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  • 2016.7.12(火)
    公演情報
    飯守泰次郎さんの「トリスタンとイゾルデ」第3幕、練習始まりました!

    みなさまこんにちは
    本当に蒸し暑いですね~。梅雨明けはまだ先のようです…。

    この蒸し暑さに負けないくらいの熱い練習が
    昨日から始まりました126715
    今週15日(金)「トリスタンとイゾルデ」第3幕を定期演奏会で
    取り上げます。

    「トリスタンとイゾルデ」は2010年に第2幕を取り上げています。
    究極の愛の物語、いよいよフィナーレをむかえることに

    11日(月)、最初の練習日に飯守さんのピアノによるライトモティーフの
    レクチャーがありました。
    ライトモティーフとは、特定の人物や状況に結びつく短いメロディー
    のことです。

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    トリスタンやイゾルデの愛のモティーフ、死のモティーフ、歓喜の
    モティーフなど、とてもたくさんのライトモティーフが入り組んでいます。
    奏者は、自分が演奏するソロのメロディーなど、何を表現している
    モティーフなのかを細かくチェックしていきます。
    これでずいぶん音楽の見通しが良くなりました

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     さぁ、飯守さんの濃密な練習が始まりました。

    今回は、第1場でパイプオルガン前での演奏があります。
    イングリッシュホルンとホルツ・トランペットをバンダとして演奏します。

    ホルツ・トランペットめずらしい楽器です。
    ホルツ(Holz)とはドイツ語で”木”のこと。木製トランペットですね。
    上の写真の一番奥の台の上で演奏しています。
    演奏するのは白水大介。こんな楽器です

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    ワーグナーが「木製のトランペットを!」と想像して指定した楽器で、
    最近まではそれぞれの奏者が工夫して音色を作っていたそうです。
    (たとえば楽器に帽子をかぶせたりして、”木製”を想像して…)

    最近、ヤマハ株式会社さんが”ホルツ・トランペット”として楽器を
    作製され(さすが世界のヤマハ!!)、今回はヤマハ株式会社さんの
    ご厚意でお貸しいただいています108923
    マウスピースとロータリーシステム(右手のボタン部分)の部分は
    真ちゅう、木製に見えている部分も7割くらいは内部に真ちゅうの
    パイプが通っています。楽器の先端、ベルの部分は完全に木製です。

    第2幕の終わり、周りを裏切った愛ゆえ大怪我を負ったトリスタンは、
    生まれ故郷のカレオールに戻っています。イゾルデとは離れ離れに。

    第3幕の第1場、カレオールの古い民謡をバンダのイングリッシュホルンが
    演奏します。イゾルデを思う気持ちから、いっそう悲しく聴こえます。
    その時、イゾルデを乗せた船が近づいてくるのが見えてきます。
    それを知らせる見張りが吹くのがこのホルツ・トランペットの
    ファンファーレ。
    やはり通常のトランペットとは違う、少し鼻にかかった内向的な
    響きがします。

    第1場だけでの演奏になりますので、ぜひお見逃しなく

    明日から歌手の皆さんが参加されます。
    飯守さんと歌手の皆さんは3月からピアノ伴奏でのお稽古を
    してらっしゃいました。
    すでに練りに練られているはず楽しみです。
    またご紹介します

    ↓ ↓ ↓
    公演詳細