関西フィルは2週続きで文化庁の学校公演へ参ります。
各地の小中学校の体育館で開催される学校公演では
子どもたちの明るい笑顔に出会えるのがなんといっても楽しみです
子どもたちにオーケストラ、クラシック音楽を好きになってもらえるように
大きくなったらコンサート会場へ足を運んでもらえるように
心をこめて演奏させていただきます

さてさて、すっかりおなじみになりました
マグノリア・サロンコンサートのご案内です

月に1回、関西フィルのメンバーが出演させていただいている
室内楽のコンサートシリーズ「マグノリア・サロンコンサート」
今月は11月28日(金)に首席ヴィオラ奏者の中島悦子が出演いたします。

中島悦子2009

中島のマグノリアコンサート出演は、なんと9回目
ソロリサイタルとしては年1回くらいのペースですが、
その他にもアンサンブル共演でちょこちょこ登場して
数えてみたらなんと9回!最多記録更新中

共演はピアニストの一ノ瀬夏美さん。

一ノ瀬夏美写真2

一ノ瀬さんには、6月のマグノリアコンサートで
チェロの日野俊介と共にご出演いただきました

中島より、今回のコンサートに寄せるメッセージが
届きましたので、掲載させていただきます

今回のマグノリアコンサートは
メンデルスゾーンとヴュータンのソナタを中心にお届けいたします。
対照的なカラーを持った両作品を味わって頂けたらと思います。

メンデルスゾーンが15歳の時に書いたソナタは、
若き青年のロマンがあふれながらも、繊細で透明感ある作品です。
ピアノが大活躍します!
15歳の純なメンデルスゾーンを守りたくなる母性愛もなぜだか出てきます(笑)

対照的なヴュータンのソナタは、
彼が最も華々しい活躍をしていた時期に書かれました。
「小さなパガニーニ」と言われただけあり、
ヴィオラの音域や歌を存分に活かしたヴィルトゥオーゾ作品で、
ヴィオラが大活躍します!
指があと2、3本欲しいなあと思いながら(笑)さらっております。
11月はデュメイ音楽監督が来日され、
ヴュータンと同じく、ベルギー・フランスで活躍されるデュメイ監督から
鍵となる素敵なエッセンスを溢れんばかりに頂き、とても刺激を受けました。

また、それぞれのソナタの前後には、素敵な小品やソロをお送りします。
前菜には、メンデルスゾーンの「歌の翼に」
箸休めには、ピアノソロでメンデルスゾーンの「無言歌」より「紡ぎ歌」を、
そしてヴィオラソロでヴュータンの「カプリッショ」をお届けします。

なかなか聴く機会の少ない、
メンデルスゾーンとヴュータンのフルコースを
マグノリアホールの素敵な空間でいかがでしょうか?
ご来場を心よりお待ちしております。

中島 悦子


IMG_9554

こちらは、練習風景のセルフショット。
(背景のぼかしは、お見逃しくださいませ

「大変な曲揃いだけど、音楽を作っていくのが楽しい!」とのこと
まさに室内楽の醍醐味ですね

近年再評価が進むメンデルスゾーンの初期作品ですが、
このヴィオラソナタもそのひとつ。
若きメンデルスゾーンの瑞々しい感性が光ります
そしてヴュータンのソナタ。日本人の我々には、まず綴りが難しいヴュータン
Vieuxtempsと書いてヴュータンと読みます
ヴュータンが乗りに乗っていた43歳のときに書いた作品です。
同じ「ソナタ」として書かれた2つの作品、
作曲家の個性、書かれた年齢の違い、お国の違い、などなど
さまざまな要素を2人の奏者がどうアプローチしていくのか
11月28日(金)のフライデーナイトは
ぜひ、マグノリアホールにお越しくださいませ

【マグノリア・サロンコンサート】
[日時] 2014年11月28日(金)19:30開演(1 8:45開場)
[場所] 逸翁美術館 マグノリアホール
  (阪急宝塚線「池田」駅下車、北東へ600m)

[出演]
 中島 悦子(関西フィル・首席ヴィオラ奏者)
 一ノ瀬 夏美(ピアノ) 
[プログラム]
 メンデルスゾーン:6つの歌より「歌の翼に」
 メンデルスゾーン:ヴィオラ・ソナタ ハ短調
 メンデルスゾーン:「無言歌集」より“紡ぎ歌”
 ヴュータン:奇想曲「パガニーニへのオマージュ」ハ短調
 ヴュータン:ヴィオラ・ソナタ 変ロ長調
[入場料]
 全席自由¥1,000
 (※120名様限定です!)
[お問合わせ]
 逸翁美術館:072-751-3865