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2015年 9月

  • 2015.9.8(火)
    関西フィルNews
    アレクサンドル・カントロフさんの日本デビューです!!

    みなさまこんにちは

    今日からピアノのソリスト、アレクサンドル・カントロフさんとの
    練習が始まりました!!
    プログラム後半の目玉、リストのピアノ協奏曲第1番です。

    IMG_3986

    カントロフさんは現在18歳日本で演奏するのは初めてとのこと。
    日本デビューにご一緒できて光栄です

    ご存知の通り、ヴァイオリンの巨匠、ジャン=ジャック・カントロフさんの
    息子さんです。
    「巨匠の子どもが巨匠になるとは限らない」という現実が時々ありますが、
    このカントロフ親子はすごいです・・・

    IMG_3993

    「この曲、こんなにピアノの音が全部クリアに綺麗に聴こえたことって
    今までで初めてかも・・・」と楽団員が感嘆していました
    ピアノ協奏曲第1番の演奏時間は少し短めの20分くらい。
    この中で花火のように煌びやかに展開するカントロフさんの技巧、
    弾く奏者を選ぶこの曲を、完全に手中に収められていました

    ハンスリックによって「トライアングル協奏曲」と皮肉られたこの曲、
    細江真弓によるトライアングルが活躍する後半部分もお楽しみに

    そして皆様がきっと気になってらっしゃる「呪い」。
    ピアノソロと弦楽合奏という編成の曲です
    もちろんこの曲もリストのピアノの技巧が光る作品
    実は伴奏の弦楽合奏が大変難しいのです・・・
    「この弦楽合奏の難しさがタイトルの由来のような気がする・・・」
    と奏者がつぶやくほど

    まぁ、タイトルはそんなに気にせず、とても美しく展開される
    この珍しい曲をお楽しみくださいませ

    IMG_3996

    明日9日(水)の17時まで電話事前ご予約を受け付けています。
    関西フィル:06-6577-1381

    ちなみに、ワーグナーはリストの娘、コジマと結婚しています。
    なので、10日「舅vs義理の息子」コンサートですね~


  • 2015.9.7(月)
    関西フィルNews
    いずみホールシリーズの練習が始まりました!!

    みなさまこんにちは

    デュメイ監督はご機嫌で来日し、今日から練習が始まりました

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    練習の最初に、
    「5月のヨーロッパ公演は本当にありがとう。
    あの後、公演の主催者から色々電話をもらって
    ”大成功だった”と言ってもらって嬉しかった」
    と、デュメイ監督から報告がありました

    今日は10日(木)公演の全部の曲をきっちり練習しました。
    下の写真は今回のメインの1つ、リストの交響詩「レ・プレリュード(前奏曲)」の
    練習ですね。

    IMG_3895

    詩的・絵画的な内容を管弦楽で表現した作品を”交響詩”と呼びますが、
    リストが創始者と言われています。

    ”交響詩”と言えば、デュカスの「魔法使いの弟子」、
    スメタナの”モルダウ”を含む「我が祖国」、シベリウスの「フィンランディア」、
    などなど有名な曲がたくさんありますね~。

    この「レ・プレリュード」、関西フィルでは最近演奏していませんが、
    ”交響詩の父”リストの交響詩の代表曲です名曲です

    フランスの詩人ラマルティーヌによる「人生は”死”への前奏曲なのだろうか」
    という文章が添えられています。
    ひそやかな人生の始まりから輝かしいフィナーレまで、
    変幻自在にさまざまな人生の場面を紡ぎ出していきます

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    この曲をあまりご存知でない皆様、ぜひ生でお聴きくださいませ。
    曲の長さは17分くらいと、大変聴きやすい曲です

    今日の練習は、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」もじっくりと行いました。

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    ワーグナーと言えば、長い、重い、どかーん!ぐわーん!、何日もかかるオペラ!、
    などなどの印象をお持ちかもしれませんね。

    この曲はその対極にある、宝箱に入れておきたいような
    幸せな1曲です

    ワーグナーの3人目の子ども、初めての男の子ジークフリートが
    生まれた次の年に作曲されました。
    ワーグナーの妻、コジマの誕生日の日の朝、コジマの目覚めに合わせて
    サプライズで演奏された(自宅の階段で!)というのは有名ですね。
    もうこれだけでどんなに幸せに満ちた曲かということがおわかりに
    なると思います

    写真のように管楽器の人数は少なく、ハッピーオーラ満載の
    ソロを奏でます。
    明日・明後日の練習で”デュメイ節”が加わり、さらにフレッシュな
    「ジークフリート牧歌」をお届けできると思います

    さあさあ、明日はヴァイオリン界の巨匠、ジャン=ジャック・カントロフの
    息子さん、アレクサンドル・カントロフさんの登場です

    【いずみホールシリーズVol.38】
    →公演詳細


  • 2015.9.2(水)
    関西フィルNews
    もうすぐデュメイ監督が来日します!!

    みなさまこんにちは
    ヨーロッパ公演が終わって初めてのデュメイ来日が近づいています。

    楽団員たちが練習中によく使う”デュメイ節”が、炸裂間違い無しの
    2公演になりそうですよ

    デュメイは、彼独特のエスプリ溢れる歌いまわしで、
    名曲の固定観念を打ち破る音楽を作り上げていきます。

    慣れ親しんだメロディーが全く違う輝きを放ち、新たに生まれ
    変わってしまうのです
    それを私達は”デュメイ節”と呼んでいます

    9月10日(木)いずみホールシリーズでの
    ワーグナー:ジークフリート牧歌、リスト:レ・プレリュード、
    9月16日(水)定期演奏会のドヴォルザーク:交響曲第8番、
    このあたりに”デュメイ節”が現れる匂いがぷんぷんしますねぇ。

    これらよく知られた名曲が「こんな曲だったっけ?!」と目から鱗~

    デュメイ監督の顔を見たら、きっとヨーロッパ公演のことがフラッシュバック
    してくるはず。
    あの舞台の空気や街の匂い、作曲家や音楽をとても身近に感じたこと、
    あの体験をデュメイ監督と一緒にぜひ再表現したいと思います。

    そしてしつこく”ヨーロッパ公演の思い出”!!
    今回は不思議でかわいい物達

    5月27日(水)は移動途中のスイス・モントルーに宿泊しました。
    翌日28日(木)公演地のマルティーニに出発する前に
    モントルーの街を散歩していたら素敵なお家のドアが~

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    なんて渋いリース

    草?葉っぱ?のみ。余計な物は何も無し。
    なんてセンスが良いのでしょう~

    このドアを見つけた後から、ドアに注目しながら歩いていたら、
    こんなリースが

    IMG_1001

    卵です、卵

    アップでご覧いただきましょう。

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    卵のリース、こんなんあるんですね・・・。
    卵はきっと子孫繁栄の象徴ですから縁起の良い物なんでしょうが、かわいいのと
    気持ち悪いのと、紙一重のような。。。

    このモントルー泊のあと、初日公演会場マルティーニに移動しました。
    到着してから現地練習開始まで休憩時間があったので、軽食を買いに
    少し外出。

    その途中、道のそばに突然バナナが

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    かなり大きいというのはなんとなく感じていただけると思いますが、

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    近くのベンチと比べていただければその巨大さがおわかりいただけるかと。
    大きいけどかなりリアルで精巧なバナナでした~。

    ほんとに道のすぐ横、駐車場の一角です。
    オブジェなのでしょうが、特に作品名が書かれた看板とかは無く、
    誰かに聞きたくてもフランス語は・・・

    リースやバナナ、お国が変わると思いも付かないような文化や発想が
    生まれるのですね

    デュメイの音楽作りも同じくらい驚きの連続です。
    今回は名曲が多いだけに特に楽しみです

    どうぞお越しくださいませ~

    【9月10日(木)いずみホールシリーズVol.38】
    詳細はこちらをどうぞ→9/10関西フィルHP

    【9月16日(水)第268回定期演奏会】
    詳細はこちらをどうぞ→9/16関西フィルHP