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飯守泰次郎さん、お元気です!ブルックナー練習始まりました。

みなさんこんにちは
日曜までなんとか天気がもってくれれば良いのですが・・・。

飯守泰次郎さんのブルックナー4番「ロマンティック」の練習、
昨日から勢い良く始まっています

間もなく新国立劇場オペラ芸術監督としての活動を開始される飯守さん、
とてつもなくお忙しそうにしてらっしゃいますが、
今週末の定期演奏会、6月定期のジークフリート第3幕、
7月いずみのR.シュトラウスと、魅力的なプログラムで関西フィルに
ご出演いただきます

2011年から始まった飯守さんの”ブルックナー・ツィクルス”、
知名度が少し低めの(チケットが売れにくい)1・2・3番を乗り越え、
晴れて4番「ロマンティック」の登場です!!!!

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ブルックナーの交響曲の中で最も有名で親しまれている交響曲、
と言ってもよいのではないでしょうか
ホルンを中心に金管楽器が大活躍するがっしりとした大曲です

飯守さんにちょっとお話しを伺ってみたのですが、最初に
「ブルックナーの交響曲はとても抽象的で心の奥底の音楽なので、
言葉で表してしまうと品格が失われてしまわないかが心配・・・」
とおっしゃっていました。なるほど。。。
あまり先入観を持たず、実際に聴いていただいて、素直に
ブルックナーの音楽を感じていただければと思います。

第1楽章、”ザ・ブルックナー”というべき曲の冒頭ですね。
弦楽器群の木々がさざめくようなトレモロ、深い森の奥から
密やかに響いてくるホルン…

「堂々とした音型が確固としたブルックナーの信仰を表していると思います。
深い世界観を秘めています。」とのこと。

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第2楽章、飯守さんはこの楽章の調性、”ハ短調”について触れられました。
「ハ短調、とても深い悲しみです。突き詰めれば”敗北と死”にたどり着きます。
色々な符点のリズムが葬送行進曲を思わせます。
この楽章の悲しみとは、皆さんにとってそれぞれでしょう。
ですので、何回聴いても年数が経ってから聴いても、
その時々の悲しみを呼び起こすのです。」

とても印象的なヴィオラパートのソロがあります。
ヴィオラは”神への祈りと訴え”、ヴァイオリンのピツィカートは”心にくい入るような痛み”
と表現しておられました。

第3楽章、あまりにも有名な”狩りのスケルツォ”です。
「ブルックナーの他の交響曲もそうなのですが、深い内容の交響曲の中で、
スケルツォの楽章だけは野性的で快活、現実味を帯びて理解しやすいですね。
中ほどのトリオはまるで農民が踊っているようです。」

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第4楽章、
「神秘的に始まりますが、徐々にブルックナーの信仰がドラマティックな
形で爆発します。カテドラルの中でオルガンが鳴り響くように。
ブルックナーのこの世離れした絶対的な信仰を、聴衆に向かって
付きつけているように思えます。
途中の室内楽的な部分は、彼の独白ですね。
深い悩み、人はやはり孤独であるという静かな心の動きのような気がします。」

・・・深いですね・・・。

あ、弓張美季さんとのシューマンの合わせが始まりました。
シューマンについてはまたご紹介しますね

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S席、完売しております。
しかし金管楽器が咆哮するブルックナー、2階席後ろのA席でも十分楽しんで
いただけますよ
明日29日(土)の16時までご予約承っております

【関西フィル第254回定期演奏会】

[日時]2014年3月30日(日)14:00開演 (13:00開場)
[場所]ザ・シンフォニーホール
[出演]
指揮:飯守 泰次郎(関西フィル桂冠名誉指揮者)
独奏:弓張 美季(ピアノ)

[プログラム]

◆シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
◆ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
※出演者、曲目、曲順など、内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
入場料:S席¥5,000 ⇒ 完売いたしました!
            A席¥4,000 B席¥3,000 学生席¥1,000(全席指定・税込)
※学生席は関西フィル・チケット受付でのみご予約承ります。

関 西フィル:06-6577-1381